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はちみつ

連休中にお気に入りな人と会った。

その人とは、

いろいろあったような、結局なにもなかったような、そんなよくわからない関係の人だ。

最終的には、運動頑張ろうぜ友達に落ち着いたようだ。
今後の展開はよくわからない。

言い表す言葉はうまく見つからないような、儚い関係性なのかもしれないけど

どんな関係性であれ、
わたしはその人を気に入っている。

会う日の前日、たまたま養蜂場を見学しに行ったので、
お土産に蜂蜜の飴を買って、
それをその日に持っていった。

一緒にごはんを食べている途中、
たわいもない話のひとつがひと段落したところで、

「そういえば蜂蜜は好き?」
と聞いてみた。

相手は一瞬硬直して、
「蜂蜜…?ごめん、そんなに詳しくないよ?」
と返答。

そうだった。

この人はいつも
あまり詳しくないの分野の話を振られると、びっくりしてしまうのだった。

まさか蜂蜜というワードひとつでビクビクされるとは思わなかったが…。

喜ばせようと思って買った飴の存在が、なんだか相手を戸惑わせるだけのものになってしまった気がして
ちょっとだけ、かなしくなった。

わたしとその人はいつもそうだ。

そういえば、逆に
その人が喜んでたときは、
こちらからすると何が嬉しいのか、まったくわからない時だったような気がする。

久しぶりに会って
向かい合っていても

すごくすごくすごくとおい。

さびしいなぁ。

でも、このさびしい気持ちを含めても
その人のことを考える時はいつも
なんともいえない切ない気持ちになる。

#日記 #エッセイ

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