【詩】九を超えられないんだ
九を超えられないんだ
十に辿り着かないんだ
生まれてこの方
絶えず数を数えている
一から九までいっては
また一に戻っていく
一から九までいっては
また一を数えている
ずっと同じ繰り返しだ
いつもと同じ光景だ
何度やってみても
九から先には進めない
どんなに頑張ってみても
十の世界に届かない
だからぼくはいつも
一に戻ってやり直す
これが良いことなのか
実は無駄なことなのか
十を知らないぼくには
まったくもってわからない
九を超えられないんだ
十に辿り着かないんだ
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