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プレイング講座その1~交代受け~

ご無沙汰しております.ailes07です.今回は,GBLの勝敗を左右する重要な技術の一つである【交代受け】について個人的な見解を述べたいと思います.少し複雑で難しい内容になるかと思いますが,バトルの質を確実に向上する大切な技術なので,是非最後まで読んでいただけると幸いです.

☆はじめに

本稿では下記に示すような難しい語句が度々登場します.
予め,ご確認のほどよろしくお願いします.

技1:通常攻撃.スワイプ等せず画面タップだけで出る技
技2:俗にいうゲージ技.技1で貯めたゲージを使って打つことが可能
奇襲:瀕死なポケモンに対して,交代を駆使してとどめを刺しに行くこと
CCT:周期コントロール戦法:Cycle Control Tacticsの略.特定のタイミングで技2を打つことにより,最大限の技1の試行回数を稼ぐ手法

☆交代受けとは

交代受けとは「相手の技2の発動と同じターンに交代を行い,裏のポケモンでその技を受けること」です.メリットとしては,相手の大技をタイプ相性有利なポケモンで受けられること,瀕死ポケモンで受けて完全に無効化すること,交代前のポケモンを温存できること,交代時間に差を設けること等が挙げられます.一方で,交代受けに失敗すると,相手に思考時間を与えることにより,起点を作られたり対面を固定化させられたり不利な立ち回りを強いられることになります.また,バトル終盤では交代受けを決めることしか勝ち筋がないことも多く,交代受けの失敗は敗北を意味します.

このように,交代受けは勝負を決定づける非常に繊細で大胆な技術となります.初心者に多い「先の見えない不要な交代受け」は,知らず知らずに内に負けに繋がっているかもしれません.

☆交代受けの基本

はじめに伝えたいことは「交代受けは,相手より自分の技1のターン数が小さいか同じ場合でしか成立しない」ことです.なぜなら,相手がある程度強ければ,CCTにより確実に交代受けを防いでくるからです.よって,以降では上記の場合のみを前提として話を進めていきます.

さて,皆さんは交代受けを狙うとき,どのように考えてタイミングを図っているでしょうか.もちろん正解などはなく,完全に運に頼らざるを得ない場面もあると思いますが,交代受けの成功確率を向上する考え方もあるのです.GBLはPvPですので相手は人間です.そのため,相手視点で考え心理を読み取り「自分だったらこうするだろう」と予測した上でタイミングを図り交代すれば,運任せにするより遥かに合理的であり,成功確率も上がります.

次のように,技1が同ターンの場合技1が同ターン以外の場合の二つに分けて私の考え方を共有します.

①技1が同ターンの場合
この場合,普通に見れば完全に運ゲーです.しかし,下記に示すように,相手の心理を用いることにより,ほぼ確実に交代受けが成功するような場合もあります.

・初手ミラーで2発目以降,先に技2を打ちたい心理が働く場合
例えば,初手にラグラージミラーとなった場合,初めのハイドロカノンのタイミングは読めませんが,2発目はお互いに最速で打ち,盾か対面の選択を押し付けたい心理に陥ります.このような時,最速で2発目が溜まるタイミングで交代すれば高確率で交代受けが成功します.同様な思考で,相手が最速で打ってくる可能性が高いと考えた時は,そのタイミングで交代すれば成功確率はマシになるでしょう.
・相手の体力が瀕死の場合
当たり前の話ですが,相手の体力が少なくなるにつれて,相手が技2を打つタイミングの選択肢は少なくなります.特に,相手が残り2発や1発で倒れそうなときにゲージが溜まったタイミングを予測できれば,そのタイミングで交代することで交代受けの成功確率は上がります.
※ただし,上級者との戦闘では,ゲージが溜まっていてもあえて打ってこない場合があります.それは「相手に技2を打ってほしい」場合です.自分の技2で些細なダメージを与えるより,相手に技2を吐かせてゲージが減った状態で次鋒と対面させた方が嬉しいという思考です.この場合,倒れる寸前やこちらが技2を打ってこないと確信した段階で技2を打ってきます.また,裏のポケモンで起点を作りたいがために,あえて技2を打ってこない場合もあります.臨機応変に対応することが望まれます.
・相手の奇襲が読める場合(※技1のターン数関係なし)
相手の奇襲は比較的読みやすいです.なぜなら,相手視点それが成功すれば勝利が確定する場面が多く,奇襲は読まれにくいと錯覚し素直に動いてくるプレイヤーが多いからです.例えば,自分が相手のポケモンを倒した直後や,相手の技2によって最後の盾を剝がされた直後が奇襲のタイミングとして挙げられます.このようなタイミングではリスクを負ってでも,即交換して奇襲を防ぎにいく価値はあると考えています.私の経験では,奇襲を防ぐのに失敗して負けた経験より,奇襲を防いで勝った試合の方がはるかに多いからです.相手のゲージが溜まっているポケモンくらいは常に把握しておき,相手の勝ち筋だけは潰すように心掛けましょう.

②技1が同ターン以外の場合
基本的には,相手と自分の技1の終わりが重なるターン(ターン数が最小公倍数に等しくなる時)に交代受けを狙います.
しかし,相手が最速で技2を打ってくるとわかっている場合に,それが最小公倍数時と異なる場合があります.そのような時は,あえて1ターン止まって無理やり技1の終わりを同ターンに合わせてから交代します.
例えば,自分の技1が2ターン技,相手が3ターン技の場合,お互い1発ずつ打った後,あえて1ターン止まってから交代するイメージです.私の経験では,相手視点「止まってるからチャンス」だとでも思っていたからなのか,極めて高い確率で交代受けが成功しています.
習得しておくと,嫌らしいプレイヤーに一歩近づけるでしょう.

その他にも,「初手の最初の技2は最速で打ってくる人は少ない(相手のゲージ管理を邪魔するため?)」「自分が技2を打った後,一回技1をはさんだ直後交代すると交代受けが成功しやすい(相手視点こちらが居座ってくると安堵するため?)」「バフ/デバフ技は最速で打ちやすい(しかし私のようにあえて逆手にとってゲージ十分貯めた後にブラフ打つ変人もいます)」など色々なジンクスなんかもあります.

ここまでたくさん書きましたが,交代受けを決めるために一番重要なことは「相手視点で考えること」だと私は思います.

☆相手の交代受けを防ぐ方法

実は「リスクを負って交代受けを成功させるより,相手に確実に交代受けをされないことの方が長期的に見て重要である」と私は考えています.
前節同様に相手の勝ち筋を読み,相手の思惑を実現させない立ち回りはトップを目指すうえで必要になるでしょう.
基本的には「相手と自分の技1が重ならないタイミングで技2を打つ」ことが守れれば交代受けは絶対されません.

前節と同様に,技1が同ターンの場合技1が同ターン以外の場合の二つに分けて考えてみます.

①技1が同ターン同士の場合
この場合,相手と自分の技1が重なるため完全に運ゲーだと思う方もいるかもしれません.が,交代受けが嫌ならターンをずらせばいい話なのです.
例えば「あえて動きを止め,相手が動いたのを確認してからゲージ技を打つ」方法があります.相手が動いている最中は,100%交代受けされることはありません.特に,「交代受けされずにこの技2を打てば勝ちだ」という場面で重宝する技術になります.私もめちゃくちゃ使う手法です.

②技1が同ターン同士以外の場合
自分の方が技1のターン数が少ない場合「CCT」を決めます.以上です.
それ以外の場合は,相手と自分の技1が重ならないタイミング(最小公倍数時以外)で技2を打ちます.ただし,私のようにあえて止まってから交代受けしてくる変人もいるかもしれませんので,確実に技2を当てたいときは前項①と同様に一度止まって動くのを見てから打ちます.
一番やってはいけないのは,最小公倍数時のターンに打つことです.交代受けされるリスクがあるので控えた方がいいでしょう.

交代受けを防ぐためには,相手が交代できないタイミングで技2を打つように心掛け,交代受けされるリスクを減らすことが大切だと私は考えます.

☆類似技術について

最後に,交代受けに類似した技術として次の2つを紹介しておきます.
使う頻度は低いですが,覚えておくとバトルの立ち回りの幅が広がるかもしれません.

①同時発動交代受け
相手の技2が飛んでくる1ターン前に交代と技2を入力し,交代受けと技2の同時発動を実現させる技術です.一般的な交代受けのメリットに加え,奇襲の効果技2×2回分の交代時間を稼ぐことができます.成功確率は低いですが失敗しても展開が悪くならなければ,積極的に狙いに行ってもいい技術だと思います.成功したときは嬉し過ぎて脳汁ドバドバです.

②奇襲
奇襲は上級者の中では当たり前の技術であり,大枠として次の2種類に分類できます.

・技2で奇襲を仕掛ける
不意なタイミングで交代し,技2を即打ちすれば相手は何もできません.
狙い目は「相手がゲージたくさん貯めてて瀕死な時」「盾がない状態で一撃で飛ばせる場合」です.しかし,前節で述べたように素直な奇襲は上級者に読まれます.そのため,本当に訳わからんタイミングで奇襲すると良いでしょう.もしくは相手の技1の最中に奇襲しに行きます.私の場合あえて止まって,相手が動き始めたタイミングで奇襲しに行くことが多いです.極力リスクは減らして確実に奇襲を決めます.
・技1で奇襲を仕掛ける
相手が瀕死の場合,技1で倒しに行きます.大体の場合,相手はびっくりしてそのまま抱え落ちするか,些細な抵抗として脳死で技2を打ってきます.人間に対して非常に有効な技術です.相手に見せていないポケモンで奇襲しにいくことが肝です.ポケモンのタイプだけで名前は把握できず,思考時間を十分に確保させないからです.また,極力削りのいい技1(シャドクロやカウンター等)で抜群をつけるとなお良いでしょう.

☆最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます.
ここまで色々述べてきましたが,交代受けを決めるには相手の心理を考え,交代受けを防ぐにはリスクを減らせということだけ覚えていただけたら嬉しいです.

今後も,自分のペースで有益な記事を執筆できればと考えています.
引き続き,お付き合いのほどよろしくお願いします!

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