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MAの正体を分解してみた

マーケターにとって、サイトで気になるマーケティングメソッドを検索すれば大概のことは調べがつくという便利な世の中になったと思います。
概念や定義も教えていただけるのは、大変にありがたいことですので、その点ではインプットする苦労がなくなった一方で、言葉の乱立や定義の不明瞭さなども相まって、目的と手段があべこべになることも多くなったと思います。
先日、「シナリオ考えて」の指示を受けた苦い経験から、このテーマを書きました。しかし、それでは不十分という気づきも得ました。前回は6つの要素にシナリオを分解しましたが、上位概念が存在していることに気づきました。
ところで、「シナリオ考えて」と指示した人は、仕事を依頼する上でも当人がもはや目的も分からずに丸投げていることには気づいていません。
そして、依頼を受けるマーケター(できれば代理店の若手マーケター)には、そういう場面に直面してもアウトプットができる様にと、私なりの定義をしたのが今回の主題です。

MA=USP×Story×Scenario

USPの話は別でさせて頂きたいと思います。一言で強みと言われますが、私は強みというよりも「選ばれる理由」「選ばれた理由」の方がしっくりきます。
さて、マーケティングオートメーションというテクノロジーの側面だけで語ってしまうと目的と手段を逆転させかねないという事を提唱して参りました。
例えばなしとして「鶴の恩返し」をあげましたが、USPとは、つまり何で選ばれたのか?という点です。たまたま、そこに怪我した鶴がいたところを通りかかりの人(おじいさんだと思います)が助けたところから始まります。
鶴は怪我していたことが例でいうUSPで、可哀そうと思わせた訳ですね。
そうやって考えると、USPとは "これぞ" ということだけではなく新たな歴史と共にバージョンアップするのではないでしょうか。
どうでしょう?鶴が、大量に怪我していたら鶴の恩返し…成立したでしょうか…極論ですが。

ストーリーは、誰が主語でも良いはず

これまた鶴の恩返しですが、主人公は鶴(そして女性の姿)ですが、これも
2人が出てくることでストーリーに厚みが出てきませんか?
例えば、鶴の恩返しを鶴を助けたおじいさんがメインで出てくるシーンもありますよね。なのでストーリー、つまり物語は「物を語れる」がたくさんあった方が見ていて面白くなると思っています。

シナリオって組み立てとオチ

鶴の恩返しは、その名も恩返ししていたら鶴とバレてしまって、バレてしまったら…そのままでは居られないということで旅立ってしまう訳ですが、いくつかの構成を組み合わせて、何をオチにするかですね。
例えば、オチとしてバレずに読者だけには鶴なのに…という設定もできます。これがMAでは、最終的には何か買って欲しい訳なので、オチがいつも
同じ方が良いのか?考えてしまいますよね。

お客さんの中には、鶴の恩返しを「おばあさん目線」で見ている人にとって、この話のオチは鶴バレが正しいのか?これがMAの根っこにあるシナリオです。

1週まわってUSPが持つベタと分かりやすさ

USPが強い場合、自然とストーリーもシナリオもできています。代替がないという点では、USPとは「タレント性」という解釈もできるのではないでしょうか。

今後も概念を「図解」することで、マーケターの新しい価値提供のお役に立ちたいと思います。




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