第104回おうちでレガシー　カバレージ　Round1　スン（ディミーアリアニメイト） VS ラヴェル（The Spy）

2024年4月13日 08:50

魑魅魍魎が跋扈するレガシーで生き残る方法は何だろうか？様々な方法論があるだろうが、「相手に好き勝手させない」という事は友好な選択肢になりえる。「スン」が持ち込んだ「ディミーアリアニメイト」は、まさにそういったデッキと言える。

メインボードから《悲嘆》を採用。これを想起コストで唱え、墓地に落ちた後に《再活性》《動く死体》で再利用。相手の手札をズタズタにしつつ、更に相手の余計な行動は《意志の力》《目くらまし》でシャットアウト。ことコンボデッキに対しては優位に立ち回れると言えるだろう。

今回このデッキに対するは「ラヴェル」が操る「The Spy」。その名の通り、《欄干のスパイ》を軸として自分のライブラリーを全て削り切り、墓地に落ちた《タッサの神託者》を釣り上げて勝利する、オールイン型のコンボデッキの極致とも言えるだろう。

果たして、スンはこのコンボデッキ相手にどのような立ち回りを見せてくれるのだろうか。その一部始終を見ていこう。

■Round 1

先手を貰ったスンは《思案》で手札を整えつつ、さっそく《悲嘆》を想起コストで撃ち込んでいく。公開されたラヴェルの手札は《思考囲い》《アガディームの覚醒》《欄干のスパイ》《地底街の密告人》《猿人の指導霊》《暗黒の儀式》。コンボの起点となる《暗黒の儀式》を潰しつつ、ラヴェルにターンを回す。

ラヴェルは《アガディームの墓所》からお返しと言わんばかりに《思考囲い》をプレイ。スンの手札は《沼》《不毛の大地》《動く死体》。スンの《不毛の大地》にめまいを覚えながらも、ラヴェルは《動く死体》を捨て、スンの展開を阻害していく。

スンはターンを貰うと、《不毛の大地》で《アガディームの墓所》を破壊する。互いにリソースを削られるゲーム展開。しかしこの場合、ドローソースが豊富なスンと、ドローソースが皆無な上、コンボパーツを2枚も失ったラヴェルとでは、消耗戦の備えが違う。

果たして数ターン後、スンは《思案》で手札を整えると、《再活性》で《悲嘆》を墓地から釣り上げる。ラヴェルの手札に決定的なカードがないことを確認すると、《地底街の密告人》を捨てさせる。

その上で再度《再活性》をプレイ。ラヴェルの墓地の《地底街の密告人》を釣り上げ、一気にライフを削っていく。ズタズタに引き裂かれたラヴェルの手札に、これを打開する力は残されていなかった。

スン１ーラヴェル０

2ゲーム目、スンは再度《悲嘆》を想起コストでプレイ。ラヴェルはこれを《エルフの指導霊》からの《夏の帳》で耐え凌ごうとする。が、この必死の抵抗すらもスンは《目くらまし》で摘み取っていく。

ラヴェルの手札は《暗黒の儀式》《再活性》《否定の契約》。まず《再活性》を抜き去ると、スンは《再活性》で《悲嘆》を釣り上げ、《暗黒の儀式》も抜き去っていく。

この時点でラヴェルの有効打をあらかた摘みつくしたスン。だが、ここから更に優位を確固たるものにしていくため、無慈悲にも圧力をかけていく。

続くターンでスンが展開したクリーチャーは《ダウスィーの虚空歩き》。ラヴェルの墓地に落ちたカードを追放し、機能不全に陥らせるクリーチャーを前に、ラヴェルの目から光が消える。

勝者スン。徹底して相手の行動を封じ込め、勝利をその手につかみ取った。

スン２ーラヴェル０

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