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第54回おうちでレガシー カバレージ Round1 柳統也(赤緑ペインター) VS Hiroto(ジェスカイ石鍛冶)

おうちでレガシー常連となったプレイヤー、「柳統也」に、「あなたにとって『おうちでレガシー』とはどういうものか?」と尋ねたなら、おそらくこう帰ってくるだろう。「ペインター」と向き合い続けたプレイの積み重ねである。と。

《丸砥石》と《絵描きの召使い》を組み合わせるコンボデッキ、「ペインター」。アーティファクトを多用するコンボデッキであることと、色を塗った後の色対策の事を考えて、通常赤単で組まれることが多いデッキである。

しかし、柳はこれを「アーティファクトを多用するならば《ウルザの物語》が強力である」「それならば《ウルザの物語》を活かしつつ、他の土地を絡める路線で新たなペインターを生み出せないか?」という発想でペインターを組み上げ、おうちでレガシーに参加し、調整を重ね続けた。

この調整の末に生み出されたデッキこそ、後にDaily Deckにも掲載された「緑単ペインター」である。

そんな緑単ペインター第一人者の柳だが、今回持ち込んだデッキは「赤緑ペインター」。緑単とも赤単とも異なる、新たな風をペインターに吹かせようというつもりだろうか。期待が高まる。

対する初参加のプレイヤー「Hiroto」も、レガシーに新たな風を吹き込まんとしていた。

彼が持ち込んだデッキは「ジェスカイ石鍛冶」。《石鍛冶の神秘家》を軸としたデッキだが、彼のデッキの脇には、何やら10枚の紙の束が。そう、彼は「Unfinity」で新登場したメカニズム、「Attraction」を用いてデッキを組み参戦したのである。

柳とHiroto。どちらのもたらした風が強く吹くのだろうか。

■Game 1

先手を取った柳がまず動く。《ウルザの物語》→《カープルーザンの森》と並べて《絵描きの召使い》を展開するが、これはHirotoが《意志の力》で打ち消していく。相手の動きをさばいたHirotoは《石鍛冶の神秘家》を展開して《梅澤の十手》をサーチしていく。

柳は続いて《ウルザの物語》から《モックス・ダイアモンド》をサーチ。マナを十分な状態にして《絵描きの召使い》を再展開。カードを青く塗ったうえで《石鍛冶の神秘家》を《紅蓮破》で処理。更に《エルフの開墾者》も展開して盤面を整えていく。

しかし、Hirotoも黙っていない。ターンを貰うと2マナ払い、《Command Performance》をプレイ。Hirotoが用意していたAttractionが開店する。

公開されたAttractionは《Bounce Chamber》。早速ダイスを転がすHiroto。出目は「5」。柳の《エルフの開墾者》がバウンスされる。

対する柳も応戦していく。《壌土からの生命》で土地を墓地から回収すると、回収した《ウルザの物語》を再セット。更に《エルフの開墾者》を再展開する。

こうなると厳しいのはHiroto。石鍛冶デッキは往々にして1対1交換を繰り返していくため、《ウルザの物語》のような1枚から多数の致命的なパーマネントを生むカードは天敵なのである。

Hirotoは《Bounce Chamber》を使いながらうまく主導権を戻そうとするが、なかなか相手のクリーチャーを減らすことができない。《石鍛冶の神秘家》を展開しつつ、更に追加の《Command Performance》をプレイし、盤面を掌握できるAttractionを探し当てようとする。

…が、ここでめくれたAttractionは、クリーチャーを強化する《Foam Weapons Kiosk》。コチラが押している状態では強いのだが、受け身のこの状況ではいかんせん厳しい。

もたついているHirotoを尻目に、柳は《ウルザの物語》でトークンを2体生成。更に3章で自壊させ、持ってきたアーティファクトは《影槍》。一気にHirotoのライフを削っていく。

これではたまらないとHirotoは《石鍛冶の神秘家》を起動。《カルドラの完成体》を盤面に送り込む。

しかし、これに対して柳は《影槍》の能力を起動。《カルドラの完成体》の破壊不能を消したうえで、 《耐え抜くもの、母聖樹》の魂力能力で《カルドラの完成体》を蒸発させる。

これが決定打となったか、Hirotoは盤面を畳んだ。

柳1ーHiroto0

■Game 2

2ゲーム目、土地を置いてゆっくり立ち上がりたいHirotoに対し、柳は《丸砥石》を先置きしてターンを渡す。

ここはテンポよく動いていきたいHirotoだが、ここで痛恨の土地詰まり。柳にゲーム展開の主導権を譲る形となる。

柳は《花の絨毯》を展開しつつ、《探検の地図》を設置。Hirotoがなんとかセットした《ウルザの物語》に対し、《探検の地図》から不毛の大地をサーチして起動。徹底的に主導権を握って離さない。

何とかして潮目を変えたいHiroto。ここは《Command Performance》をプレイ。公開されたAttractionは疑似ドローを行う《Storybook Ride》。しかし、うまくサイコロがヒットしない。

完全に動きが出遅れてしまったHirotoに対し、柳の展開する《時を超えた英雄、ミンスクとブー》が突き刺さる。

《ブー》は《虹色の終焉》で処理されてしまうが、それだけで柳が止まるはずもない。柳は2枚目の《花の絨毯》を展開すると、得られたマナを使い《絵描きの召使い》を展開。あらかじめ展開していた《丸砥石》をHirotoへ起動する。

Hirotoは《稲妻》を《絵描きの召使い》へと撃ち込む。しかし、青く塗られた《稲妻》に対し、柳は《紅蓮破》で打ち消し。

ここで試合終了。柳が新たなペインターで風を吹かせることとなった。

柳2ーHiroto0

■デッキリスト

■対戦動画

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