権力ってなに 〜政治学と呼ばれているもの(1)

とりあえず、政治を「」するものとは何なのか、つらつら書いていく。

まずは、権力論だ。政治学は権力論から始まるんだ、たいてい。

政治学が学するのは、国家からじゃないのか、という人は気をつけてほしい。会社にも、学校にも、政党にも、コミュニティあるところに、何かしらの力を持つ権力者、または権力体(最高会議みたいなの)がある。それらが持っている権力を解明することが、まずは政治学の学としての始まりだ。

そして、初回にも書いたように、最高の自足する共同体(2020年にもなってだいぶ怪しくなってきた、コロナに試されている感じもする考えだが)である国家の権力を、ちょこっと見ていく。

権力なんて、大きな力でしょ? って思うかもしれない。

待てよ。

権力には、武力のような目に見える力が必要なのか、そうでないのか。

権力は、究極的に1人の最高権力者に集まるのか、そうでないのか。

何かを強制させる力が権力なのか、そうでない権力もあるのか(芸能ニュースを垂れ流して政治のことを考えさせない力や、自己責任をあたかもみんなが自発的に引き受けているような空気なんかを作ったりする力もあって、それが権力なのか)。

20世紀になると、権力とはプラスの力なはずで、そうでないのは権力じゃない、あれは暴力だよ、という話も出てきた。コロナ防止で外出禁止、ロックダウンというのは、権力なのか、それとも暴力なのか。3密避ければ花見していいよって無責任な態度とるのは、権力による許しなのか、人々を危険に晒す暴力的行為なのか。

こういうことを考えとかないと、例えば、この国の最高権力者は首相じゃなくて、首相も頭が上がらない首相夫人なのか、っていうことにも答えられなくなってしまう。あれ、それって…

こんな感じで、権力について「はっ」と気づく、つまり、学していく。で、学んだだけじゃ薄暗い知識しかないので、自分でも考えてみる。前回も書いたように、それが学ぶこと、学することだ

で、権力を支えるものがあるはずで、それの解明。そして、権力を持っているのエリート集団について考察。そして、権力者が振るうけど権力とはちょっと違うかもしれないリーダーシップについて考察。最後に最高の権力体である国家について考察。ここまでが、だいたい権力論の射程だ。

そして、このあたりは、政治学の始まりにすぎない。また次回で。

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