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知れることの大切さ


3月23日に広島市教育委員会は新年度から小学3年生の平和教材として扱われていた漫画『はだしのゲン』を削除する方針を示した。

この記事についての私的意見

私個人の意見としては、反対です。

 理由としては、今や自分たちの祖父母の年齢であっても戦後に生まれた方が多く、戦争を経験した世代の方々に話を聞く機会が失われているのが一つの理由だ。
 もちろん、『はだしのゲン』の暴力描写や被爆による惨状は目を背けたくなる様な描き方がされている。それでも、漫画を通して戦争の悲惨さや、そこに生きた人達の生涯を私たちが知れる唯一の方法なのではないだろうか?
たとえ、過剰な表現が混ざっていたとしても読者がどう捉えて、どう考えるかは読者自身が決めることだと思う。
 確かに『はだしのゲン』を小学生の頃に読んだ時は、1巻の途中で辞めたのを覚えています。それ以来トラウマになって読むことを拒んでいましたが、中学にあがり、自分自身の考え方を持つ様になり、勇気を出して近くの図書館で読むことにしました。やはり、絵の残酷さや気持ち悪さはありました。しかし、読んでいく中で、主人公【中岡元】の成長であったり、共に支え合い助け合う仲間との出会いだとか、別れだとかを全10巻を通して考えることができました。
 
 

 私にとって、『はだしのゲン』は唯一の戦争を知ることのできる資料であり、伝え残していける作品だと思っています。
 人によっては、旧日本軍の良くない部分や戦後の日本人の良くないところや汚い部分も見えてくるのも事実ですし、今の日本の教育的に悪影響を及ぼしかねないのも事実です。
 しかし、それは読者自身の考えることであるし、授業で扱うにしても「昔の日本では、こんな事があったけど、そこに生きた人たちが必死に生き抜いてきたお陰で今の自分たちがいる」と言うことを前提に授業をすると、理解しやすくなると思う。
 

 全てが悪いだけではなく、断片で見てみると、今の日本に必要なことや大切なことを教えてくれるし、考える時間をくれる作品だと思います。

皆さんはどう考えますか?
『はだしのゲン』読んだことありますか?
ウクライナとロシアの戦争も身近なものになりつつある今の世の中だからこそ、もう一度自分たち日本の歴史を漫画を通して振り返る事も大事なのではないでしょうか?

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