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第4回おうちでモダン カバレージ Round1 Nomaol(4Cエレメンタル) VS Okoge(カニヴァイン)

モダンを遊んでいたプレイヤー、「Nomaol」は悩んでいた。

彼が今回組んだデッキは「4Cエレメンタル」。アドバンテージの暴力である《創造の座、オムナス》を軸に、「モダンホライゾン2」に収録された《孤独》《激情》《忍耐》というインカーネーションを軸としたミッドレンジデッキである。

彼が悩んでいたのは、ズバリ「どのインカーネーションを採用するか」という点である。

「盤面にクリーチャーが並びやすく、墓地利用デッキが往事より少ないモダンでは、墓地対策がメインの《忍耐》よりも、盤面を対処できる《激情》と《孤独》の方が優先される。」

これが、色々な情報をもとに、彼がたどり着いた結論である。なるほど、デッキを見てみると、しっかりと《激情》と《孤独》が採用され、《忍耐》はサイドボード含め2枚の採用となっている。まさにモダン全体を見据えた構築だろう。

…しかし、彼とこの情報を提供した筆者は完全に失念していた。

確かにメタ全体では、墓地利用デッキは少ないのかもしれない。だが、それはあくまで「少ない」というだけであり、おうちでモダンのような草の根のイベントでは、普通に墓地利用デッキとかち合う可能性は高いのである。

1回戦に彼の対面に座ったプレイヤー「Okoge」の持ち込んだデッキは「カニヴァイン」。《面晶体のカニ》《縫い師への供給者》で墓地を肥やし、墓地から《復讐蔦》などを盤面に戻して殴り掛かる、王道を征く墓地利用デッキである。

果たして、想定外のデッキの前に座ってしまったNomaolの運命やいかに。

■Game 1

トライオームを並べてゆっくり立ち上がるNomaolに対し、Okogeは《縫い師への供給者》を展開。墓地に《這い寄る恐怖》を叩き込み、Nomaolのライフを削りにかかる好スタートを切る。

この時点でNomaolはモダン不覚悟を覚えるが。ひとまず《虹色の終焉》で《縫い師への供給者》を追放して処理するも、続くターンでOkogeは《深みへの冒険》でライブラリーを切削。都合よく墓地へと落ちた《ナルコメーバ》を2体盤面へ戻し、Nomaolへ圧をかけていく。

更に、Okogeは《策謀の予見者、ラフィーン》も展開。早速《ナルコメーバ》でコンバット。謀議で墓地に落としたカードは《秘蔵の縫合体》と《不可思議》。

Nomaolは天井を見つめる。何せエレメンタルは基本的に飛行も到達も持っておらず、《不可思議》の能力で空を飛んでいるOkogeのクリーチャーに対しては触れられないためである。

…いや、飛行に対応できるエレメンタルは一応存在する。存在するのだが…それはよりによって今回優先しなかった《忍耐》である。

「俺が間違っていたのか…?」

疑問を抱えたまま、Nomaolは盤面を畳んだ。

Nomaol1ーOkoge0

■Game 2

続くゲームもOkogeは《深みへの冒険》、《面晶体のカニ》で墓地を肥やす好スタートを切るが、肝心の墓地に有効牌が貯まらず、盤面にクリーチャーを用意することが出来ない。

対するNomaolは、《虹色の終焉》で《面晶体のカニ》を処理しつつ、ゆっくりと準備を始めていく。

たまらず手札から《秘蔵の縫合体》を展開するOkogeに対し、Nomaolは土地をしっかりと並べ準備完了。デッキの中核をなす《創造の座、オムナス》を盤面へと送り込む。

こうなると、肉厚なNomaolのデッキ力がものをいう。ちょっとやそっとのライフロスは《創造の座、オムナス》の上陸で回復できるため、ある程度の妨害を跳ねのけつつ、あとは《孤独》《激情》で相手の盤面に干渉していけばOKである。

強大なエレメンタルを前に何もできないOkogeに対し、Nomaolは相棒に指定していた《孤児護り、カヒーラ》を展開。更に盤面を有利な状況へ持っていく。

この後、ようやくギアがかかってきたOkogeだったが、盤面が完成した4Cエレメンタル相手には焼け石に水である。ハイパワーエレメンタルの群れに盤面を焼き払われ、成すすべもなく敗走するしかなかった。

《忍耐》なしでゲームに勝利してしまったNomaol。

「《忍耐》が無くても行けるのか…?」

Nomaolの疑問は深まるばかりである。

Nomaol1ーOkoge1

■Game 3

1ゲーム目同様ゆっくりと立ち上がるNomaolに対し、Okogeは《縫い師への供給者》《面晶体のカニ》で墓地を肥やしていく。

たまらずNomaolは想起コストで《激情》をプレイ。Okogeの《縫い師への供給者》と《面晶体のカニ》を焼き払う。

が、このプレイがとんでもない結果をもたらすことになる。

破壊された《縫い師への供給者》の能力により切削されたカードは…《秘蔵の縫合体》と《ナルコメーバ》。既に墓地に落ちていた《秘蔵の縫合体》を含め、都合3体のクリーチャーが盤面に躍り出る。

そしてそのまま有効打が取れず、Okogeのクリーチャーに殴られることになるNomaol。なんとか食い下がろうと《創造の座、オムナス》を展開するが、これは《残響する真実》により手札へ戻される。そのまま殴られ試合終了。

「一体何が正しいんだ…。」

Nomaolの疑問が晴れることは来るのだろうか。

Nomaol1ーOkoge2

■デッキリスト

■対戦動画


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