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帰ってきた #全員パイオニアEDH カバレージ(試験的2)~話をしよう、まずはそれからだ~

眞白井エイドです。

普段はVtuber/VPW(Virtual Planeswalker)として、『MULTIVERSE HAS NO BORDER』を合言葉に、Youtube/Twitchにて、MtG(マジック:ザ・ギャザリング)中心に活動しています。

さて、このnoteを開かれている方は、パイオニアEDh(以下、PiEDH)をご存じだったりご存じでなかったりすると思います。

PiEDHは「パイオニアリーガルのカードプールだけで遊ぶ限定構築EDH」。
禁止カードはEDH準拠で、軽量マナファクト・パワーカードがないながらも、中~重量級パワーカードにあふれた独特の環境で遊ぶEDHです。
詳しい説明はこちらのnoteにあるので、もしご存じでなかった方は読んでいただけると、もっと本記事を楽しめると思います!

さて、今回は前回に引き続いての思い付きカバレージです。
前回はコチラ👇

カバレージは初めて書いたので、色々と読みにくい所もあるかもしれませんが、善は急げ&物は試し精神に免じてお目こぼしいただけると幸いです。
詳細な盤面状況などは、ぜひ配信アーカイブで確認してみてください!
(1試合目のスタートにジャンプします👇)

ということでここからはよくあるカバレージのテンションでお届けします。

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PiEDHは、EDHである。

何を言っているのかと思われるかもしれないが、これはつまり、「パイオニアスケールになっても、EDHの楽しさは損なわれていない」ということだ。
EDHの楽しさは様々な方面にあるが……その1つに、多人数戦ならではの【政治と交渉】を挙げる方は、決して少なくないだろう。
今回は、【政治と交渉】が勝敗を決めた一戦をお届けしたい。

卓順は、
【《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》/木ノ葉秋鷹】
⇒【《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》/黒紫亜】
⇒【《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》/眞白井エイド】
⇒【《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》/根絶】

飛んでるし警戒だし剣も持っているが【人間・クレリック】

木ノ葉の《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》は、天使・デーモン・ドラゴンという豪華な部族を中心にできる統率者。
花形部族なのもあり、パイオニア範囲でも強力なクリーチャーが多く、どんなパワフルカードが飛び出してくるか楽しみだ。

見えている瞬速統率者の圧はすごい

黒紫亜の《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》も、部族シナジーの統率者。
吸血鬼着地で相手のデッキトップを【蒐集】し、各ターンに一度使える。
スタンダードでは奇襲性が買われていたが、EDHでは統率者領域から常に睨みつけており、使用できるチャンスも2倍になっているということで、また違った強さを見せてくれそうだ。

黄金時代版のイラスト…いい…

2日連続登場、主催・眞白井エイドの《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》は、部族関係なく味方クリーチャーを支援する統率者。
9体以上並んでフルパワーになれば、ほぼ確実に誰か1人を落とせる出力を誇る。前日は惜しくもロックに阻まれてしまったが、今日は走れるだろうか?

根絶は自身の看板である【黒単デーモン】の統率者から、《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》を選択。
こちらはクレリックシナジーだ。
ドローソースとして働くだけではなく、飛行を持ち成長するため、統率者ダメージ勝利が狙える統率者。
そして、黒特有のサーチからの無限コンボも搭載できる。

ちなみに、今回の4人は普段から眞白井のリモート対戦サーバーで交流がある仲。(偶然の同日出演)
《エヴリン》以外の3人は鯖内PiEDHの経験もあり、「団結のドミナリア」以前のver.でのお互いの大まかなデッキ内容も把握済みだ。

和気藹々と話しながらのマリガンチェックの結果、《カーリア》《エヴリン》《タボラックス》が7枚、《ジェトミア》が6枚でスタート。

《カーリア》《エヴリン》《ジェトミア》がセットランドのみでスタートするなか、《タボラックス》は沼セットから《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》をキャスト。

ギリギリM14勢

根絶「このデッキのご挨拶ということでね」

《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》は、枚数制限を無視してデッキに入れられる黒1マナの――【クレリック】
さらに6体生け贄に捧げることで、デッキ内のデーモンを踏み倒すことも可能。
そう、《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》、かつ黒単デーモンを愛するプレイヤー・根絶のまごうことなきオリカなのだ!!!

このオリカがデッキに詰め込まれていることは明白、《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》も3マナと軽い統率者のため、《タボラックス》が序盤から早く展開するのが予想される。

各自セットランドとマナ加速、《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》の展開でターンが一巡し、次に動いたのは《カーリア》。
統率者《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》をキャストし、トップ6枚をチェック。
手札に回収したのは、《残虐の達人/Master of Cruelties(DGM)》《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》

ビックリドッキリラヴニカデーモン
前スタンダードで苦しめられた方も多いのでは?

なかなかに癖の強いデーモンと定着力の高いドラゴンを入手し、ディスカードで《ヴェロマカス・ロアホールド/Velomachus Lorehold(STX)》と《忘れられた大天使、リーサ/Liesa, Forgotten Archangel(MID)》を墓地に送る。
リアニメイト手段も豊富なカラーのため、《カーリア》の墓地に落ちたクリーチャーも見逃せない。

《エヴリン》も動く。
置いたのは、《英雄たちの送り火/Pyre of Heroes(KHM)》。

ジョニーのおもちゃだ!(割と実用的)

部族デッキのお供の一枚。定着すれば《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》の誘発を稼ぎながら、盤面の吸血鬼の質を上げられる、厄介な1枚だ。

《ジェトミア》はマナファクト《合格通知/Letter of Acceptance(STX)》の展開のみでターンエンド。
システムクリーチャーもマナクリーチャーも出せず、6枚スタートなのもあり芳しくない動きだ。

《タボラックス》のターン。
全員ほぼフルタップで、安全に統率者《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》を出せる状態だが。

根絶「ここはタボラックスじゃないな

繰り出されたのは、「団結のドミナリア」の新カード、《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(DMU)》!

EDH禁止カード、堂々のリメイク復活!

生け贄に捧げるのは、むろん《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》
クリーチャー生け贄か、出来なければ2点ルーズ&ドローをつきつける。
しかし《エヴリン》《ジェトミア》はクリーチャーを出していないため、この時点で2ドローが確定!
《カーリア》は《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》を生け贄に捧げ、統率者領域ではなく墓地へ送る。

根絶「いや~~〜これがね、やりたかったんですよ

(顔は見えないが)ニコニコしながら2ドローする《タボラックス》。

次の《カーリア》も負けていない。
セットランドから《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》をキャスト!
墓地の《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》を-3能力でリアニメイトし、再度アドバンテージを稼ぎに行く。
見つけたのは《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》

設定かわいいんだよな…

こちらもリアニメイト能力と相性が良く、どうやらデッキの作りとしてリアニメイトを重視していそうだ。

《エヴリン》はセットランドしてエンド。
統率者《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》を出せる5マナを揃える。

ここで《ジェトミア》は計4マナで痛恨の土地詰まり!
後につながったときの最大値を狙い、統率者ではなく、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》をキャストする。ライフが削れやすいPiEDH環境では、バーンの価値はかなり高い。

エンチャント追放も少ないのでなかなか消されにくい

回ってきた《タボラックス》はコンバットが少々悩ましい盤面。
《カーリア》《エヴリン》の盤面が整ってきているが、攻撃すると《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(DMU)》を失うリスクがある。
一旦は《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》を落としに行かず、がら空きの《ジェトミア》を攻撃。

第2メインに統率者《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》と追加の《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》をキャストし……他3人はノンクリーチャー。《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(DMU)》の誘発から3ドロー!
ハンドオーバーするため、《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》のドローはせず、《命取りの論争/Deadly Dispute(CLB)》をディスカードしてエンド。

眞白井「根絶システムを壊さないと……」

そう呟く《ジェトミア》だが、地上は《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》で止められ、飛行を持つ《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》が育ってしまうため、フルパワーにならなければ不利な相手だ。

《カーリア》のターン。
《タボラックス》を《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》のプラス能力で牽制し、悩みながら、先ほど回収した《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》をキャスト。
《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》との相打ちを狙って、《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》でアタックするが、《タボラックス》はこれをスルー。

そして《カーリア》のエンドに、《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》が着地!

うーん、スタンでも見た動き

追放されたのは…?

《カーリア》⇒《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》
《ジェトミア》⇒《婚礼の発表/Wedding Announcement(VOW)》
《タボラックス》⇒《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》

全員が苦しそうな声を上げる。

《エヴリン》はそのまま《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan(AER)》《ファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorger(SOI)》と、2体の吸血鬼をキャストし、さらにトップを襲撃。

追放されたのは…?

《カーリア》⇒《夢貪り/Dream Devourer(KHM)》《光影の交錯/Shineshadow Snarl(STX)》
《ジェトミア》⇒《急報/Raise the Alarm(MRD)》《ヘリオッドの槍/Spear of Heliod(THS)》
《タボラックス》⇒《闇の領域の隆盛/Rise of the Dark Realms(M14)》《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》

……全員、なんやかんやであると嬉しいカードを蒐集されていく。

更に《英雄たちの送り火/Pyre of Heroes(KHM)》で《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan(AER)》を生け贄に捧げ、先ほど《カーリア》のハンドにも入った、4マナ吸血鬼・ドラゴン《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》を展開!
盤面がかなり盤石なものとなる。

そしてここの着地誘発で、《ジェトミア》のトップからよりによって引き込みたい5マナ目、《山》が追放される!!!

眞白井「おのれ黒紫亜

恨みを買う黒紫亜…《エヴリン》の追放領域には《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde(WAR)》が見え、墓地を利用する《カーリア》にもナイフが向けられている。

ライフが痛いリアニだが、EDHなら軽傷

《ジェトミア》は次のドローでも土地を引き込めず、ハンドを抱えてエンド。

《タボラックス》はかなりドローはしているものの、手札の質は芳しくない様子。
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier(DTK)》を召喚し、濫用でサーチ&《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》誘発でドローし、《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(DMU)》のエンド時誘発は使わずにエンド。

貴重なサーチカード タボラックスならドロー付きになる!

《カーリア》はトップを見て呻く。

木ノ葉「お前は今いちゃいけない子なんだよな~~~」

なぞの発言を漏らし、《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》のプラス能力は《エヴリン》に飛ばし……考えてからキャストしたのは《絶滅の契機/Extinction Event(IKO)》!

スタン当時から現パイオニアまで現役の強力な全除去!

ここで《絶滅の契機/Extinction Event(IKO)》の仕様についてご説明したい。
《絶滅の契機/Extinction Event(IKO)》はモード呪文ではないため、解決時に奇数・偶数が決定する。このスタックで、《エヴリン》には大まかに下の2択が発生する。

「《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》を《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》で生け贄にして盤面から逃がし、解決後偶数指定で《カーリア》が《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》を巻き添えにして《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》を落とす択を迫る

「《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》はそのままにし、解決後奇数指定で《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》《希望の死、タボラックス/Taborax, Hope's Demise(ZNR)》《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(DMU)》を巻き添えにしてもらう

悩む《エヴリン》。
選んだのは下の択。《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》で《ファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorger(VOC)》を生け贄に捧げ、《カーリア》墓地の《ヴェロマカス・ロアホールド/Velomachus Lorehold(STX)》を追放した。
これを受けて《カーリア》は《タボラックス》と相談。
奇数・偶数どちらにも裏目があるため、非常に悩ましい択だ。

2人で悩んだ末、選んだのは――奇数!

《タボラックス》の盤面が空になり、《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》と《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》のサブタイプ・スピリットvs吸血鬼のドラゴン一騎打ちとなった。
とはいえ、《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》を守りたい《カーリア》は、コンバットせずにエンド。

ターンを迎えた《エヴリン》は、おもむろに追放領域のカードを確認する。
そしてキャストしたのは……《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》!

BFZってたしか追放領域を触るメカニズムが…?

そう、追放領域シナジーだ!!!
《タボラックス》のライブラリーをさらに4枚追放し、沼2枚と《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》を入手して一気にマナ加速!
デッキ的にシンボルは濃いため、かなり信心も稼げそうだ。

エルドラージに侵略されてしまった

そのまま《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》で《カーリア》の《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》に襲いかかるが、ここは想定通り《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》でブロック。死亡誘発のモードは宝物生成。

そして《ジェトミア》は土地を引けない!!!!!

眞白井「どうしろっちゅうねん大学

マナを使うしかないため、ドローソース・《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets(KHM)》をキャストしてエンド。

《タボラックス》は、前ターンにサーチした無限コンボパーツ・《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel(WAR)》をキャスト!

城塞+破滅を囁くもの+霊気貯蔵器で無限!!!

普段から手口を知っている面々なだけあり、盤面に緊張が走る。
しかしトップ捲りは2枚でストップ。
そこに《カーリア》が《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel(WAR)》に《消失の詩句/Vanishing Verse(STX)》!

根絶「ちょっと待ってよ~~~💦」

先ほどの相談相手は今日の敵なのは、EDHもPiEDHも同じ。
一気に盤面は《カーリア》《エヴリン》の2者に傾く。

《カーリア》は《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》のマイナス能力で《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》をリアニメイトし、《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M21)》まで展開!

根絶「ああ~YoutubeBANされますよ(されない)」

このスタッツと能力は、3人の盤面を大幅に止める。

さぁ、《エヴリン》も苦しくなってきた。
《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M21)》か《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》は落としたいため、一旦このターンは5/8の《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》でアタック。
ここは《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》が止め、再び宝物生成。
7マナで《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》を構え、前ターンに設置した《セレスタス/The Celestus(MID)》の誘発でルーティング。回答を探す。

まだ土地が伸びない《ジェトミア》だが、ここで展開したのは、《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》!

よく見てください、【対戦相手1人につき】です

無敵の《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets(KHM)》の攻撃時誘発で3体の人間トークンが生成され、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》の着地時誘発で世界に6点が降りかかる!

苦しみながらも展開してきたカードたちが、キレイに噛み合う。
がら空きの《タボラックス》に助けられ2ドローし、引き込んだ《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire(NEO)》をセットランドして、なんとか念願の5マナに辿り着く。

一気に厳しくなった《タボラックス》。
PiEDH特有のドローソース《伝説たちの秘本/Tome of Legends(ELD)》で1ドローし、《悪夢の番人/Nightmare Shepherd(THB)》と《影生まれの使徒/Shadowborn Apostle(M14)》2体を展開し、盤面を整える。

軽いジェネラル・殴りジェネラルにおススメです ちなみに地味に在庫が少ない

《カーリア》は《エヴリン》と一騎打ちの構え。
《悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok(DOM)》の誘発で《爪のライヴァズ/Rivaz of the Claw(DMU)》を入手し、そのままキャスト。

根絶「ベルゼンロック様ーーー!」

《天頂の探求者、カーリア/Kaalia, Zenith Seeker(M20)》らしい、豪華な盤面になってきた。

《カーリア》エンドに、《欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetous(SNC)》が再キャスト。
3人のデッキトップ追放カードはそれほどのものではなかったものの、《エヴリン》の追放領域に大型リアニメイトカード《闇の領域の隆盛/Rise of the Dark Realms(M14)》が見える。

《エヴリン》は2マナの吸血鬼《薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot(RIX)》を置き……次いで出てきたのは《仮面林の結節点/Maskwood Nexus(KHM)》!

ジョニーのおもちゃだ!!!(割と実用性がある)

《英雄たちの送り火/Pyre of Heroes(KHM)》を起動し、そのまま2マナ《薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot(RIX)》を生け贄に捧げ、3マナ《ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain(ELD)》にアクセス。

信心を稼ぎ、蒐集した《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》から飛び出たのは……伝説のソーサリー・《ヨーグモスの不義提案/Yawgmoth's Vile Offering(DOM)》!

制約もあるが豪快な1枚!

《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M21)》を破壊し、《カーリア》の墓地から《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》を奪う!

そして《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》の着地誘発(今は吸血鬼なので)から、《タボラックス》のトップから《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir(KLD)》が落ち、無限ルートが壊滅。

コンバットは《イマースタームの捕食者/Immersturm Predator(KHM)》で《カーリア》の《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord(WAR)》へ。
ようやくソリンは落ちたが、これまでの絆魂付与が仕事をしており、《カーリア》のライフは39点もある。

ここまで展開が芳しくなかった《ジェトミア》も、いよいよ動き始める。
セットランドから《祝祭の出迎え/Gala Greeters(SNC)》を置き、《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets(KHM)》の攻撃で《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》を誘発させ、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》の着地時誘発6点バーンと《祝祭の出迎え/Gala Greeters(SNC)》の団結を全て誘発。

眞白井「これは政治タイムなんですけど~

ここで《ジェトミア》は人間トークンを残してもらえるように《カーリア》《タボラックス》に提案し、のみ込んでもらうことで盤面にクリーチャーを確保し2ドロー。
《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》を展開し、盤面を守りつつ、返しで「世界に平和をもたらす」……《エヴリン》を落とせるように準備する。
《ジェトミア》にも風が吹いてきた。

勝ち目が薄いと自虐する《タボラックス》。
嘆きながら新カード《影の儀式の司祭/Shadow-Rite Priest(DMU)》、そしてなんと《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(TSR)》を展開。一気に21点ドレイン!

よく見てください、【各対戦相手】です

盤面には《悪夢の番人/Nightmare Shepherd(THB)》がいるため、死亡させてもう1回誘発するのも見えている。
長期戦にもつれ込めば、《影の儀式の司祭/Shadow-Rite Priest(DMU)》の起動型能力でデーモンを呼び、スタッツとリソース能力で片を付けることもできる。
一気に話が分からなくなってきた。

《カーリア》はここで、おもむろに《エヴリン》のフライヤー数を確認。
更に「《ジェトミア》を何とかする術はある」と明言。
《エヴリン》はフルタップのため、攻めるには格好のチャンスだ。
とはいえ1手ずれれば負けもある盤面。
じっくり悩んでから、《エヴリン》にマストブロックのフルアタック!
《悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok(DOM)》で《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky(NEO)》、《爪のライヴァズ/Rivaz of the Claw(DMU)》で《ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain(ELD)》を落とす。
《悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok(DOM)》のトランプル2点が通り、《エヴリン》の残りライフは7!

そして第2メインで飛び出したのは、新カード・《怒りの大天使/Archangel of Wrath(DMU)》! 無論フルキッカーだ!

ブチギレ2×2点ビーム!

このターンでは落とせないものの、キッカー能力で《エヴリン》のフェイスに4点を飛ばし、ライフ3にして寿命を縮める……が、その縮み方は思ったよりも激しかった。

《カーリア》エンドに、《ジェトミア》が《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》をバーンモードでキャスト!《エヴリン》フェイスへ4点ダメージ!!!!

うおおルールスいたころのボロスの動き!!!

黒紫亜「そういうことはやめましょうよ~~~

《エヴリン》は交渉を持ちかけながら《時を越えた探索/Dig Through Time(UMA)》で解決策を探すが、交渉も蹴られ解決策も見つからずにダウン!

《カーリア》に解決策があると明言されている《ジェトミア》。
運命のラストターンが回ってきた。

相手2人はフルタップだが、ライフは《カーリア》25と《タボラックス》30とかなり多い。
だが……

眞白井「……なんか60点くらい用意すれば勝てるって書いてある?


盤面がようやく整った《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》にとっては、それくらいは些細なライフだった。

さあ、宴の時間だ

待ちに待った統率者《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》キャスト、それに新カード《ルアダッハの女王オーリナル/Queen Allenal of Ruadach(DMU)》が続く。

ぱわー すごい

そう、先ほどの交渉でのダメージ誘発ドローで引き込んだカードだ。

そんな《ルアダッハの女王オーリナル/Queen Allenal of Ruadach(DMU)》の能力は、トークン追加生成。
《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》のトークン生成は、各対戦相手につき別個にあるため、追加生成されるトークンも2体だ。

戦闘フェイズに突入する。

《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》の人間トークンと、《ルアダッハの女王オーリナル/Queen Allenal of Ruadach(DMU)》の兵士トークンが2体ずつ盤面に追加され、《カーリア》《タボラックス》にまず、《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》着地時誘発バーン8点が2人に襲い掛かる。
※配信ではミスで《オーリナル》のトークンも攻撃状態で生成 以下の計算では正確なダメージ数を再計算 

場にはクリーチャーが実に12体。
当然、《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》による補正はフルパワーだ。

攻撃クリーチャーは……

《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets(KHM)》1/1→4/1
《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》2/1→5/1
《祝祭の出迎え/Gala Greeters(SNC)》3/3→6/3
《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》誘発の人間トークン 1/1→4/1 ×5
《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》12/4→17/4

これらがすべて警戒トランプル二段攻撃を持つため――
(4+5+6+4×5+17)×2=104ダメージ!!!!!!!!!!!

《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》が《カーリア》に、それ以外が《タボラックス》に向かう。

《タボラックス》は先制攻撃ダメージ解決後、《悪夢の番人/Nightmare Shepherd(THB)》の能力で《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(TSR)》を蘇生しライフゲインをするが、先ほどはあれほど頼もしかった大量ゲインも、あまりに膨大なダメージ数の前には塵に等しい。

かくして、苦しい展開の末最後に笑ったのは、《宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels(SNC)》だった!


1ターンの猶予もないギリギリの勝利!
実は《エヴリン》の誘発で不要牌が(山以外)落ちていてくれたのがかなりありがたく、なんとか《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》《ルアダッハの女王オーリナル/Queen Allenal of Ruadach(DMU)》までたどり着けたのが大きかったと思う。
(トスキとパーフォロスは初手ハンド)
また、《カーリア》《タボラックス》の団結からの裏切りが、豊富なサーチからの無限ルート・地上を固めてからの飛行統率者ダメージ死があり、一番苦手とする《タボラックス》に不利な形で働いたのにも助けられた。
政治とヘイトの管理がものを言うEDHらしさと、各統率者の強いところが出ていた良い試合だった!


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