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虚構新聞みたいなニュース -2023年5月17日(水)


・懲役1万2640年 タイで投資詐欺繰り返したカップルに異例の有罪判決
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/481349

タイの裁判所は、投資詐欺を2500件以上繰り返したカップルに、懲役1万2640年という異例の判決を言い渡しました。
~中略~
地元メディアは、「タイの法律に従えば、2人が実際に服役するのは最長で20年になる」としています。

・最初読んだとき、最後の1文がオチっぽくて笑っちゃったんですが、これって普通に良い仕組みですよね。
・これくらい悪いことをしたんだよって言いつつも、司法が感情による過度な報復にならないようになっている。

https://www.kensatsu.go.jp/child/child5.htm
・検察庁が出している、裁判とは何か?を子供向けに説明しているページ。

さいばんっていうのはね,さいばんしょで,さいばんかんがつみをおかしたひとに,どんなばつをあたえるかをきめるしくみなんだ。

・こんな嘘を子供向けに書いていいのか。
・裁判とは、別に罪人を裁く場所ではない。
・裁かれ、有罪になった結果、罪人となるのである。
・無罪推定の原則という割と当たり前のことが否定されている。
・まあこんなページを見る子供がいるとは思えないですが。

・ただまあ、これは日本では、起訴されたときの有罪率が高いということが背景にあるんだろう。
・起訴された時点で、有罪がほぼ確定するので、検察庁にとって、裁判とは量刑を決める場所という認識なのだろう。
・実際、9割くらいの刑事裁判は、起訴時点で罪を認めていて、罪の重さを決めることになるらしいし。
・そうなれば、起訴率が高くなるのは当然で、むしろ無罪の可能性がある人を、起訴して長期間拘束しないというのはいいことなのかもしれない。

・司法のように議論が進んでいる分野に門外漢家が口を出すのは難しさがある。
・こういうnoteとかTwitterで、素人が口を出してバズることはあっても、すぐに専門家がコメントで指摘をする。
・それが正しいか正しくないかの議論が素人と専門家で噛み合うことはない。
・これは司法に限らず、立法でも行政でも憲法でも言えることで、私の人生に関する議論のはずなのに、私の人生からは遠く離されている。
・専門性が高すぎて、まともな議論をするための前提をクリアするハードルが高すぎる。

・ただ、これらが自分の人生から遠い位置にいることは非常に幸せなことだとも思う。

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