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第2回おうちでモダン カバレージ Round3 シェリ(アミュレットタイタン) VS 今岡(カウンターモンキー)
その「黒船」は、唐突にモダンへ乗り付けてきた。
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「モダンホライゾン」、そして「モダンホライゾン2」。ある種停滞感があったモダンにテコ入れをすべく、新機軸のカードを供給すべく作られた特殊セットである。
その是非について問うことはこのカバレージではあえてしない。しかし、これだけは言える。このセットの前と後で、モダンという環境は大きく変化した。今回おうちでモダンの決勝卓に勝ち上がってきた2人も、このセットの恩恵を大きく受けている。
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「今岡」が持ち込んだ「カウンターモンキー」はその最たる例だろう。なんせデッキ名となる《敏捷なこそ泥、ラガバン》と《対抗呪文》の他にも、《ドラゴンの怒りの媒介者》《邪悪な熱気》《濁浪の執政》といった、デッキの根幹を成す部分は全て「モダンホライゾン2」から得たものである。
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サイドボードにも「モダンホライゾン」や「モダンホライゾン2」から得たカードがちらほら散見される。まさに、現代モダンを象徴するデッキといっても過言ではないだろう。
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対する「シェリ」の「アミュレットタイタン」。もとは《精力の護符》と《原始のタイタン》を組み合わせた、伝統的なコンボデッキである。
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なのだが、コチラも《ウルザの物語》といった極めて便利かつ相性のいい土地を「モダンホライゾン2」から獲得しており、より一層強力なデッキとして環境に居座るようになっている。
黒船が襲来した後、世はまさに大モダンホライゾン時代。この時代を切り開いていく力を持つものは、果たしてどちらか。
■Game 1
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先手を貰った今岡は《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイ。《ウルザの物語》を置くにとどまるシェリを尻目に《考慮》をプレイしつつコンバット。果敢に攻めていく。
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シェリはこれに対し、《森》セットから《桜族の長老》をプレイ。《ドラゴンの怒りの媒介者》をブロックしつつ、《森》をサーチ。着実にコンボ達成へと歩を進めていく。
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だが、今岡はここで《敏捷なこそ泥、ラガバン》をプレイ。攻める手を緩めず、シェリに圧をかけ続ける。
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シェリはターンを貰うと、第三章の《ウルザの物語》からマナを出し、《精力の護符》へと変換。更に《光輝の泉》をセットしつつ《イリーシア木立のドライアド》をプレイする。
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そしてセットした2枚目の土地は《魂の洞窟》。指定されたクリーチャータイプは「タイタン」。相手の《対抗呪文》を跳ねのけ、一気にコンボを決めに行きたい腹積もりだろうか。
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これを見た今岡は一気に勝負をかけようとする。手持ちのクリーチャー全てでコンバットし、《敏捷なこそ泥、ラガバン》をブロックした《イリーシア木立のドライアド》は《稲妻》で処理していく。
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シェリはターンを貰うと、更に2枚目の《イリーシア木立のドライアド》を展開しようとするが、これは今岡の《対抗呪文》が突き刺さる。
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そして、今岡は自身のターンで《濁浪の執政》をプレイ。《考慮》《稲妻》《対抗呪文》を追放し、都合6/6の状態で展開し、一気に畳みかけようとする。
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シェリは何とかしたいが、《軍の要塞、サンホーム》をセットするにとどまる。動きが鈍ったシェリを容赦なく殴りつける《濁浪の執政》と《ドラゴンの怒りの媒介者》。更に《帳簿裂き》まで展開され、シェリに残されたターンはあと1ターンとなってしまう。
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シェリは《シミックの成長室》をセット。青緑1マナずつを供給し、手札に《シミックの成長室》を戻す。そして0マナで《召喚士の契約》をプレイする。
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嫌な予感がしたか、今岡は《呪文貫き》をプレイ。シェリに2マナを要求し、《原始のタイタン》を出させないようマナを縛り付けていく。
この時点でシェリが使えるマナは5マナ。《原始のタイタン》の要求マナは6マナ。これでしのぎ切ったかに思われたが、ここから脅威の粘りをシェリが見せていく。
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シェリが《召喚士の契約》で探してきたカードは《イリーシア木立のドライアド》。そのままプレイし、追加の土地として《シミックの成長室》をセット。マナを供給し自身を手札に戻す。
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続いて《迷える探求者、梓》をプレイ。続けて2回《シミックの成長室》をセットし、手札に戻しつつ4マナを供給。そしてうち1マナを使い、《樹上の草食獣》を展開。手札の《シミックの成長室》をセットし、2マナをマナプールに加える。
今岡の開いた口がふさがらない。確かに自分は5マナの状態に抑えたはずなのに、盤面の《魂の洞窟》と併せて7マナがマナプールにあるのだ。
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そして手札から飛び出るのは当然、打ち消し不能を持った《原始のタイタン》。
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《処刑者の要塞》《ボロスの駐屯地》を伴い速攻で殴ってきた怒れる巨人の前に、今岡はなすすべもなかった。
シェリ1ー今岡0
■Game 2
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2ゲーム目、今岡は《ドラゴンの怒りの媒介者》《ミシュラのガラクタ》から諜報を伴い出発する好スタート。
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対するシェリは《魂の洞窟》でタイタンを指定しつつ、《精力の護符》を設置。続くターンで《耐え抜くもの、母聖樹》から《桜族の長老》を展開。こちらも今岡に負けず劣らずの好スタートである。
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今岡は《考慮》をプレイし、昂揚を達成した状態で《ドラゴンの怒りの媒介者》でシェリを攻め立てる。シェリは更に2枚目の《精力の護符》を展開しようとするが、ここに今岡が待ったをかける。
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まず今岡は《邪悪な熱気》を《桜族の長老》へプレイ。怪訝な顔をしてシェリが《桜族の長老》の能力を起動。生贄に捧げて《森》をサーチしようとする。
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が、マナが1マナになったこの瞬間に、今岡は《呪文貫き》をプレイ。スタック上の《精力の護符》を打ち消していく。
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だが、1枚《精力の護符》が打ち消された程度で止まるシェリではない。ターンを貰うと《セレズニアの聖域》をプレイし、《耐え抜くもの、母聖樹》を手札に加えながら《不屈の追跡者》をプレイ。アドバンテージと打点を抑えに行く。
一方の今岡はというと、土地を並べつつ《ドラゴンの怒りの媒介者》で殴るだけ。これはチャンスなのでは?そう思ったか、シェリが大きく動く。
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シェリはターンを貰うと、2枚目の《セレズニアの聖域》をプレイ。《森》を戻しつつ《魂の洞窟》を含めて6マナを供給し、《召喚士の契約》を経由して、打ち消し不能の状態で《原始のタイタン》をプレイ。これは1本目同様勝負があったか。
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しかし、今岡は落ち着き払い、4マナ払って《緻密》をプレイ。《原始のタイタン》をライブラリーへ戻し、このターンを生き延びることに成功する。
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そして、今岡はターンを貰うと、トドメと言わんばかりに《血染めの月》をプレイ。
シェリは盤面を畳む。シェリの盤面の土地は全て非基本土地。続くターンに支払う必要のある《召喚士の契約》のマナが払えないためである。
シェリ1ー今岡1
■Game 3
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《光輝の泉》《ウルザの物語》と展開していくシェリを今岡は《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》で追い立てていく。
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シェリは《耐え抜くもの、母聖樹》をセットし、今岡の攻めに対して構築物トークンを生成するが、これは《邪悪な熱気》で処されてしまい、今岡のクロックが止まらない。
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ひとまず《ウルザの物語》からトークンを生成しつつ、《精力の護符》へ変換。更に《セレズニアの聖域》から《桜族の長老》を展開しようとする。
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だが、今岡はこれに対し《激しい𠮟責》。トークンを蒸発させ、能力を失った状態の《桜族の長老》を《邪悪な熱気》で処理していく。
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一切のシェリの行動に対処を打ち、今岡が最終的に唱えたカードは《血染めの月》。
《精力の護符》から得られるはずの豊富なマナも全て赤マナに塗り上げられたシェリは、今岡の暴力的なクリーチャーを眺めるしかなかった。
シェリ1ー今岡2
■デッキリスト
(※今岡はデッキリスト非公開です。ご了承ください。)
■対戦動画
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