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新規就農してから10年。総括。

おはようございます。
米田ファームは10年目を終えました。
まだまだやりたいことがあるので、1区切りやった!という心境の変化はないものの10年は一般に区切りということで雑感をまとめたいと思います。

5年目は売り上げはいけるが人は、、。

5年目を終えたときは売上2700万、所得600万くらい。
これは売上は予想通り、所得は思ったより残せるなという印象を持っていました。ただ、人を育てるのが難しく想定した通りにはいきませんでした。働いてくれていることには感謝するのもも「この程度しかできないのか。。。」と思っていたことも事実です。仕事のスキルにも不満でしたが向上心も希薄に見えてここにストレスを感じていました。
さらに売上を増やすことに意識を置いて5年走ってきたので、ここから5年でさらに倍にできるかなと若干不安に感じていたところもあります。

10年経ち結局どうなったかというと、売上は倍以上、所得も売上ほどではないものの相応(すみません。ぼかします。)に増えました。
就農当初は固定費を厚くすることが危険。特に人件費は気をつけるべしと考えていたので正社員として雇用することをしませんでした。
ですが、5年目を超えたところから「こんな良い人が来てくれんの?」と感じることが増えて正社員雇用をはじめ若いスタッフも増やしました。10年目の年には思い切って4名のフルタイム雇用を投入して一気に売上を伸ばすことができました。人に投資することは大事ですね(今更ながら)。
農業に関心のあるメンバーが集まってくれ、皆それぞれ得意なところで頑張ってくれています。

農業がやりたい人はたくさんいる。環境がない。

5年目の時に感じていた、人が育てられないという感情は消えつつあります。
農業をやりたい若い優秀な人はたくさんいて、その人たちがここで働いてみたいという農場を作ることができれば人は集まるなと感じます。
気づけば農場の運営は組織で運営することができるようになりました。
まだまだスタッフ自身が自分で判断しながらというのは限定的ですが、そんな農場の姿もイメージできています。

現在の耕作面積は13ha。依頼されたら断らないスタイルで年々面積は増えていきました。スタッフの成長は感じていて、面積は増えても管理はできるようになってきています。
栽培の品目は、スイカ、枝豆、落花生、さつまいも、生姜、人参を栽培していて1年のうち10ヶ月でまとまった売り上げを立てられる農場です。品目を絞った方が効率が良く、機械投資の効率が良いのはわかるのですが、作業に飽きて仕事がつまらないのでそっちには行こうとは思いません。

これから。

これからやる事はスタッフの給料のベース上げることです。
人が集まると言っても給料は安いので、もっと自分達が仕事ができるようになりそれを給料で還元したいと思うのですが、野菜の難しいところで販売価格は年によって変わります。仕事ができるようになり、良い野菜が作れるようになっても売上は3割減みたいな状況が普通にあるのが農業です。
仕事の成果に応じて正しく給料に反映させたいのですが、これは普通に作るだけでは無理。というのが今の結論です。

そこを攻略するために販売を自分達でできるようにします。
他の業界の人が見ると簡単に思えると思うのですが、これが意外と難しい。それをわかった上で、一歩進む為に取り組みます。
今までが卸し販売のみだったので、個人のお客様向けの商品があまりないので個人向けの商品を少し考えつつ、3年後売上の3割を自分たちで売ろうと目標を持っています。

今年の春には農泊をオープンさせました。
これから販売のことも色々取り組んでいます。
新しいことをすれば失敗もする。これからも失敗しながら成功の芽を育てていきます。

これからより社会に必要な農場を作れるように1つ1つやっていこうと思う。

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