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2024年3月26日(火)「内臓料理(魚)・モウカの星」

今日の豊田も雨のち晴れ。午前午後とず〜っと雨降ってたけれど、夕方になって漸く晴れ間。
朝方の最低気温は11℃、日中の最高気温は14℃。日中はずっと雨だったので、気温は然程低くはないものの、雨の最中はナニやら薄ら寒いような一日でした。夕方からはれて明日も続くようではありますが、その後はまたしても雨模様のようなので中々本格的な春到来と言うコトにはならないようですねぇ。さて、

昨日は「未利用魚・ボラ」について書いてみましたが、本日は「内臓料理(魚)・モウカの星」について書いて行きたいと思います。

モウカの星。
なんじゃ、そりゃ!?ですね。コレは標準和名ネズミザメ(鼠鮫)、地方名モウカザメ(毛鹿鮫、真鱶鮫)と言うサメの心臓のコトを市場関係者はこう呼ぶのであります。このモウカザメが水揚げされる漁港はほぼ気仙沼漁港一択のようですが、この辺りの漁師さん達はサメだけではなく、魚の心臓のコトも「星」と言っているそうで、モウカザメの心臓だから「モウカの星」と言うコトらしいです(マグロなんかの心臓も「マグロの星」と呼ぶのだそうですが、星で流通しているのは味に定評のあるモウカのみの模様です)。
因みに、英語ではSalmon Shark(サケザメ)とも呼ばれているのだそうで、コレは彼らがサケを捕食するコトに由来しているのだそうです。中々に贅沢なモン食べてますね。

で、モウカの星については豊洲市場築地場外なんかでも時々入荷しています。即ち、中央進出を果たしているメジャー級の食材である、と言うコトなんですよね。まぁ、気仙沼辺りではいざ知らず、幾らメジャー級食材であると言っても流石に東京のスーパーなんかで売られているコトは無いかとは思いますが。豊洲なんかでも、割と価格的には良い値が付いていて、キロ5,000~7,000円位はしていると思います。サイズにもよりますが、1つ400~700g程度はあると思うので1個2,000~5,000円程度するコトになります。となりゃあ、十分に高級食材ですね。

具体的な食べ方としては、血抜き後にスライスして刺身、と言うのが一番ポピュラーな食べ方だと思います。生姜醤油でも良いですが、胡麻油に塩と言う食い方の方が一般的じゃあないですかね。まぁ、2012年の牛レバー生食禁止以前のレバ刺しやハツ刺しの食べ方(即ち、韓国風)がコレに合う食べ方なんだと思います。
現に、現在でもモウカの星については生食禁止とはされていないコトもあって、牛のレバ刺しやハツ刺しの代用品として活躍の場を与えられている、とも言えるのかな。実際食べてみても、モウカの星の刺し身については、牛レバ刺しやハツ刺しに負けずとも劣らぬ食感・味であると思います(獣臭さは皆無です)。

生食以外でも、胡麻油で塩コショウ炒めしたら、コレまた美味し。牛ハツのソレとほぼ同じカンジですかね。韓国に駐在していた際、食肉市場に行くと心臓丸々一個(大体3~4㎏)が1,000円以下で買うコトが出来たので、良くハツ刺しやハツの胡麻油炒めは食べてましたが、流石に韓国にはモウカの星は売られていなかったので、モウカの星の代用品として牛ハツ食ってました(ん?どっちがドッチの代用品だ!?)。

上述の通り少々値段は高いのですが、豊洲市場には時々モウカの星は入荷しているので、気が向いたら(或いはリクエストがあれば)買って来てお出ししたいと思います。

明日は「ファミレス(或いはチェーン店)について考える」をお届けする予定です。


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