見出し画像

第53回おうちでレガシー カバレージ Round2 ぺぽ(イニチアシブ・ストンピィ) VS NAO(Doomsday)


「ストンピィ」。《古えの墳墓》や《裏切り者の都》といった2マナランドや《金属モックス》などの0マナアーティファクトを活用し、相手の行動を縛る置物を置きつつ、短時間で3~4マナのクリーチャーを展開し、一気に殴り勝つデッキである。

古くはミラージュ期のスタンダードから存在するこのアーキタイプだが、歴史あるカードが使えるレガシーにおいては、多くの亜種が存在する。最近はやりの「赤単プリズン(赤単ストンピィ)」なんかが該当するが、今回「ぺぽ」が持ち込んだ「イニチアシブ・ストンピィ」という亜種も存在する。

このデッキの主軸となるのは、場に出たときに「イニチアシブ」を得られる《白羽山の冒険者》《練達の地下探検家》などである。こいつらを早期に叩きつけ、《地下街》のダンジョン探索でアドバンテージを得ながらビートダウンする。これが「イニチアシブ・ストンピィ」の主な勝ち筋である。

このデッキに対するは「NAO」。彼が持ち込んだデッキは「Doomsday」。デッキ名となる《最後の審判》を唱えてデッキを5枚にし、《タッサの神託者》の能力で勝利するデッキである。

多少の妨害は《意志の力》《目くらまし》でかいくぐることができるDoomsdayだが、《最後の審判》を唱えた際にライフが半減する都合上、一気に攻め立てられると辛いのも事実である。

果たして、このマッチの勝者となるのはどちらか。

■Game 1

ぺぽは先手を貰うと《古えの墳墓》をセット。《金属モックス》に《鏡割りの寓話》を刻印して設置し、《水連の花びら》を展開。

その状態で、ぺぽが1マナ浮かせた状態で3マナ払って展開したカードは《エメリアのアルコン》。《暗黒の儀式》やドロースペルを連打するNAOにとってはかなりの痛手ともいえるクリーチャーである。

NAOは《思考囲い》を撃ちつつぺぽの展開を抑えようとするが、いかんせん毎ターン殴ってくる《エメリアのアルコン》の打点が痛い。

NAOは一気にライフを10点まで削られるが、ここはギリギリの状態で《最後の審判》をプレイ。ライブラリーを5枚積み込み、準備を終わらせる。

その後、NAOはぺぽに殴られつつもエンドステップに《渦まく知識》をプレイ。その後ドローし、ライブラリー2枚の状態で《タッサの神託者》をプレイ。

ライブラリー枚数が青信心以下なので、通れば特殊勝利だが…着地後、ぺぽは《タッサの神託者》に対して《剣を鍬に》。その後、《タッサの神託者》の能力が解決するも、信心数はゼロとなり不発。1ゲーム目はぺぽが制していった。

ぺぽ1ーNAO0

■Game 2

2ゲーム目、ぺぽが《裏切り者の都》と《水連の花びら》から放った《白羽山の冒険者》を《意志の力》でさばきつつ、NAOは土地2枚と《水連の花びら》から《最後の審判》をプレイ。先ほどとは異なり、余裕を持った状態でライブラリーを積み込んでいく。

順調にゲームを進めるNAOに対し、ぺぽは打って変わって身動きが取れない。何とか土地を並べて《スレイベンの守護者、サリア》を展開する。

だが、これが着地する前にNAOは《渦まく知識》。ライブラリーの枚数をしっかり減らし、マナを確保した状態で《タッサの神託者》をプレイ。先ほどと同様に《剣を鍬に》でぺぽが対応するが、NAOはこれを《意志の力》で打ち消していく。

無事に《タッサの神託者》が着地し、このゲームはNAOの勝利が決定した。

ぺぽ1ーNAO1

■Game 3

土地を置いたぺぽに対して、NAOは《強迫》。ぺぽの《鏡割りの寓話》を処理して速度を抑えていく。

が、対するぺぽは《スレイベンの守護者、サリア》を展開。NAOの動きを抑制しつつ、《白羽山の冒険者》を展開。イニチアシブを得たぺぽが《地下街》探索を開始する。

これに対してNAOは1マナ払いつつ《虐殺》をプレイ。《スレイベンの守護者、サリア》を処理しつつ、余ったマナで《最後の審判》をプレイ。一気に勝負をかけようとする。

だが、これに対してぺぽが放ったのは…《血染めの月》。特殊地形しか盤面に置かれていないNAOは大きく青ざめる。なにせ勝ち手段である《タッサの神託者》は青マナが2個も必要であり、既に《最後の審判》でライブラリーを積み込んだ後ではその供給が非常に困難であるためだ。

完全に身動きが取れなくなったNAOに対して《白羽山の冒険者》が襲いかかり試合終了。巧みにイニチアシブ・ストンピィを操ったぺぽが全勝へと歩を進めた。

ぺぽ2ーNAO1

■デッキリスト

■対戦動画

よかったらサポートして頂けると幸いです。MTGアリーナの活動などに充てたいと思います。