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8月11日(金)「醗酵食品・三河のみりん」

今日の豊田も快晴、酷暑。
最低気温は25℃、最高気温は36℃。
暑いのが続いてますが、週末は更に暑くなるようです。台風の影響のフェーン現象ってのがコチラにも影響を与えてるってコトなのでしょうか。
台風の影響で海も荒れ模様だし、お盆と言うコトもあって、漁師さん達が海に出られない/出ないので、市場にサカナがありません(泣)。さて、

昨日は「醗酵飲料(焼酎)・富乃宝山」についてお届けしましたが、今日は「醗酵食品・三河みりん」について書いて行きたいと思います。あれ?みりんは醗酵食品じゃなくて、醗酵飲料なのかな?まぁ、調味料の一種と言うことなので、醗酵食品にしときます(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

みりん。
言わずと知れた日本料理を作る際に多用される調味料ですね。でも、みりんの発祥については、どうやら2つの有力節があるようで、一つは中国伝来説、もう一つが日本発祥説。
中国伝来説の方は、元々中国にあった「密淋(mi4lin2:みぃりん)」と言う甘いお酒が戦国時代頃に日本に伝わり、ソレがみりんになって行ったと言う説。
日本発祥説は、元々室町時代から甘口のお酒として親しまれていた「練酒」とか「白酒」に、江戸時代に腐敗防止策として焼酎が加えられたモノが、本みりんになったと言う説。
 
来歴・発祥はさて置き、元々は甘いお酒(デザート酒?)だったんですよね。
ソレがいつしか焼酎を加えて甘くないお酒→日本料理の調味料へと変遷して行った、と言うのは中々にオモシロい変わりっぷりではあります。戦前迄はお酒として嗜まれていたのに、調味料としての味醂は戦後に発展・一般化して行ったモノだと言うので、ある意味オドロキですよね(江戸後期からは調味料としては使われていたとの由。飽く迄も一般的に使用されるようになったのが戦後、と言う意味です)。日本料理の伝統的調味料かと思いきや、戦後発展?なんてビックリです。しかも、ソレが日本料理には欠かせない調味料になったなんて、本当に面白い歴史を辿ったモンだなぁと思います。

そして、三河のみりん。
三河は昔から米どころとして、酒造りが盛んな土地柄で(江戸時代には200軒もの酒蔵があったのだそう)、日本酒を造る時の副産物である酒粕(搾りカス)が多量に産出されておったのだそうです。その酒粕から搾り取って蒸留させたモノ(即ち、カス取り焼酎ですね)に、地で獲れたもち米に米麹を混ぜ合わせて造られたのが、現在のみりん、なのだそうです。
往時は50軒程度?あったみりんメーカーも現在では碧南市でもたったの5軒になってしまったのだとか(代表的な銘柄としては、以下ですかねぇ。マズは日本最古のみりんメーカーで「九重櫻」で有名な九重味醂・(個人的に)信頼の置ける「三州三河みりん」の角谷文治郎商店・「愛櫻」の杉浦味醂「一子相傳」の小笠原味醂・「相生桜」の相生ユニビオなど。
今回(先週中頃)は中でもいつも愛用している角谷文治郎さんを訪問し、色々とお話を聞かせて戴きました。また、九重味醂に入っている石川八郎治商店でも色々と商品を購入してきました。中々にオモシロい。いやはや、ガンバってますよ~、日本のみりん蔵。
お店で出す基本調味料の一つとしては、是非使いたいですね。多分、ワカルヒトには分かる!
その日が来るのは楽しみにしてます。

週末に掛けてお天気は大荒れ予報ですが、どうぞお気を付けてお盆をお過ごし下さい。
それでは、良い週末をお伝え下さりませ~。
来週は「食物アレルギーについて考える」をお届けしたいと思います。


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