今日も一日、いろいろあった。人生、齢とっても退屈はしない
雨が降ったり止んだり、曇ったりで、洗濯物を洗面所で乾かしたり、外へ干したり、まるで太平洋戦争のミッドウェイ海戦の日本海軍空母みたいなとっかえひっかえ。明日も雨だから、乾きは悪い。それも梅雨だから、先々あてにならない。
そんな日の昼下がり、故郷の都市銀行支店から電話があった。
「お亡くなりになったお母さまの口座がそのままなのです。その後、どうでしょうか。」と、
金融資産、土地すべて弟に取られ、私自身、金融機関や行政機関とも相談して、もう全然、手も足もでない情況であったから、相続放棄した。ちなみに、その都市銀行はわが街にも支店があり、当時、いろいろ相談は、その支店のほうが教義しやすいとのころで交渉や相談はわが街の支店で行った。
それで腹は決まった。”降りた。”まぁギブアップである。
してやられたというより、金もなんにも要らんとの判断。
墓も仏壇も一切合切すべて。
ある意味、「要らん。」が究極の結末だった。
諸般の事情は、ケース毎に大きく変わる。大きな目で見れば、ただただ僅かな金を奪い合う見苦しい骨肉の争い。
織田信長の弟殺し、伊達政宗も。上杉謙信も兄を追放、信玄は弟とはなかよく最後まで。情況が違うけど。
銀行としては、問題化すると困るし、口座がいつまでもあるのも困る。
口座の名義人は、すでに死亡しているから廃止すればいいのではないかとも思う、素人判断だけど。
私は、裁判所の決定が出ているから、なんの責任も権利もない。
すべては弟、弟はほったらかし。
そういう事情を縷々説明した。
私には、どうにもならないのだ。
それは理解してもらった。
いやなことを想い出してしまった。
弟とは絶縁した。
兄弟は他人の始りとは、よく言った。
金と時とがすべてを変えた。
妻と娘たちとはちゃんとしよう。
もう終わったこと。
年寄りに自分で稼いだ以外の金は要らない。
あぶく銭は身につかない。
おやすみなさい。
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