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第61回おうちでレガシー カバレージ Round2 ぺぽ(赤白イニシアチブ) VS クララ(Doomsday)

RTA(Real Time Attack)。いかに早くゲームを終わらせるかを競う競技であり、昨今、ビデオゲームを中心に様々な分野で人気のカテゴリーとなりつつある。

対戦ゲームであるMTGにとっては無縁の話かと思われるこのRTAだが、実は最近のレガシーにおいてはそうでもない可能性が出てきているのである。

その理由の一端を担っているのが、2回戦のフィーチャーマッチについた「ぺぽ」の持ち込んだデッキ「赤白イニシアチブ」である。最小限の動きで相手の行動を阻害し、《白羽山の冒険者》《練達の地下冒険家》といったイニシアチブ持ちを叩きつけ《地下街》へ入り込む。

後は爆速で《地下街》を掘り進め、カウンターを乗せたり5点ライフロスさせたりして一瞬でライフを削り切る、まさにRTAをしているかのような速度で相手を追い立てるデッキなのである。

このイニシアチブ、現在のレガシーで一大勢力を築き上げており、この速度についていけないデッキはお払い箱となるか、根本的にデッキの設計を見直す必要が出てくる。対面に座る「クララ」が持ち込んだ「Doomsday」もその一つである。

《最後の審判》を撃ち込み、ライブラリーを5枚まで減らして並べ替え、《タッサの神託者》により特殊勝利を狙うデッキなのだが、《最後の審判》の撃ち方如何によっては、いたずらにライフを減らすだけに過ぎないため、コンボが達成できないまま殴られて死亡する

普通に考えると、圧倒的にイニシアチブ側が有利となるこのマッチ。しかし、粛々と準備をするクララからは、ある種気迫のようなものが立ち上がっているように見える。

そう、あたかも「お前より早く勝利条件を満たすゲームをクリアする」と言わんばかりの気迫が…。

■Game 1

先手をもらったぺぽは、1ターン目に《白羽山の冒険者》を叩きつけて《地下街》へIN。そのまま続く2ターン目に2体目の《白羽山の冒険者》を展開。一気にクララへ圧力をかけていく。

が、クララはそれに対して土地を2枚並べ、《暗黒の儀式》から《最後の審判》をプレイ。ライブラリーを5枚にして積み込んでいく。

普通ならここで動きが止まるはずだが、クララの動きが止まらない。余った土地から《渦まく知識》をプレイ。積み込んだカードを3枚引き、ライブラリートップに2枚戻す。

その後、積み込んでおいたであろう《ライオンの瞳のダイアモンド》《睡蓮の花びら》を展開。更に《秋の際》をサイクリングし、スタックで《ライオンの瞳のダイアモンド》から青マナを3マナ捻出していく。

サイクリングで引いたカードは《考慮》。そのまま青マナで唱え、諜報によりライブラリーを1枚墓地へ送ってドロー。

そして《考慮》で引いてきた《通りの悪霊》をサイクリング。この時点でクララのライブラリーは0枚。そして、ライブラリーの一番下にあったカードは当然のように《タッサの神託者》。

そのまま《タッサの神託者》を盤面に叩きつけゲームセット。1ゲーム目はクララの勝利となった。

ぺぽ0ークララ1

■Game 2

先ほど同様先手を貰ったぺぽは《鏡割りの寓話》を展開。続くターンで宝物を捻出しつつ、《精鋭呪文縛り》を展開。これはクララの《意志の力》で落とされるものの、じりじりと圧力を高めていく。

が、クララはそれに対して土地を2枚並べ、《暗黒の儀式》から《最後の審判》をプレイ。ライブラリーを5枚にして積み込んでいく。

普通ならここで動きが止まるはずだが、クララの動きが止まらない。余った土地から《渦まく知識》をプレイ。積み込んだカードを3枚引き、ライブラリートップに2枚戻す。

その後、積み込んでおいたであろう《ライオンの瞳のダイアモンド》を展開。更に《通りの悪霊》をサイクリングし、スタックで《ライオンの瞳のダイアモンド》から青マナを3マナ捻出していく。

サイクリングで引いたカードは《考慮》。そのまま青マナで唱え、諜報によりライブラリーを1枚墓地へ送ってドロー。

そして《考慮》で引いてきた《秋の際》をサイクリング。この時点でクララのライブラリーは0枚。そして、ライブラリーの一番下にあったカードは当然のように《タッサの神託者》。

そのまま《タッサの神託者》を盤面に叩きつけマッチ終了。ここでタイマーストップ。記録は14分36秒。ターン数にして累計4ターン。

高速アグロと名高いイニシアチブの速度を上回り、クララが勝利をつかみ取る結果となった。

ぺぽ0ークララ2

■デッキリスト

■対戦動画

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