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第2回おうちでモダン カバレージ Round2 DENSON(バーン) VS スン(アミュレットタイタン)

押し付けが強いモダン。この環境は様々なデッキがあれど、基本的には「やったもんが勝つ」の哲学で構成されることが多い。「スン」と「DENSON」のデッキも、全く異なるデッキだが、根っこはこの哲学でつながっている。

スンが用意したのは「アミュレットタイタン」。《精力の護符》でタップインする土地を無理やりアンタップしながら一気にマナを捻出。《原始のタイタン》を早期に展開し、あとは誘発する能力で速攻や二段攻撃を付与する土地をサーチしてぶん殴る…という土地主体のコンボデッキである。

土地に重きを置いているので、レガシーで言うところの土地単と雰囲気が近く、《ウルザの物語》でコンボパーツをサーチしたり、これから生成できる構築物トークンによるビートダウンというプランBが立てられるという面白さもある。

他方、「DENSON」が持ち込んだデッキは「バーン」。《稲妻》《溶岩の撃ち込み》といった1マナ3点火力と、《ゴブリンの先達》《僧院の速槍》などの1マナクリーチャーで一気にライフを詰めていく、伝統的な高速ビートダウンデッキである。

コンボVSビートダウン。デッキの方向は違うはずだが、向いている方向はどちらも同じである。この意地のぶつかり合い、その行く末は。

■Game 1

《マイコシンスの庭》から《探検の地図》を取り出したスンに対し、DENSONは《僧院の速槍》を展開、さっそくライフを削りに行く。

スンは《ウルザの物語》をセットするが、DENSONは容赦なく《稲妻》《批判家刺殺》と3点火力をスンへ撃ち込みながら都合3/4になった《僧院の速槍》でコンバット。たった2ターンで10点を削っていく。

だが、スンは落ち着き払い、エンド時に《探検の地図》を起動。2枚目の《マイコシンスの庭》をサーチする。そのままターンを貰うと《森》をセットし、《イリーシア木立のドライアド》をプレイ。相手の《僧院の速槍》ににらみを利かせつつ、追加で2枚目の《マイコシンスの森》をセットしていく。

2/4の前に立ちすくむDENSON。ターンを貰うが、ここはひとまず《溶岩の撃ち込み》を顔面に当てて様子を見るにとどまる。

そしてこの一瞬の遅れが、一気にゲームの潮目を変える。

スンのターン。第三章を迎えた《ウルザの物語》からマナを出しつつ、生贄に捧げて《精力の護符》をサーチ。そして浮いたマナで《マイコシンスの庭》を《精力の護符》のコピーに変換。更に《森》のマナも使い、2枚目の《マイコシンスの庭》も《精力の護符》のコピーにしていく。

都合3枚の《精力の護符》を確保。スンは《シミックの成長室》をセット。マナを出した《森》を手札に戻しつつ、一気に6マナを供給していく。

そして手札から《原始のタイタン》をプレイ。《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》と2枚目の《シミックの成長室》をセットし、《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》を手札に加える。

更に、持ってきた《シミックの成長室》から6マナを供給。《召喚士の契約》で2枚目の《原始のタイタン》をサーチしてそのまま叩きつける。

持ってくる土地は《処刑者の要塞》と《ボロスの駐屯地》。当然3回アンタップするので、全クリーチャーに+2/0修正と速攻を付与できる。

たった1ターンでこの展開。これにはDENSONも苦笑いし、盤面を畳んだ。

DENSON0ースン1

■Game 2

《ゴブリンの先達》で攻め立てるDENSONに対し、スンは《樹上の草食獣》で土地を増やしつつ壁を作っていく。

DENSONは《稲妻のらせん》でこれを処理するが、相手の火力を急襲してくれただけで御の字か。スンは《ウルザの物語》を展開。更に《桜族の長老》も展開し、再度壁を作る。

DENSONはこれに対し、《損耗+摩耗》をプレイ。本来なら結合コストで撃ちたいところだが、土地が詰まったか2マナで《損耗》の面だけでプレイ。《ウルザの物語》は対処できず、《精力の護符》を割るにとどまる。

今思えば、《ウルザの物語》を処理できなかった、ここが分水嶺だったのかもしれない。《精力の護符》を処理されたスンは、残った《ウルザの物語》によるビートダウン戦術に舵を切る。

スンはターンを貰うと、《ウルザの物語》からトークンを生成していく。DENSONは盤面で対処できないと判断したか、《溶岩の撃ち込み》で直接ライフを詰めに行く。

スンのターン。更に《ウルザの物語》からトークンを生成し、第三章を迎えた《ウルザの物語》から《探検の地図》をサーチ。更に《ウルザの物語》2枚目をセットし、DENSONに殴り掛かっていく。

盤面が不穏になるが、DENSONは《ボロスの魔除け》《溶岩の撃ち込み》をプレイ。スンのライフを2発分の火力で追い込められる6点まで削りこむ。

ここでスンはX=4で《ハイドロイド混成体》をプレイ。ライフを8点まで戻しつつ、4/4飛行クリーチャーを盤面へ送り込む。

が、DENSONは続けて《ボロスの魔除け》をプレイ。スンのライフを4点まで削りこむ。

回復したにも関わらず、黄色信号が点滅しているスン。ひとまず《ウルザの物語》から構築物トークンを生成し、都合5/5の構築物トークン2体と《ハイドロイド混成体》でコンバット。DENSONに大きな圧を与えつつ、更に《樹上の草食獣》も展開し、盤石の構えを取っていく。

崖っぷちまで追い込まれたDENSON。しかし、崖っぷちなのは向こうも同じ。DENSONはターンを貰うと《溶岩の撃ち込み》をプレイ。そして手札にある残りのカードは《稲妻》。スンのライフは4点。これでゲームセットか。

だが、スンもキッチリ対策を立てていた。スンは《溶岩の撃ち込み》に対応して《掘り返し》をプレイ。ライフを2点回復しつつ、更にフラッシュバックでも唱え、都合4点回復する。

残りライフ6点。手札の《稲妻》分を差し引いてもあと3点。たかが《稲妻》1発分だが、削られなければスンの勝ちである。

DENSONが右手を差し出す。ギリギリの崖際の攻防戦を制したのは、スンであった。

DENSON0ースン2

■デッキリスト

■対戦動画


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