売れない薄い本と自己評価と期待値
久しぶりにオタクイベントに出て薄い本を出した。
それらがなんなのか分からない人は是非そのままでいて欲しい。
まず、第一にサッパリ売れなかった。
私は12年くらい同人をやっているが、マジで部数を読み間違えて死ぬほど新刊が余った。
そして、書店委託にも出したのだが死ぬほど売れてなかった。
自慢ではないが、ここまで売れなかったのは正直初めてだった。
友人とともに色々と原因を追求した。
そして原因は何点か浮かんだ。大手ジャンルは支部でブックマーク数がある一定数超えないと変わらないや、ジャンルのメインターゲット層は同人小説世代であり、真面目に小説を書いていると基本的に読まれない。などなどあったが、まあ、正直それはいい。
私はここでようやく、自己評価の高さが浮き彫りになったのだなと思った。
今まではコンプレックスまみれでとにかく求められているものを書く、というようなスタイルだった。
ちなみにそんなことをすると、自分が書きたいものが何か分からなくなり、それによってお金を貰っている仕事とは異なり趣味だと己にかかるストレスが凄まじいので心当たりがある人はやめておいた方がいい。
けれど、それなりにイベントで冊数も出るようになり、評価も高いと思うと自身もついて、自分の評価を見誤るのだなと思った。
ちょっとコンプレックスに気を取られ過ぎて、色々足元を見てなかったなーと思った。
しかも、薄い本を出すのに来月の家賃や生活費などをつぎ込んでしまい、色々と破綻するためにまた使わないでおいた貯金にも手を出す羽目になった。
また、去年見限った女王さま気質Hという女からのやり取りでも気付いたことがある。
Hは自分は周りにチヤホヤされて当然であり、自分のために時間を割くことは当然であると考えているめんどくさい女だったのだが、そんな彼女からイベントに行けないから代わりに買ってきて欲しいものがあると連絡があった。
私は一度彼女に代行して待ったので、一度なら引き受けようと思ったのだが、連絡が当日の朝まで来ず、こちらが修羅場に陥っていても構わずに欲しいものの詳細を送りつけてくる。
さらに連絡がなかったのも、風邪をひいていたと書いてあったが、彼女は私が風邪が長引き体調が悪く過ごしていることを忘れている。
※タイムラインで繋がっているため、だいたい様子はわかる。
自分本位の、テイクしたものは意地でもギブして欲しい、するべき、そしてそれだけされることが当然であると思っている彼女の姿が浮き彫りになった。
自己評価の高さの周りとのズレを感じた。
そして、彼女の姿に私も、
一年もの間パワハラのせいで鬱になり治療して苦労してきたのだから、私の文章は上手く、人に評価されるべきもの。自分の人生マーベラスであるべき。
と、何故か期待値爆上げで居たのだと気付いた。
パワハラを受けた責任は私にはない。
だが、パワハラを受けたからといって、鬱になってそれを乗り越えたからといって、素晴らしい小説が書けるわけでも、プロになれるわけでも、貴女は苦労したのでこれから全て免除です!と人から言われる保証など何もないのだ。
そんなものみんな苦労してるし、死にたいと思うのは同じだし、それが人生でしょ、と一蹴されて終わる。
ではどうすればよいのか。
私は今回のことを教訓にして、自分に足りないべきものを、もっと学びそして高めていく必要がある。
周りの評価と自己評価を一致させる必要があるのだ。そのためには、作品を書いて、発表し続ける必要がある。発表する場も、選ぶべきだ。
誰でも偏った思考に陥るときはある。
ではどうするべきか?
人は人と交流し社会生活を営まないと生きていけないのだと認め、自分が負担にならない関わり方を模索するべきではないかと思う。今のところは。
もっと、文章がうまくなりたいな、と思ったりした。お金どうしよ。マジ来月の請求が怖い。
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