見える景色を見たいときに見ればいい
周りのことを全く考えずに気づけば動いたり言葉を口にしているときもあって、でもそんな自分に気づいたり欠点を直そうとすると考えすぎる。
だから、深海魚のアンコウみたいに、自分で自分の目の前だけ照らせばいいと思い直す。そこにあるものを、確かめたいというときだけに。
いつもいつも目を開いていたら泣くための涙だって枯れてしまう。
目を閉じて空想にふけったり、物語に没頭して今のことを忘れたっていい。
「自分が何者であるか」をいつもいつも考えることなんて、きっとわたしにはできない。疲れちゃう。
周囲の言葉を気にすることや、合わせることだって大事だけれど、いつもいつもじゃ疲れてしまう。ただでさえ水圧の強い深海だし、あたりには色んなかたちをしたいきものがいるんだ。
ただゆったり生きるために、ひっそりと灯りを弱めたっていいじゃない。
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