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第92回おうちでレガシー カバレージ Round2 Nomaol(黒単リアニメイト) VS 今岡(ティムールデルバー)

MTGは選択の連続が続くゲームである。そして、デッキ一つ一つのパワーが強力なレガシーでは、その選択の一つ一つが大きな結果を招きやすい。

例を見てみよう。今回フィーチャーテーブルに座った2人のプレイヤー、その片方の「Nomaol」が使うのは「黒単リアニメイト」である。《暗黒の儀式》を軸とした黒単ストンピィの側面も持ちつつ、かつ《再活性》で大型クリーチャーを釣り上げるリアニメイトの要素を取り入れたデッキである。

これに対するは「今岡」の「ティムールデルバー」。《意志の力》《目くらまし》という軽い打ち消しで自軍のクリーチャーをバックアップしつつ、《秘密を掘り下げる者》《ドラゴンの怒りの媒介者》《濁浪の執政》などで一気にライフを削り切る、レガシーを代表するデッキである。

このマッチアップにおいて、いかなる選択が行われたか。そしてその結果、何が起きたのか。改めて見ていくこととしよう。

■Game 1

《定業》で手札を整える今岡に対し、Nomaolは《悲嘆》で今岡の手札を確認する。公開された手札は《稲妻》《濁浪の執政》《目くらまし》と土地3枚。

《目くらまし》を捨てさせて妨害が無いことを確認したNomaolは、そのまま《納墓》をプレイ。埋めたクリーチャーは《狂気の種父》。エンドステップに手札を捨てさせる強力なファッティを用意し、続くターンで《動く死体》で釣り上げる。

おそらく満面の笑みで一連の流れを終えたであろうNomaol。しかし、このプレイには少し危険な点があった。確かに《狂気の種父》は強力なのだが、釣り上げた時点で何かをやるわけではない。つまり、今岡が介入する余地が残っているのである。

そして、Nomaolが想定していなかったのは、今岡がこの脅威に対応できる手段をキッチリ用意していたという事である。

今岡はメインフェイズ終了時、《狂気の種父》に対して《稲妻》を2発放り投げる。タフネスが4しかない《狂気の種父》はこれにより破壊され、Nomaolの攻め手が失われる。

そしてそのまま今岡は《濁浪の執政》をプレイ。一連の行動でたまっていた墓地を差し出し、7/7の状態で盤面に叩きつける。

リソースを使い果たしたNomaolはこれに対応できるはずもなく、そのままなすすべもなく試合終了。1本目は今岡が取っていく。

Nomaol0ー今岡1

■Game 2

2ゲーム目、Nomaolはダブルマリガンを選択。最終的な初手は《思考囲い》《完全なる統一者、アトラクサ》《再活性》と《沼》が2枚。少し悩みつつ、Nomaolは自分に《思考囲い》をプレイ。手札を公開して《完全なる統一者、アトラクサ》を捨て、続くターンで《再活性》を撃つ背水の陣を取る。

が、この乾坤一擲のプレイに対して、今岡は無慈悲にも《墓掘りの檻》をプレイ。リソースを全て使い果たして青色吐息のNomaolを絶望の底へ突き落とす。

そのまま動きが鈍ったNomaolに対し、今岡は順調にクリーチャーを展開して試合終了。「せめて今岡の行動を見て、2ターン目に行動するべきだったのでは?」というのは、全てが終わった後のNomaolの言であった。

Nomaol0ー今岡2

■デッキリスト

■対戦動画


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