見出し画像

雪道のトレイルランニング

先日東京でも2年ぶりの大雪が降った。路面は一面雪で覆われ、気温も氷点下まで下がったため、降った雪が凍結した。翌日は、出勤途中に道路で転倒し、病院に運ばれる人が多数発生したことがニュースになった。

私は雪国生まれで、子供の頃は凍結した路面等は日常茶飯事。冬季の体育の時間は、雪の積もった校庭で雪上サッカーなどよくあった。ただその地を離れて30年以上経つ。

久々に凍結した雪道を走ってみたいと思い、数日後にいつも通っているトレイルに繰り出した。

私のランニングのスタイルは、ここ数年はベアフット。

アスファルトやコンクリートなどの硬い路面は、マンサンダルという走れるサンダルでランニングを行っている。

山の中や公園など自然の路面では、そのマンサンダルを脱ぎベアフットでランニングしている。

ベアフットでランニングする理由は、それが格闘技や武術の身体操作に直結していること。

過去に日常生活をビーチサンダルでずっと過ごしていた時期が2度あった。沖縄とブラジルのリオに住んでいた時代だ。その当時なぜか理由はわからないけれども、身体能力やフィジカルが著しく伸びた記憶がある。血圧も両親からの遺伝で高血圧気味出会ったのが、低血圧気味になった。

今回もこのスタイルでランニングを始めてから、靴の中で縮こまっていた足指が徐々に伸びてきて、靴のサイズは2年あまりで1センチも大きくなった。

ベアフットランニングを始めたのと同時期ぐらいに、魔女トレと言う筑波大学大学院でダンスを研究していた方が開発された足指のストレッチやエクササイズも取り入れた。

雪が降って数日経過したトレイル。トレイルと言っても標高100mちょっとの里山なのだけれど。やはり土の中にいる微生物が熱を発するのだろう。雪が完全に溶け、山の中は全く大雪の面影はなかった。山に連なる道路のアスファルトの歩道の一部で、日陰によりなかなか暖かくならない場所は雪が凍って残っていた。

ここで雪道を走る(歩く)ときのコツについて。

①雪道はなるべくギザギザのある靴で歩く。
②雪道の踵から着地せず、なるべくフラットか前足底から着地するようにする。踵から着地してしまうと重心の遥か先に足が行ってしまい、スリップを誘発しやすい。そうではなく自分の重心の真下に足をフラットに着地するとほとんどスリップする事が無い。
③雪道はあらかじめスリップするものと認識しておく。
④完全に凍った路面は、アイススケートのように歩くのも1つのコツ。
⑤スリップしてバランスが保てないときは、身体で最も脂肪が厚いお尻の部分から着地してダメージを減らす。
⑥地面は足裏を通じて骨盤で捉える感じ。
⑦なるべく凍結した路面が緩んだ時間に走る。

凍った路面を走った感想。凍った路面はさすがにベアフットという訳にはいかず、マンサンダルを装着して走った。自分の重心を真下で拾っていく感じで走ると、傾斜のある凍った路面でもほとんどスリップする事はなく、ほぼノーマルな路面と同じようなスピードで走ることができた。ランニングの道中全てが凍った状態だと、サンダルと裸足の隙間から氷の冷たさが侵入してきて、さすがにこのスタイルも厳しいかもしれないが。

足指を通して骨盤で地面をとらえる感覚は、砂浜を走る時やSUPに乗っている感覚に近い。これが脚の筋肉で地面をとらえる感覚だと、すぐに筋肉が疲労してしまいバランスを崩すこととなってしまうだろう。SUP初心者が疲労とともに沈する原因はここにある。

雪道のランニングは誰にでもおすすめできる代物ではないが、ベアフットやマンサンダルでのランニングは、足指やバランスを鍛える意味でお勧めしたいトレーニング法だ。特に裸足で戦うMMAやムエタイ、裸足で競技する体操などにはお勧めだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?