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欲張りを地で往く旨味溢れる牛たん―東京駅の「伊達の牛たん」

皆さんこんにちは。
今回、東京駅丸の内口を出てすぐ、KITTEグランシェ地下一階にあります「伊達の牛たん」を紹介したいと思います。

こちらは、五年前あたり知り合いの方が「美味しい」と紹介してくださってからたまに通っていたのですが、2020年からはぱったり行けず。
今年に入ってから、訳あって東京駅に足を運ぶことがあったので、どうせなら久しぶりに食べるかという感覚で食べに行ってきました。

久しぶりにいただく「伊達の牛たん」の牛たんはとにかくおいしく、以前いただいた時よりもはるかに情報量が増えたこともあり、この際だから記事にしようと思い至りました。


1.王道を往く「牛たん」の凄み

この牛たんの色味が絶妙でたまらん……。漬物もこれまた美味……。

ここのメインとなる牛たんですが、厚みがあって「肉を喰っている」という感じを覚えます。かといいつつも、アメリカンスタイルな「豪快さ」というより、肉の噛み応えを残しつつも、味の繊細さも相まった感じです。
今回は二種類の味付け(「塩」と「味噌」)でご用意いただきましたが、どちらも肉の旨味を引きだたせるものとなっており、舌がとにかく幸せ。
牛たんと言われると、どうしても「固い」イメージが先行するのですが、こちらの牛たんは絶妙な歯ごたえと、その噛み締めた時に滲み出てくる牛たんの旨味がたまらない。ご飯と一緒に頂くと、これまたご飯の甘みも相まって箸が進む。程よい弾力なのですが、一度噛み締めると柔らかくなると言いますか、口の中に馴染んでくる感覚に陥りますね。
「塩」は、噛めば噛むほど出てくる脂の甘みと牛の旨味をシンプルに楽しめます。そこに「味噌」が加わることで、味噌本来の甘みと香ばしさも合わさり、こちらも美味しくいただけます。味噌のくどさがそこまで無いというのがとてもいいなと思っております。


2.牛たんの横に座る「漬物」を侮るなかれ

さて、牛たんの横にいらっしゃいます「辛子味噌」と「野沢菜の漬物」ですが、こちらもご飯のおともになるので、これまた侮れない。
特に「辛子味噌」は結構辛い上、塩味もしっかり効いておりますので、ご飯なくしては語れない……そういう辛さになっております。
※ご飯はおかわり自由ですので、辛子味噌だけでご飯を食べてしまうといったことをやります。それほどここの辛子味噌も美味しい。辛いけれど。
辛くて塩っ気もあるのですが、これまた味噌からくるほんのりやってくる旨味を、ご飯の甘みと旨味でキャッチし、口の中を転がしてあげるとあら不思議。辛いのにご飯が進んでしまう永久機関の誕生です。
もう一方の「野沢菜の漬物」はかなりさっぱり。しかし、このさっぱり感が牛たんの旨味で広がった口を整える役割を担っており、陰ながらのいい役者です。こちらはご飯と一緒に食べてもよし、単品で食べるもよし。その采配者は、あなた自身です。


3.一汁の代表「牛たんスープ」

敢えて飾らぬこの地味さが心を安らげるものに……(画質悪いのはご容赦をば。。。)

さて、牛たんの旨味と来て、ご飯の甘みで広がった口を一旦整えましょうという事でお出になったのがこちらの「牛テールスープ」。
シンプルに塩とガラで作られたこのスープはとにかくあっさり。それが一つの清涼剤となっており、とてもいいなと思います。
浮かぶのは葱、底に沈んでいるのが牛テールですが、こちらの牛肉はホロホロと崩れるといった感じ。ちょっと臭みはあった気がしますが、個人的にはこの臭みも一つの"旨味"ではないのかなと思っております。


4."麦ジュース"が恋しい、燻製溢れる「ソーセージ」

この存在感は、子供のころも大人になっても一緒。

ここからは「欲張りセット」第一弾。みんな大好きソーセージ。ビール好きならたまらないんじゃないでしょうか。
100%牛ではないのですが、牛も含まれているといったもの。半分に切られているので、パリッとした感じは薄いのかなとは思いましたが、そんなことはなく、しっかりパリッとしており、ソーセージならではの食感を楽しみながら咀嚼していくと、スモーキーな香りが。何の燻製かまでは見えませんでしたが、炭火で焼いていたからか、その香りを吸着したのでしょう。これがまた肉の旨味一辺倒にならず、食感や味だけでなく、香りまで楽しめるものになりました。
この味に思わず「砂丘ソーダ(※孤独のグルメより)」を頼みたくなってしまいましたが、この後、他にも用事を済ませることがあったので今回は我慢しました(笑)


5.大人だって子供。みんな大好き「ビーフシチュー」

サイズが小さいのもあって控えめ。だけども、存在感は抜群。(画質悪いのh(ry

「欲張りセット」第二弾。みんな大好きビーフシチュー。
幼少期にこう言ったちょっと豪華に見えるシチューが出ると心が躍りますよね。大人になってもそれは一緒。少なくとも、私はこの「佇まい」を見て、心躍るものがありました。
……閑話休題。
彩豊かなものとなっており、「ブロッコリー」「ニンジン」「マッシュルーム」、そして、牛たんが入ったものになっております。
この王道ともいえるブラウンと野菜の色彩が美しいものとなっており、味にも彩があってよかったです。
ブラウンソースはほんのりと感じる苦みと深みが、牛たんから出ている旨味と噛み合っていて非常によかったです。こちらは単品でしっくりいただく感じとなっておりました。
さて、そんなブラウンソースと一緒に食べる野菜は非常においしく、ブロッコリーはあの特有の「青臭さ」と食感が、ニンジンは人参の中に含まれる甘みのそれぞれがブラウンソースの味と噛み合っており、それぞれの旨味を昇華したものになっていました。食べてほっこり。マッシュルームは言うまでもないですね。美味い。牛たんはこれまたホロリとほぐれる感じになっており、全体を通して口の中が幸せになっていました。


ざっと書いてみましたが、個人的には「牛たんは二巡させる」という考えで、それぞれの副菜を楽しむのがいいのかなと思いました。
最初に牛たんの旨味を舌に覚えさせておき、それぞれのおかずのワールドツアーを実施した後、牛たんの旨味が恋しくなってきた後、再び牛たんをいただくと、どこか懐かしさと恋しさを噛み締めながら、再び牛たんの旨味にシビれる、なんて言った感じだとかなり楽しめそうな気がします。

さて、今回はKITTEグランシェにあります「伊達の牛たん」について紹介いたしましたが、また時間を見つけて、牛たんを食べに行きたいなと思っております。宮城に行った際にも同じお店に行ければなんて思いつつ。
平均予算が1,000円以上となり少し値が張りますが、この記事を読まれた方でご興味を持たれましたら是非。

お店情報:伊達の牛たん本舗 キッテ グランシェ店
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーKITTE 地下1階
営業時間:
 ・月~土: 11:00-23:00 ( L.O. 22:00 )
 ・日、祝: 11:00-22:00 ( L.O. 21:00 )
アクセス:
 ・JR東京駅「丸の内南口」を出て徒歩一分

※メニューについては、公式ホームページをご覧ください。

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