勝利条件の設定・オーバーコーチング


2:00からの松井秀喜の敬遠の例えがとてもわかりやすい。敬遠攻めを甲子園ですることは、「高校生らしくない」のか「勝利に徹するなら正しい」のか、議論は白熱するが、そこに欠けているのが「勝利条件」の議論だということ。

誰もが戦略や戦術を語るのは好きだけれども、勝利条件を定めないまま方法論を論じても神学論争になってしまう。よく「ぶれない軸」や「確固たるビジョン」といった言い回しはあるが、勝利条件というフレーズはなるほどと感じた。自分なりの勝利条件を明確化してければ、ノイズが消えて「自分だけのゲーム」が展開できるのだ。

もう一つ為末大学では、オーバーコーチングという言葉が印象に残った。

様々な組織でのマネジメントを考える上で、フィードバックのあり方は常に課題になると思うが、「選手が何かをやったときに、結果をどう捉えて反省するか、そしてどんな学びに変えるか、それは選手の持ち物」という言葉が印象に残る。結果や現状認識のすりあわせはしても、プロセスまで踏み込まない。オーバーコーチングという言葉は、そのためのメタ認知の引き出しをつくってくれる、とても便利な言葉だと思った。

観察力を磨きながら、干渉を減らす努力をする。組織にとってとても大事なことだと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?