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第4回おうちでモダン カバレージ Round3 ガイ(Forbidden Wish) VS ぴかいち(ドルイドコンボ)
おうちという環境には、様々な特徴を持つプレイヤーがいる。自分の好きなデッキを回す者、別の大会に向けてデッキの感触を確かめる者、環境に挑戦する者…。こう挙げるとキリがないが、皆共通していることは、「MTGを楽しんでいる。」ということだろう。
今回全勝卓に上がってきた「ガイ」と「ぴかいち」。全くプレイスタイルの異なるこの2人は、まさにMTGを最大限味わいつくしているプレイヤーと言っても過言ではない。
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ガイの特徴を一言でまとめると、「皆があっと驚くようなデッキを持ち込み、話題の中心となる」プレイヤーである。おうちでレガシーでは「ターボApex」、「5C続唱」といった独創的なデッキを作り出し、ギャラリーを大きく沸かせていた印象が強い。
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そんな彼がおうちでモダンに持ち込んだデッキは、これまたオリジナルデッキ、名付けて「Forbidden Wish」。「Forbidden」、すなわち《禁忌の果樹園》をどうにかしてクリーチャー化し、《侵入警報》を組み合わせて無限マナを捻出。
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しかる後に「Wish」、すなわち《願い》でサイドボードに仕込んだ勝ち手段をサーチして勝利という、実にチャレンジ精神あふれるコンボデッキである。
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対するぴかいちは、「様々なデッキを用いてマッチを勝ち抜き、いつも全勝している」プレイヤーと言えるだろう。その実力たるや半端なものではなく、おうちにひしめくプレイヤーを毎週のようになぎ倒し、昨年度最多全勝数をかっさらったプレイヤーと言えば、その実力も伝わるかもしれない。
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そんな彼が今回持ち込んだデッキは「ドルイドコンボ」。《献身のドルイド》と《療治の侍臣》を組み合わせ無限マナを出し、《歩行バリスタ》にマナをつぎ込んで勝利する、クラシックなコンボデッキの一つである。
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だが、ありきたりと侮るなかれ。最近では《石鍛冶の神秘家》《ウルザの物語》から装備品をサーチできるようになり、《ジアーダの贈り物、ラクシオール》《ヴィリジアンの長弓》をコンボに組み込み、更に殺意が増したものとなっている。
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直近で言えば、《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》も獲得し、苦手な除去も克服。いよいよ手が付けられないものとなっている。
全く違った方向を向きながら、おうちを、そしてMTGを最大限に楽しむ者たちが全勝卓に着席する。おうちでモダン最終戦。その行く末は。
■Game 1
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ゲーム開始。ガイがコンボパーツを探す《エルフの開墾者》を展開し、ぴかいちがコンボパーツを守る《ルーンの与え手》を展開していく。
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更にガイが《レンと六番》《探検の地図》を展開し、土地を並べていく中、ぴかいちは《石鍛冶の神秘家》を展開。ここは《カルドラの完成体》をサーチし、速攻で勝負を決めに行く立場を取っていく。
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しかし、ここでガイは《探検の地図》から《ウルザの物語》をサーチ。ターンを貰い設置すると、《願い》をプレイ。サイドボードからサーチしてくるカードは《真髄の針》。そのまま展開し、《石鍛冶の神秘家》の起動型能力を封じていく。
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《カルドラの完成体》ルートを封じられたぴかいちは思うような動きを取れなくなってしまう。そうこうしている間に、ガイは《エルフの開墾者》からコンボパーツである《禁忌の果樹園》をサーチ。
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そして《ウルザの物語》から《活生の呪文爆弾》をサーチし、《禁忌の果樹園》をクリーチャー化。準備が整ったガイは、満を持して《侵入警報》を設置する。
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《禁忌の果樹園》でぴかいちの場にトークンを生成。《侵入警報》が誘発し《禁忌の果樹園》がアンタップ。
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この工程を気が遠くなるまで繰り返し、ガイは2枚目の《願い》をプレイ。サーチしたカードは《アーチリッチ、アサーラック》。これで任意の回数ダンジョンへ潜って勝利するわけである。
勝ち筋をしっかりと確認し、ぴかいちは盤面を畳んだ。
■Game 2
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ガイが《楽園の拡散》でマナを稼ぐ中、ぴかいちは《ヴィリジアンの長弓》《献身のドルイド》を展開。一気に盤面に緊張が走る。
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その上で、ぴかいちは《ルーンの与え手》をプレイ。更に《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》もプレイしていく。対応してガイは《稲妻》で《ルーンの与え手》を処理するも、《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》の-2能力で盤面へ引き戻される。
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ガイは更に《激情》をプレイ。盤面にいる危険なクリーチャーとプレインズウォーカーを対処していこうとするが、《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》の能力で疑似速攻を持った《ルーンの与え手》が《献身のドルイド》を保護。盤面にコンボパーツが残る状況になってしまう。
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ぴかいちは更に《救出専門家》で《ルーンの与え手》を戻し、《献身のドルイド》を守る構えを崩さない。ガイは執拗に《稲妻》を《ルーンの与え手》にぶつけていくが、そこにさらに《ブレンタンの炉の世話人》を展開していく。
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盤石の守りを築きつつ、更に2体目の《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》を招聘。《ルーンの与え手》を盤面に戻して、より一層堅牢な構えを築き上げていく。
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ガイは《激情》で盤面を焼き払いたいが、《ブレンタンの炉の世話人》の与えたプロテクション赤の前に阻害される。
相手の除去に対し、時間を稼いでいくぴかいち。永遠とも思えるターンが経過し、ついにその時が訪れる。
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ぴかいちは長いドローの末に引いてきた《石鍛冶の神秘家》をプレイ。《ジアーダの贈り物、ラクシオール》をサーチしてそのまま《献身のドルイド》へ装備させる。
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《献身のドルイド》が無限にタップ/アンタップを繰り返すことができるようになったことを確認したぴかいちは、更に《ヴィリジアンの長弓》をも装備させる。そしてそのまま起動型能力を大量に起動。
無限に発射された矢弾が、ガイの体を貫いた。
ガイ1ーぴかいち1
■Game 3
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先手を貰ったガイ。《楽園の拡散》《ウルザの物語》と展開し、《鏡割りの寓話》をプレイ。
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およそコンボデッキとは思えない、骨太のカードを前に、ぴかいちは《ブレンタンの炉の世話人》《献身のドルイド》と展開。こちらもコンボにひた走る構えを取っていく。
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ガイはこれに対し、《稲妻》で《献身のドルイド》を処理しようとする。対応して《ブレンタンの炉の世話人》を生贄に捧げ、《献身のドルイド》にプロテクション赤をつけることで、何とかコンボパーツは守り抜く。
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そのままガイは《レンと六番》を展開。更に《東屋のドルイド》も展開し、盤面の優位性を高めていく。
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ぴかいちはターンを貰うと、《石鍛冶の神秘家》をプレイし、残るコンボパーツである《ジアーダの贈り物、ラクシオール》をサーチ。更にプランBとして、2枚目の《石鍛冶の神秘家》から《カルドラの完成体》をサーチしてくる。
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だが、ガイはひるまず前へ進む。第三章を迎えた《ウルザの物語》からサーチしてきたのは《機能不全ダニ》。今ぴかいちが探してきた装備品に対して、にらみを利かせていく。
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更に、ガイは《激情》をプレイ。《石鍛冶の神秘家》と《献身のドルイド》を盤面から焼き払っていく。
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そして、ガイは《願い》をプレイ。持ってくるのはコンボパーツでもなんでもなく、《外科的摘出》。たった今墓地へ放り込んだ《献身のドルイド》を、ぴかいちの手札、ライブラリーから全て消し飛ばしていく。
苦笑いをしてぴかいちは手札を広げる。《カルドラの完成体》《ジアーダの贈り物、ラクシオール》《歩行バリスタ》《ウルザの物語》《吹きさらしの荒野》。
後1ターンあれば、勝利を掴んでいた手札ではあるが、今やガイの盤面を前に、何一つ有効打を取ることができない手札である。
ぴかいちは右手をガイへと差し出した。第4回おうちでモダン全勝は、奇抜なアイデアを持ち込んだガイがつかみ取ることとなった。
ガイ2ーぴかいち1
■デッキリスト
■対戦動画
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