真霜ナオ

書籍化・コミカライズを目標に執筆中。お仕事は常時募集中。 ✨『恋する週末カクテル』ボイスドラマ化 ✨『アルファポリス ホラー・ミステリー小説大賞』第5回特別賞、第7回オカルト賞 ✨『極道上司の甘い顔』『ヤンデレ鳴夜くんの盲目的な愛。』『鬼ヶ瀬部長は心の声で溺愛中!?』peep様

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  • ホラー小説1話まとめ

    noteに投稿している小説の1話目をまとめています。

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    投稿小説『最終死発電車』をまとめています。

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創作大賞2024 最終選考通過できませんでした

 本日最終結果が発表された創作大賞2024ですが、拙作は残念ながら落選となりました。受賞された皆様、おめでとうございます。  自身はすべて既存の作品でエントリーしていたこともあり、中間選考まで残れたことがむしろ奇跡だったとも思うのですが、1ミリ程度でも受賞の可能性があるのならとドキドキもしておりました。  来年参加をするとしたら、今度はきちんと新作を準備して挑みたいと思います。  それにしても、わかってはいたものの狭き門ですね……正直私の実力では書籍化は厳しいのかもしれ

    • 【魔法のiらんど】素人作品がボイスドラマになった話

       2024年9月26日、魔法のiらんどが運営を終了するとの発表がありました。  私がまだ今とは全然違った名前で、小説とも呼べないような文章を投稿していた頃から、魔法のiらんどという場所を知っていました。  真霜として活動を始めてからも精力的に作品を投稿していたわけでもなく、長くこのサイトを愛用していた方に比べれば、魔法のiらんどという場所をよく知っているわけでもありません。  それでも、ひとつの時代が終わってしまうような寂しい感覚は残るものですね。実際にはカクヨムさんとの

      • 極道上司コミカライズ&続編のお知らせ

         作品公開のお知らせです。  peep様で公開している『極道上司の甘い顔 ~俺と一緒に住まないか~』のコミカライズ版が、本日よりめちゃコミ様にて独占配信開始となりました!  タイトルは『極道上司に愛されたら~冷徹カレとの甘すぎる同居~』に改題され、@R先生に作画をご担当いただいております!  ワケあり上司の小田切がとんでもないイケメンに、ヒロインの真琴は表情豊かで守りたくなる可愛い女性に描かれていて、勇人や愛菜の憎たらしさは倍増しています……!  真霜にとって初のコミカ

        • 創作大賞2024 中間選考ホラー小説部門突破しました!

           そろそろかと思っていた創作大賞2024の中間選考ですが、ホラー小説部門で1作が残っておりました……!  創作大賞に応募をしていたのは全5作で、すべてホラー部門への応募でした。  その中で残ってくれたのが、配信者×都市伝説を題材とした『トゴウ様』です。  とある廃校に集まった配信者たちが、『トゴウ様』と呼ばれる都市伝説を実行して願いを叶えてもらおうとするが、配信者の一人が不可解な死を遂げて……というお話です。  全滅も覚悟していたので、1作だけでも残ることができて良かっ

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        • ホラー小説1話まとめ
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          34本

        記事

          お盆なのに冷蔵庫が水浸しで壊れた件について

           タイトルの通り、冷蔵庫が壊れた。お盆真っ只中、エアコンすら24時間稼働し続けている酷暑の中でだ。  朝、普通に冷蔵庫を開けた。フレンチトーストを作りたかったので、卵と牛乳を取り出したのだ。  我が家の冷蔵庫は賃貸備え付けのもので、とにかく小さい。冷凍庫(といっても、薄っぺらな製氷皿が辛うじて入るおまけ程度のもの)と一体型の、ビジネスホテルにあるような正方形のやつだ。  1Kの狭い部屋なので、冷蔵庫を置くにも場所を取る。出費にもなる。それならばと、その小さな備え付けの冷

          お盆なのに冷蔵庫が水浸しで壊れた件について

          創作大賞に参加したりスケベ書いたり

           日々あっという間に時が流れていき、7月も終わろうとしていることに驚愕しています。  既存の作品のみではありますが、創作大賞2024にホラー5作品でエントリーさせていただきました。  それぞれマガジンにまとめているので、真夏のお供にでもしていただけると嬉しいです。都市伝説やアプリ系ホラーです。  いろいろと思うところがあり、結局新作は間に合いませんでした。  筆が乗れば早いですが、書いたってどうせ……のようなネガティブ思考に陥ってしまうと良くないですね。書かなきゃ先はない。

          創作大賞に参加したりスケベ書いたり

          呪配 第29話『エピローグ K.H』

          「來、荷物これで全部か?」 「あ、はい。っていうか自分で持ちますよ」 「いーって、まだ腹に穴開いてんだろ」  伸びてくる來の腕を簡単に避けてしまうと、慧斗は大きなボストンバッグを肩に病室を出て廊下を歩いていく。  続いて後を追いかけてくる來の顔には、新品の大きな眼鏡がかけられていた。 「眼鏡、新しくしたんだな」 「はい。これだけは無いとどうにもならないので」  そう言いながらしっかりとした足取りで隣を歩く來の姿に、慧斗は密かに胸を撫で下ろす。  すべてが片付い

          呪配 第29話『エピローグ K.H』

          呪配 第28話『エピローグ H.K』

           肋骨骨折と全身打撲。下された診断は主にその二つで、二日ほどの検査入院を終えた加苅は病院を後にした。  自宅に戻ると、億劫ではあったのだがシャワーを済ませてさっぱりする。短い入院生活では濡れタオルで身を清める程度だったこともあって、不快さまでは拭えなかった。  動く度に全身が痛むので必要以上に時間がかかってしまったが、身綺麗にした加苅は汚れていないスーツに袖を通す。  これから出勤しようというわけではない。仕事に関してはむしろしばらく顔を出さなくて良いと、長い休みをもら

          呪配 第28話『エピローグ H.K』

          呪配 第27話『決着』

          「セラ……セラっ!!」  全身をバラバラにされた人間が命を繋いでいられるはずもなく、慧斗にもそれはわかっているのだが、それでも名を呼ばすにはいられなかった。  彼女の抱えていた愛情は、狂気というほかない。犯した過ちは決して許されるものでもない。  けれど、その狂気を知る瞬間まではかけがえのない存在だった大切な友人への感情を、すぐには切り捨てることもできなかった。 「比嘉くん、來……!!」  大きな衝撃に思考が停止していた慧斗は、加苅の声に意識を呼び戻される。 <縺

          呪配 第27話『決着』

          呪配 第26話『出会い』

          「は、配達、ご苦労様です」  その衝撃は、天使がこの世に舞い降りてきたのかと錯覚したほどに、あまりにも強烈なものだった。  セラが物心ついた頃には、自身の恋愛対象が同性であるということに気がついていたのだが、周囲の環境がそれを許さない。  両親、特に母親は同性愛というものに異常なまでの嫌悪を示しており、そうした空気を感じ取ることすら良しとしなかった。  一度だけ、親しい友人に打ち明けたことがある。始めは理解を示してくれたかに見えていた彼女も、「私もそういう目で見られて

          呪配 第26話『出会い』

          呪配 第25話『犯人』

          「セラ、こっちで合ってるのか?」 「早く早く! 刑事さんたち待たせてるんだから!」  宮原妃麻の部屋を出てセラと合流した慧斗は、彼女に導かれるまま住宅街の奥へと進んでいた。  外に出た慧斗を迎えたのはセラだけだったのを不思議に思ったのだが、どうやら同行した刑事たちはこの先に拠点を構えていたらしい。  見えてきたのは明らかに人の住む場所ではないことがわかる朽ちかけたマンションで、踏み込むのに躊躇してしまう外観だが、セラがどんどん進んでいくので慧斗も渋々だが後を追いかける

          呪配 第25話『犯人』

          呪配 第24話『迫る危険』

          「セラ、全部終わったぞ」 『ホントのホントに!? 嘘じゃないよね!?』  興奮気味のセラの大きな声は狭い部屋中に響く勢いで、スマホを耳に当てていた慧斗も思わずそれから距離を取っている。  結果のわからない連絡を今か今かと待っていたであろう彼女からすれば、良い報告に気持ちが高揚してしまうのも無理はないことだろう。  二人のやり取りを横目に見つつ、來は密かにシャツを捲って自身の腹部を見下ろした。  先ほどまでは緊張の糸が張り詰めていたこともあって、まるでそちらに意識が向

          呪配 第24話『迫る危険』

          呪配 第23話『信頼』

          「じゃあ、宮原妃麻は被害者じゃなかったってことか!?」 「わかりませんけど、一連の事件に関してはその可能性が高そうです」  慧斗の手から宮原妃麻の資料を受け取った來は、改めてその内容に目を通していく。  死因は確かに心臓発作で、状況は他の被害者たちと同じであったことから、1人目の被害者は彼女なのだと思い込んでいた。  けれど、彼女の身体には他の被害者たちとは異なり、欠損した部分が無いこともわかっている。 「あれ、待ってください」 「何かわかったか?」 「宮原妃麻

          呪配 第23話『信頼』

          呪配 第22話『日記』

          「なあ、これって不法侵入じゃね?」  何事もなく目的地へと到着した慧斗と來は、マンションの2階にある宮原妃麻の部屋の前へとやってきていた。  現場検証の類はすでに終了しているのだろう。特に封鎖用の黄色いテープが貼られているといったこともなく、警察関係者がいる様子もない。  部外者である慧斗たちは、当然ではあるが部屋に入るための鍵は所持しておらず、試しにドアノブを捻ってみるものの扉が開くことはなかった。  しかし、どうしたものかと頭を悩ませる慧斗とは裏腹に、扉の前に膝を

          呪配 第22話『日記』

          呪配 第21話『目的地』

          「なんで日数減らされてんだよ、こんなのズルだろ!?」  無意味なことだとわかっていても、慧斗はスマホの画面に向かって文句をぶつけずにはいられない。  見知らぬ誰かがこれ以上犠牲になるのは避けたいが、だからといって自身の死が早まるのは話が違う。  少なくとも、あと4日は猶予があるはずだったというのに。 「デリマスって、混雑しない時間帯だとたまに早く届きますよね」 「それは俺も経験あるけど!」 「落ち着いてください、加苅さんが戻ってきたら困るので」  焦る慧斗とは正

          呪配 第21話『目的地』

          呪配 第20話『異変』

          「霊の動きがわかったって、マジかよ?」 「多分。ちょっとこれ、見てください」  資料を慧斗に手渡した來は、ポケットから自身のスマホを取り出して画面を操作する。  表示されたのは一般的な地図アプリで、そこに素早く住所を入力したかと思うと、立てられたピンが示すのは慧斗たちの住むアパートだった。 「これって、俺らのアパートだよな?」 「はい。それで……これ」  続けて來の操作で表示される地図の領域が広がると、赤い線でどこかへ続く経路が表示される。  見覚えのない場所だ

          呪配 第20話『異変』