KMSの大規模炎上騒動について解説します。
こんにちは、ませうです。
今界隈を騒がせている、KMSの大規模炎上騒動についてを解説します。
主にnamuwikiより引用
本事件の概要
メイプルストーリーの特殊ワールドであるリブートサーバーと対比される一般サーバーの不条理なシステム、莫大な課金誘導に対して一般サーバーユーザーたちの怒りが爆発した事件。
この事件により、KMSユーザーたちの大規模な引退およびリブート移住計画などが発生した。
この騒動を語る前にまず、リブートサーバーの特徴を簡単に説明します。
リブートサーバーとは
本題
2023年2月事件は起きた。
2月5日、KMSの有名ストリーマーがリブートサーバーにて漆黒アクセサリーのスターフォース強化を行い、魔力が宿った眼帯を一発22星成功させた。
리부트 역대급 강화하고 카링까지 선언했습니다...[ 이세계 메이플 EP. 62 ]より
これを見て民度の悪いリブート民が彼に対して非難のメモを送るなどし、配信は荒れた。
この事件がKMSコミュニティにて瞬く間に拡散され、リブートサーバーでの出来事ということもあり、普段からリブート嫌悪が激しかったプレイヤー達はこれを元にリブート全体の批判を始めた。こういった一連の流れは昔からあり、事あるごとにリブート批判が行われていた。
しかし、今回は少し違う雰囲気で議論されることとなった…。
議論の中で最も注目度が高かったテーマは、本鯖とリブートを比較した時
・結晶石/ウルスをはじめた全体的なメル獲得量5倍 (日本では結晶石販売3倍)
・一般サーバーでは課金して手に入れるアイテムがリブートサーバーではメルで買えたりする(キャラクタースロット増加クーポンやキューブ、雑貨屋の特殊ラインナップなど)
などである。
今回の事件は主に「赤い薬」と呼ばれ、リブートサーバーの画像とともに一般サーバーのコミュニティに拡散され始めた。
メイプルコミュニティでリブートサーバーvs一般サーバー間の論争は普段から行われていて、その度
「一般サーバーはアイテム交換が可能だから良いじゃん」
と言われて話が終わっていた。
しかし、エンド装備である黎明、漆黒アクセサリーのメタが一般化した現状、「アイテム交換できるから」という理由でリブートサーバーと比べるとあまりにも不遇な立場である一般サーバーのシステムは本当に正しいのか?というのが争点になっている。
*黎明、漆黒装備は一度装着すると交換が不可能になってしまう。当然カルマのハサミも使えない。
こういった疑問点が一般サーバープレイヤーに広まり始めた。
今まで一般サーバーで遊んでいたプレイヤー達の多くはリブートサーバーの仕様を詳しく知らず、単に「無課金特化サーバー」という認識があった。
今回は次第に一般サーバーのシステムに疑問を感じるようになっていった。
様々な議論を通じてユーザー達は
リブートサーバーが異常な恩恵を受けているのではなく、
一般サーバーが異常である。
という認識が広がり、今回の事件は大炎上にまで発展した。
ますます大きくなっていく火種
一般サーバーとリブートサーバーの違いは一部のメイプルコミュニティで何度も議論されていて、何度も同じ結論を迎えるつまらないテーマだったが、
今回の議論は一部のプレイヤーだけでなく初心者から、暗黒の魔法使いの討伐、ジェネシス武器解放まで行っている中上位ユーザー、そして超廃課金ユーザーにまで広がってしまったため、以前とは状況が全く異なる。
シンボル強化で強化段階が停滞するのはどのサーバーでも同じだが、無課金~低課金ユーザーの立場だと一般サーバーで育成を開始したとしても、リブートユーザーたちの育成速度に追いつくことができない。
高課金~廃課金ユーザーの立場ならば装備を購入して、強化を行い装着するとエンド装備(黎明、漆黒)は販売不可能でそのまま死に装備になる。
(引退や、メインキャラクターを変える際)
こういった欠点が浮き彫りになった。
またこの事件をきっかけにKMS有名ストリーマー達も徐々に一般サーバーからリブートサーバーに移行を始めるなどした。
リブートをナーフしろ
「リブートの恩恵を見ていると"相対的剥奪感"を感じてるのでリブートをナーフしろ。」
などと言う意見も出ているが、リブートをナーフしたとしても、本鯖の根本的なシステム改善がなされない限り、議論は維持され続けるしかない。
この議論が引き起こされた理由は、リブートが異常に恩恵を受けているサーバーだからではなく、本鯖のシステム的な欠陥からである。
これでリブートをナーフしたとしても本鯖のシステム的問題点はそのままで、リブート批判をしていたプレイヤーの気分が良くなるだけで、なんの解決にもならない。ただユーザー数が減るだけだ。
一般サーバーユーザーの離脱とリブート移行
ゲーム経済の崩壊
今回の事件を皮切りに引退者やリブートサーバーに移行するプレイヤーが急増した。交換可能なエンド装備などが大量にオークションには出品され、経験値クーポンなどの育成アイテム相場は以前の1/3ほどまで急落した。
経験値クーポンの下落 (今までの相場は1.5m前後だった)
また、メルマーケットの相場にも影響が出ている。
普段は2900p(日本でいう290p)が相場だったが、現在では2400p以下(240p)を推移している模様。
こうした背景を見るとゲーム経済が崩壊していることが直感できる。
リブート移行による影響
リブート1ワールドの新規キャラクター作成制限により、リブート2ワールドに一般サーバーから移ってきたユーザーが急速に集まり、リブート2ワールドのサーバーが飽和されている。
少し前まではリブート2ワールドは過疎っていたらしいが現在では全chゲージMAX状態。
リブートサーバーは急激な人口増加により、ほぼ全MAPのバーニングフィールドは燃え尽きており、狩りや、ボスを行う際にはかなりのラグが発生している模様。
運営チームによる配信
(総括ディレクター カン・ウォンギ / 運営チーム長 イ・グンウ)
https://www.youtube.com/watch?v=Smh_xH1ua08
2月16日 テストサーバーのアップデートが上がり、同日、運営チーム長らがライブ放送を始めた。
普段なら今回のパッチノートの説明を行うのだが、チャットが慌ただしくなったのを見るとすぐに今回の議論について言及した。
しかし、今回の議論に対して全く準備ができなかったのか唖然とした姿だけを見せてユーザーたちを失望させた。
ディレクターは深刻な問題と考えていなかったのか
「確率操作事件以来、様々な努力をしたが、特定の部分だけを突っ込んで仕事をしなかったと非難しないでください」
「ゲームはゲームだけで見てください」
(ユーザー達はこの発言を "所詮ゲームなんだから"だと解釈しているようだが本心ではなさそうだ。)
「MMORPGは人気ジャンルではない」
などと発言をし、火に油を注いだ。
そういった中コメントで、
「本鯖がリブートサーバーと比べてどんなメリットがある?」
という質問には、
「成長の思い出」
と答えた。
そして「本鯖の趣旨はお金で全部解決できるサーバーである。」に対する反論で、
「お金ですべてが解決されるサーバーだったら、シンボルとコアジェムストーンもポイントで売っただろう」
という不要な発言をしユーザー達をドン引きさせた。
またイ・グンウ運営チーム長は放送中ほとんど言葉を発せずただ虚空を見つめていた。
この配信を要約すると
(1) リブートサーバーで問題となっているボスや育成段階などは改善をするつもりだ。
(2) 本サーバーの経験は本サーバーの経験であり、リブートサーバーの経験はリブートサーバーの経験だ。これらは異なるものであり、
両サーバーを比較することは意味がない。
(3)本サーバーで特別な問題が発生しない状態で突然炎上した論議であるため、今すぐは本サーバーの改善案を話すことが難しい。
(4) 黎明、漆黒アクセをはじめとする問題は認知しているが、該当アイテムが黎明、漆黒アクセであることを認識した状態でアイテムを使用した時点で効果は発揮されるものであり、ゲーム内経済システムを考えると交換可能に突然変えるのは難しい。
(5) 自分がディレクターとして運営してきて以来、メイプルストーリーは、インゲームでの成長を目指してきた。これは、永遠転生確率操作事件が起きた時からだ。
(6) このような方向性で進めるのはMMORPG自体が下落傾向にあるジャンルであり、そのような状況でできるだけゲームの楽しみを守る必要があるからである。
これらの発言を見るに「今すぐ改善するには時期尚早だ」と言葉が適切である。こういった発言の中で失言をし、信頼は地の底まで落ちていった。
この配信後、公式サイトでは以下のような謝罪文が掲載された。
この謝罪文からは解決策などが具体的に書かれておらず結局批難されることとなった。
機能不能になった取引機能
ユーザー間のアイテム取引を通じて優れた装備を入手できるという点が一般サーバーのメリットとして作用しなければならない。
黎明、漆黒装備は最初から取引不可能な永久交換不可アイテムとして実装されている。
これはそのままそのユーザーの埋没費用として作用する。
これらからサーバーのメリットが徐々に崩壊していたことが分かる。
リブートサーバー実装当時、一般サーバーでは、装備を作るために課金をして、資金を得たかったら他人に装備を売ることができた。
その反面、リブートサーバーでは全ての装備を直接入手しなければならないうえ、装備取引が不可能、キャラクターを変えたりする場合は装備を一から作らなければならない。
当時は取引可能と資金の回収に焦点を当てる人が多かったため、ほとんどのユーザーは一般サーバーを好み、リブートユーザーは少数だった。
しかし、アーケインフォースとオーセンティックフォースが登場、そしてメイプルユニオンこの追加により、これ以上課金だけではランカーになることができないシステムとなった。
上記のシステムを通じてスペックアップを行うにはかなりの量の時間とお金を投資しなければならず、回収も不可能である。
このような状況では最上位ランカーを狙わない限り、圧倒的メル需給量が高いリブートサーバーが最良である。
もちろん、漆黒や黎明など、全職業着用可能なアイテムは、自職潜在OPがつかなかったとしても他職ユーザーに売ることや、交換することが可能だ。
しかし、装着時に交換不可になってしまうと、取引するにはアイテムを装着せず売買するしかない。
膨大な金を必要とする強化システム
2023年のメイプルではなんと21種にもなる
それぞれの装備ごとにスターフォース、転生OP、強化書、潜在能力、アディショナル潜在能力という5重強化をしなければならない。
リブートワールドはこのうち装備強化書とアディショナル潜在能力が存在せず、リブートパッシブの最終ダメージでこれをカバーする構造だ。
強化要素が少ないリブートは最終的な火力の到達点で見ると本鯖よりは弱くなるが、強化負担が大きく減少することになる。
しかもリブートワールドでは取引不可という大きな制約を緩和するという名目のもと、メル獲得量が一般ワールドの5倍にもなり、レッド、ブラックキューブをポイントショップにてメルで販売している。
純粋に獲得したメルだけを利用して自作を行うという仮定のもと計算してみると、スターフォースは約4倍、潜在能力は約12倍(日本では3~4倍ほど)有利なことになる。
もちろん一般サーバーでは、取引システムを利用してメルとスペアを入手することが可能で、潜在や追加オプションを安く選んだり資金回収が可能。
しかし、一般サーバー基準で多くのメル消費を強要するメイプル強化コンテンツがリブートでは減るため(メル集めが容易なので)バランスが合わなくなり、これが無課金~低、中課金ユーザーがリブートに移住する決定的なきっかけとなった。
*スターフォース強化やシンボル強化は一般サーバーとリブートサーバーは同じ金額。
現在、一般サーバーはメルを使うコンテンツは要求金額を下げる必要があるという意見が多く寄せられている。
2/18追記 リブートサーバーと一般サーバーの対立
リブートに対する嫌悪感
メイプルコミュニティでは数年前からリブートを徹底的に非難する人達が居た。その多くはメイプルストーリー課金をする所謂"上流課金層"
リブートプレイヤーに対して、
タダでゲームをプレイしている"乞食プレイヤー"という偏見があった。
正当な言い分があるわけでもなく、ただリブートプレイヤーが少数だったので、一方的な嫌がらせをしていた。
本鯖とリブートのシステムは多く異なるので、リブートだけの深刻な問題点に対しても、本鯖ユーザーは「リブートの乞食共の話題に乗るな」などの悪質極まりない方法を取りリブートプレイヤーを嘲笑し、無視していた。
こういったことがあり、メイプルストーリー自由掲示板というものから、
リブート掲示板という専用チャンネルを作成し、別居させることとなった。
騒動に対する指摘
ゲームの問題点を直すことは何よりもユーザーの意見が重要だ。
運営陣が2021年にキューブ確率公開とリブート改善を進めた結果、本鯖ユーザーの、リブートサーバーに対する扱いがこのアプデ以降非常に多くなった。
しかし、先に述べたようにリブートに対する嫌悪感は実装時からあった。
そしてここで2つの事実が判明する。
1つ目は、本鯖ユーザーが潜在能力設定に消費されるメル期待値をリブートサーバーのキューブと比較して、本鯖の不合理な問題点をすでに2年前から主張できたということ。
2つ目は多くの問題点が修正される2021年以前にもリブートサーバーは理由なく本鯖からの集団いじめ、徹底的な無視を行い、リブート改善を望む意見をかき消し、悪口で塗りつぶしていたこと。
本鯖サーバーとリブートサーバーの問題は前からあった。
メイプルコミュニティで本鯖ユーザーは問題は自覚できないまま、リブートサーバーをただ無視して問題点を放置してきた。
リブートサーバーの長所と短所などについての投稿が非常に多かったにもかかわらず、一般サーバーとリブートサーバーは完全に別のゲーム という認識だったため、リブートの事情には見向きもしてこなかった。
リブートを放置しながら、ただ本鯖とカン・ウォンギディレクターを称賛し、擁護しつづけたユーザー達にも責任があるのではないだろうか。
コミュニティの総意
現在、コミュニティでは正常な意見は埋もれ、極端で攻撃的な意見だけが注目を浴びている。言い争いに誘導するユーザーや、本鯖の短所だけを列挙し同情をさそう投稿が多い。
そのため一般ワールドユーザーとリブートワールドユーザーたちが和解する機会が消失している。
本来なら全ユーザーの意見を統率し改善案を出し合い、正しい議論を行えば助け合えたはずだ。
今、本鯖のシステム的問題を改善すれば、リブートワールドにも利になる。
装備強化書やアディショナル潜在能力など、本鯖だけの要素を改善したとしてもリブートワールドは損害を受けることがないからだ。
しかし、現在の一般ワールドコミュニティの総意は
「解決法がないので、一旦相対的剥奪感解消が先」
という名目の下、
「一般ワールドの改善」より「リブートワールドのナーフ」
をしなければならないという意見が非常に多い。
これらの意見を受けて、今回の事件の解決策を練っていたリブートプレイヤー達は完全に匙を投げてしまった。
まとめ
不条理な現メイプルの装備システムに対する批判。
それとは別にコミュニティで起きている一般サーバーVSリブートサーバーの対立。
表面上だけみていると "なにがどう炎上しているのかわからない"
という意見が多いのはこういった事情の中起こった騒動だからだ。
数年前、リブート改善について語ったカン・ウォンギの発言に称賛を送った人々は、本鯖を放置する という発言を無視することはできないだろう。
この騒動を終わらせるには今まで目を瞑っていた問題点から逃げず、本鯖とリブートが協力して改善案を出すほかないだろう。
余談
メイプルストーリーグローバルサーバーを含む海外サーバーのほとんどはすでに2010年以降人気が下火で、ひどい課金誘導や、廃課金コンテンツなどの理由でリブートワールドでプレイするユーザーが増えた。
(日本は除く)
現在の海外メイプルサーバーのほとんどはお金を使わないプラットフォームを好む傾向になってから長い。
(日本は除く)
メイプルストーリーが有料ゲームでなく、FF14のようなゲームのように定額制課金もでなく、「条件付有料ゲーム」という点から、現在、メイプルストーリーの売上は韓国サーバーにほとんど依存している状況だ。
このような状況で韓国サーバーさえGMSのようにリブートサーバー一強になってしまったら、メイプルストーリーサービス終了もありえる。
今回の議論の発端が、KMSストリーマーが行った漆黒アクセ22星スターフォース強化配信だったが、偶然にも彼が投稿した最初のリブート動画上にて、
「私がきっかけで(メイプルの)未来が変わるかもしれない」
と発言しており、これを聞いたユーザーが
「彼が事件を予言したのではないだろうか」
などという話まで出ている。
が、当然ジョークであり、彼がこの事件に関与している事実はない。
といったのが今回の騒動の一連の流れです。
一部内容を端折っていますが、だいたいこんな感じだと思います。
詳しく読みたい方はこちらをどうぞ(namuwiki)
最後に
率直な意見を言うと、これもう無理じゃね?
今まではメイプルストーリーの中のなにかが問題で、そこを改善するだとかだったのに対して今回は、メイプルストーリーそのものが問題となっているわけで….。根本を変えないと解決しないじゃん。
それと漆黒、黎明アクセサリーが装着時永久交換不可になるのはある種、運営の最後あがきだと思う。
RMTが横行してるゲームの最後の手段、最強防具を交換不可能にする。
これ以上ない対策だよ。
この騒動を見て思ったけど、とりあえず文句言って返金させようとか、補填もらってやろうっていう魂胆が見え見え。
だけど初中級者だけが騒いでるわけじゃなく、上位勢まで騒いでるってのが厄介。ただ補填出すだけとか、返金するだけだったら又こういう騒動起こすだろうし、マジでメイプルストーリー終わるでしょ。
運営さんは大変だろうけど、今回の騒動は慎重に進めてほしい。
つーか、リブートの仕様知らない人多すぎでしょ
興味がないから知らないのも無理はないけど、キューブは実装当時からメルで買えたし、他のアイテムだってそう。
あと交換不可能になる装備なんて結構前からあるし、ボスアクセが出た辺りで騒いでいればこんなことにはならなかったんじゃないかな。
時すでに遅し
あとこれ韓国で起きてることだし関係ないんじゃないか?って意見もあると思うんですけど、もし、この事件が一生炎上し続けたらメイプルストーリーが終わってしまいそうな感じがして、他人事じゃねえなということで、この記事を書くに至りました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
日本運営はこういった事件が発生するのを恐れて、あえて結晶石の値段を3倍のまま放置し、キューブ販売価格はKMS,GMSの2倍にし、極悪課金コンテンツを展開しつつ、サーバー数を6chまで減らしたのではないか…?
真相は闇の中。
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