見出し画像

彼にとっての映画とは何なのか?〜フェイブルマンズを見て〜



『フェイブルマンズ』
2022年3月3日(金)公開
スピルバーグ監督が描く初の自伝的作品

INTRODUCTION & STORY

50年にわたるキャリアの中で、『ジョーズ』『ET』、『ジュラシックパーク』まで、史上最も愛され、変幻自在な数々の作品を世界に送り出してきたスティーヴン・スピルバーグが、映画監督になる夢を叶えた自身の原体験を描く

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年は、8ミリカメラを手に家族の休暇や旅行の記録係となり、妹や友人たちが出演する作品を制作する。そんなサミーを芸術家の母は応援するが、科学者の父は不真面目な趣味だと思っていた。

そんな中、一家は西部へと引っ越し、そこでの様々な出来事がサミーの未来を変えていく。

両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していくサミーが、人生の一瞬一瞬を探究し、夢を追い求める物語。

感想

 何かに信念を持って、何かにのめり込む事、何かに自分の情熱の全てを捧げる事を続けてきた結果が今のスピルバーグ監督に繋がっていると思う。
 人は皆同じスタートラインに立ち、それぞれの道を歩き、そこで出会う人や出来事から影響を受けて育っていく。人それぞれに価値観があり、葛藤がある。そう言った価値観を育む時間や思い悩む時間もその人自身の唯一無二の体験と言える。
 スピルバーグ監督にはスピルバーグ監督の時間が、私には私の時間が、生きている以上流れ続けていく。人や出来事との出会いで人生は豊かになると言われているが、この映画で充分に実感できた。
 他の人には味わうことができない時間を自分だけが与えられていると考えると、人生は面白いし、限られた時間を大事にしていきたいものなのだと思えてくる。

 23年生きてきて私は、これからも多くの人と出会い、その度に思い悩んで辛くなることもあるかもしれないが、悩むこと、成長することを楽しみながら今後も頑張っていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?