第113回おうちでレガシー　カバレージ　Round2　UMA（エルドラージポスト） VS ガイ（スタイフルノート）

2024年6月29日 20:00

モダン・レガシーに大きな影響を与える「モダンホライゾン3」。特に、エルドラージに与えた影響は数知れず、今日も今日とて様々なエルドラージデッキがレガシーでも闊歩している。

今回「UMA」が持ち込んだ「エルドラージポスト」は、そんなエルドラージの恩恵を受けつつ、更に統率者セットから《次元の結節点》を獲得。より大きなマナを捻出し、より大きなエルドラージを叩きつけることに特化したデッキである。

しかし、こういうデッキのみがエルドラージの恩恵に授かることが出来るのかというと…どうやらそうでもないというのが、UMAに対する「ガイ」の主張である。

彼が持ち込んだのは「スタイフルノート」。《もみ消し》《門衛のスラル》《激しい叱責》で誘発型能力を止め、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を展開して一気に畳みかける、コンボ風味のクロックパーミッションデッキである。

基本的にマナを絞る戦術を取るデッキに、マナを食うエルドラージが入る余地はないはずである。しかし、ガイはこう語る。エルドラージの恩恵を受けたデッキはビッグマナやストンピィだけではないと。一体どういうことなのか、その詳細を見ていくことにしよう。

■Round 1

ガイが土地を並べていく中、UMAは《ウルザの塔》と《次元の結節点》を並べ、《大いなる創造者、カーン》を展開。早速忠誠度能力で《一つの指輪》を探してくる好スタートを切っていく。

が、ガイはここで《門衛のスラル》を展開。そのままターンを貰うと、《不毛の大地》で《次元の結節点》を叩き割り、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を叩きつけていく。

いきなりお出しされた1マナ12/12トランプルを前にUMAは絶句。ひとまず追加の土地を展開して次のターンに備えるが、ガイは追加で《ファイレクシアン・ドレッドノート》を展開。《大いなる創造者、カーン》を殴り飛ばしつつ、王手をかけていく。

追いつめられたUMAは《コジレックの命令》をプレイするが、これはガイの《目くらまし》2枚の前に屈する。打つ手が無くなったUMAは、ここで盤面を畳んだ。

UMA０ーガイ１

続く2ゲーム目、UMAは《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》を展開。そのまま続くターンで《次元の結節点》も展開していくが、これはガイの《不毛の大地》が突き刺さる。しかし、負けじとUMAは2枚目の《次元の結節点》を展開。ガイはこれに対して更に2枚目の《不毛の大地》を展開し対処する。

普通ならここで心が折れかねない状況。が、UMAは渾身の力を振り絞り、3枚目の《次元の結節点》を展開。流石にこれは対処できなかったか、ガイは首を横にふりつつ、ターンをUMAに返す。

ようやくリソースを確保したUMAは行動を起こす。《運上の座》《不毛の大地》と並べ、UMAは《まき散らす菌糸生物》を展開。《目くらまし》で打ち消されはするものの、能力は誘発。《不毛の大地》をサーチしつつ、ガイの土地にプレッシャーをかける。

更にUMAは続くターン、2枚目の《まき散らす菌糸生物》をキッカーコスト込みで展開。今度は《ウギンの目》をサーチしつつ、ガイの土地を破壊していく。更に《一つの指輪》も展開されるに至り、ガイは投了。勝負は3本目に持ち越されることとなった。

UMA１ーガイ１

最終ゲーム。UMAは《苛立たしいガラクタ》を展開。ガイの肝である《目くらまし》《意志の力》を封じていく。

ここから一気にマナを稼いで大型クリーチャーにつなげていきたいUMA。しかし、ここから思うような展開ができない。その隙に、ガイは《門衛のスラル》を展開。そして3マナ払うと《血染めの月》をプレイ。UMAのマナ基板をズタズタに引き裂いていく。

一気に流れをつかんだガイは、ここで彼が得た「エルドラージの恩恵」を叩きつける。3マナ払い、彼が想起コストで展開したクリーチャーは《虚構漂い》。唱えたときに2枚のドローがついてくる、4/4飛行滅殺1を持つエルドラージである。

本来であれば想起コストで唱えているので墓地に行くクリーチャーなのだが、これは《門衛のスラル》の能力で不発。そのまま強力なガタイを持ったエルドラージが盤面に定着する。

何とか対応したいUMAだが、無色マナを縛られている都合上、思うような動きが出来ない。更に2枚目の《虚構漂い》をガイが展開するに至り、自分のリソースが維持できないと判断したか、UMAが右手を差し出した。

勝者ガイ。新たなエルドラージの風を一身に受け、見事勝利を勝ち取った。

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