長身性悪女いろはちゃん5「私もうすぐ誕生日なんだよね」

金曜日の予定を早く終わらせてからゲームしようと格下が送ってはいけない厚かましいメッセージを送ったものの、既読にならないまま、金曜日の夜になりました。
電話をしようか何度も悩みましたが、未読無視されてるのに電話までするとしつこいと思われそうだなと思い、仕事が終わってから待機していましたが、諦めて寝ることにしました。

その数日後、返信が来ることなく突然深夜に電話がかかってきました。
彩羽ちゃんからの電話にドキドキしましたが、次の日仕事で重要な会議があったので出ませんでした。
出ると彩羽ちゃんのペースに乗せられて、深夜までお酒を飲んでしまうからです。
そのおかげで、翌日の会議では活躍できました。
彩羽ちゃんと電話できなかったのはもったいなかったですが、それをバネに会議で頑張りました。

その週末の夜、自分からメッセージを送りました。

僕「飲んでるー?」
彩羽ちゃん「のんでないよ」
僕「飲まないの?」
彩羽ちゃん「のまない」

僕ならどれだけ眠くても彩羽ちゃんに誘われたら飲んでしまいますが、彩羽ちゃんは僕に合わせることはありません。
気を使いすぎて飲まないのと聞いてしまいましたが、飲もうと誘えば良かったとか後悔するものの、多分結果は同じになっていたでしょう。

そして翌週、

僕「今日ゲームしよ」
彩羽ちゃん「できそうなら言う」

そのまま深夜まで待機していましたが、連絡が来ることはありませんでした。
待機している最中はもちろんちらちらスマホを見ますし、ずっと彩羽ちゃんのことを意識しています。
そしてその数日後、寝る前にゲームを少ししようと起動すると、彩羽ちゃんがオンラインに。
彩羽ちゃんとしたい誘いたいと思ったものの、自分からのメッセージ送信履歴が直近にあまりにも多く、しつこい印象を与えてしまうなと思い、誘えずにいました。
すると彩羽ちゃんから電話が!
彩羽ちゃんありがとうと思いながら電話に出ました。

彩羽ちゃん「やっほー」
僕「テンション高いね」

約3週間ぶりの電話です。
眠かったのですが彩羽ちゃんからの電話でテンションが一気に上がり、一緒に飲みながらゲームをすることに。

彩羽ちゃん「大丈夫なの?平日なのに?」
僕「うん!明日楽だし!」
彩羽ちゃん「遅くなのに偉いね」
僕「偉いってなにが?」
彩羽ちゃん「え、別に、平日なのにいいのかなって。私は休みだけど」
僕「最近仕事落ち着いてるし大丈夫」

恥ずかしくて深く聞けませんでしたが電話に出て偉いねという意味だと思います。
次の日仕事にも関わらず、平日深夜でも彩羽ちゃんの電話に出て一緒に飲んで偉いなということでしょうか。
彩羽ちゃんには僕を振り回している実感があり、よくめげずに私について来れているね?ということでしょうか。

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