いちばん涙があふれた日

この春、娘が手紙をくれた。

ママへ

3月12日で学生生活が終わりました。

今まで大切に育ててくれてありがとうございました。学費が沢山かかって、辛い思いをさせてしまって、ごめんなさい。

ママが睡眠時間や自分の時間まで削って働いてくれたこと、とても感謝しています。

ママのおかげで、私は長い間楽しく幸せな学生生活を送れました。本当にありがとう。

私は、ママの子どもとして生まれて、世界一幸せです。

ママのことを尊敬しています。いつも、沢山の幸せと愛情をありがとう。

コロナが収まったら、旅行に行ったり、お出かけしたりして、楽しもうね。

世界一大好きです。ママ、これからもよろしくね。笑顔で過ごしていこうね。

これからも、身体に気をつけて元気に生きてね。

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1人で子供を育てていくことに、大きな不安しかなかった、未熟な私を成長させてくれたのは、あなたでした。

大切にしていた家族という形が粉々になって、絶望感しかなかった、あの日。生きていく希望や力をくれたのも、あなたでした。

誰かの為に何かをすることが、じつは、自分の方が豊かに生かされているんだと、気づかされました。

私の方こそ、ありがとう。

私の娘に生まれてくれて、ありがとう。