日記「一年半ぶりのサウナ」
妊活終盤から出産にかけて
かれこれ一年半くらいいけてなかったサウナに行ってきた
先週、親子でウイルス性の風邪をひいてしまって
生後2ヶ月と言う月齢を鑑みて入院することに
自分も体調が悪い中、24時間体制の授乳&看護を続けて、6日目の今日
さすがにちょっと疲弊してきたので
仕事終わりの実母に無理を言って
付き添いを交代してもらい近くのサウナに駆け込むことに
病院から最寄りというだけで選んだサウナだったけど
偶然偶然(サ道リスペクト)ホームサウナのアクア東中野に近い温度と湿度
これこれこれこれ!!
と、感動の汗と涙が流れた(涙は言いすぎた)
外気浴スペースはあるものの外は真夏の気温
ととのいにくい事を考慮ししっかり目に水風呂に入る
玄人向けの冷たい水風呂に、
そして
久しぶりのととのいへの期待に、
心臓は波打つ
時刻は18時、すこし薄暗くなり、暑さが和らぐ絶好の時間
外に並べられたガラ空きのイスにゆっくりと寝転ぶ
言葉にならないほど気持ちよかった
着の身着のままの自分の身体の感覚に集中しているこの瞬間は
親という肩の荷を、一時下ろすことができた
夜のとばりもおりたころ
解放的な気分になりメガネを外す
そばにある時計すら見えない目だけれど、ぼーっと空を眺めるのも気持ちがいい
そしてふと考える
これほど乱視の人間が身一つで自然の中に放り出せされてしまったら
石に躓いたり、木にぶつかったり
とんでもなくしょうもないことでコロっと死んでしまうだろう
ああ、私なんか、虫ケラほどのちっぽけな存在なんだ
と、母親の役割から解き放たれたついでに人間すら辞めそうになる
そんなこんなでととのっていると時間がなくなり
本当は3セットしたいところ2セットで切り上げて身支度をする
バタバタと脱衣所を歩いていると
ふと鏡に映った自分が目に入る(メガネはかけた)
腹には、出産の時についた傷と伸び切った皮膚がついている
家の小さい鏡で見ると、自分の腹とは思えないその見た目に、ちょっと悲しい気持ちになるけれど
スーパー銭湯のでかい鏡で改めて見てみると
今日の私の腹はなんだか誇らしい
そうして、肩から下ろした母親の責を、
よっこらしょっと背負い直して病院に戻る
1.5時間ぶりに再開した我が子の寝顔をみて幸せな気分
いつか大きくなったら一緒にサウナ入ろうねぇと心の中でお願いしておく
あー気持ちよかった、サウナ最高
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