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第53回おうちでレガシー カバレージ Round1 ガイ(NicFit) VS はむすたぁー(緑単ペインター)

ここ最近のおうちでレガシーは、非常に「行儀がいい」メタゲームをしていた。これは筆者の勝手な感想である。デルバーに強く出られる多色コントロールやプリズンと、それを標的にしたコンボデッキ、そしてコンボデッキに強く出られるデルバー…といったように、ある程度のじゃんけんが形成されていた。

だが、最近のおうちでレガシーは、何故かデルバーを使う人間が全く現れず、結果的にプリズンとコンボデッキ(と少数精鋭のコントロール)といった「押し付け」が横行する治安の悪い環境になってしまった。

今回初戦のフィーチャーマッチに選ばれた「ガイ」と「はむすたぁー」の持ち込んだデッキは、そんな現状のおうちを色濃く反映するものとも言えよう。

ガイが持ち込んだデッキは「NicFit」。死ぬと基本土地を2枚ライブラリーから持ってこられる《老練の探険者》を何が何でも生贄に捧げて土地を伸ばし、ゴツい高マナ域のクリーチャーやプレインズウォーカーへつなげ勝利する、ミッドレンジタイプの押し付けデッキである。

片やはむすたぁーが持ち込んだデッキは「緑単ペインター」。おうちでレガシー常連の方には説明不要だが、《絵描きの召使い》+《丸砥石》のコンボに《暗黒の深部》のコンボを絡めた、いわゆるニューエイジペインターである。

どちらのデッキも押し付けていくデッキ。果たしてどちらの「押し」が強いのだろうか。

■Game 1

土地を置いてスタートしたはむすたぁーに対し、ガイは《陰謀団式療法》ではむすたぁーの手札を確認する。公開された手札は《セジーリのステップ》《育成泥炭地》《耐え抜くもの、母聖樹》《森の知恵》《夏の帳》《壌土からの生命》。

おそらくデプス系のデッキと判断したガイは、返すターンで《老練の探険者》を展開。《陰謀団式療法》のフラッシュバックで《老練の探険者》を生贄に捧げて《冠雪の山》《森》をサーチ。

ガイはその後フラッシュバックした《陰謀団式療法》で《夏の帳》を落としつつ、《大いなるガルガドン》を待機してターンを渡す。

対するはむすたぁーは《森の知恵》を展開しつつ、ドローを進めていくが、ガイはここからトドメをさすかのように《時を超えた英雄、ミンスクとブー》を招聘。早速《ブー》を4/4にして殴っていく。

崖っぷちに立たされたはむすたぁー。ここは《輪作》で一発逆転を狙いに行くが、さらにガイの《敵対工作員》が突き刺さる。流石にここから立ち直ることはできなかった。

ガイ1ーはむすたぁー0

■Game 2

先ほどとは打って変わり、2ゲーム目ははむすたぁーがペースを握る。《演劇の舞台》→《ウルザの物語》と展開。トークンを展開しつつ、圧力をかけていく。

対するガイは、《老練の探険者》を展開するも、逆にはむすたぁーにトークン展開のマナのタネを与えることになりかねず、ここは手が止まる。代わりに《溜め込み屋のアウフ》を展開し、《大いなるガルガドン》を待機させる。

その後、ガイはマナを貯めて《アルゴスの庇護者、ティタニア》を召喚。《大いなるガルガドン》との兼ね合いで一気に土地をエレメンタルトークンへ変換できるため、これで潮目が一気に変わるかに思われた。

しかし、はむすたぁーは《輪作》をプレイ。土地を生贄に捧げ、ライブラリーから《暗黒の深部》をサーチして盤面へセットする。エレメンタルトークンには到達はついておらず、ガイはこの後出てくる飛行トークンを処理できない。ここは投了を選択することとなった。

ガイ1ーはむすたぁー1

■Game 3

最終戦はガイが先手スタート。1ゲーム目同様、《陰謀団式療法》→《老練の探険者》→《陰謀団式療法》フラッシュバックとテンポよく動き、相手の手札を捨てつつ、コチラは土地を並べていく。

更に、はむすたぁーが《モックス・ダイアモンド》や《絵描きの召使い》を展開したのを確認し、「このゲームはペインターコンボが軸になっている」と判断したガイは、迷うことなく《溜め込み屋のアウフ》を展開。はむすたぁーの動きを大きく鈍化させる。

ここからガイの攻めが止まらない。鈍化したはむすたぁーに対し、《アルゴスの庇護者、ティタニア》が突き刺さる。更に《悲嘆》で手札を確認しつつクロックを早め、一気にはむすたぁーのライフを削っていく。

更に、はむすたぁーのもう一つのプランである《暗黒の深部》コンボに対しても、《カラカス》でにらみを利かせていく。

攻め手を失ったはむすたぁーは、あっという間にガイのクロックに呑まれることとなった。

ガイ2ーはむすたぁー1

■デッキリスト

■対戦動画

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