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2024年7月31日(水)「未利用魚・ミノエビ」

今日の豊田は終日晴れ。
朝の最低気温は25℃、日中の最高気温は37.5℃超迄上昇。まぁ連日ではありますが、今日はまた特に暑かったですねぇ。今日で7月も終わり、明日からは8月ですね。
と言うコトで、2週間ホド前に予告致しました通り、8月は夏休みと言うコトにして、このnoteでの更新を1ヶ月ホドお休みにします(その間、色々と開業準備を進めたいと考えてまして)。従い、次の更新は夏休み明けの9月2日(月)にしたいと思いますので、ご了承下さりませ。さて、

昨日は「醗酵食品・くさや再び」について書いてみましたが、本日は「未利用魚・ミノエビ」について書いて行きたいと思います。

ミノエビ。
コレを知っている、或いは食ったコトのあるヒトは相当なマニアでしょうねぇ。関東の市場でこのエビが売られているのを見たコトがありませんから。
ただ、実家帰省時のホームグランド市場である西浦鮮魚マーケットでは時々売られているんですよね、このエビが。もう一つの一色さかな村で売られているのはあまり無いのですが。

このエビの棲息域は千葉から鹿児島の太平洋岸の300~500mの比較的深いトコロなので、深海底引き網漁をやっているトコロじゃないと水揚げがされないんです。西浦は深海底引き網漁もやっているので、コレが揚がると言うワケなのです。ただ、コレ専門に狙って獲れるモノでもないようなので、漁獲量も少なく、大きさが10㎝前後にしかならないクセにアタマが大きい為に可食部分が少ないコトもあって、中央市場や規模の大きな地方卸売市場等に出回るコトが殆ど無く、水揚げされる地場の市場に出される程度で、価格的にもお安いんです。まぁ、500g程度で200~300円前後ってのが西浦での相場でしょうかねぇ。

でも。
このエビはアマエビ(ホッコクアカエビ)やボタンエビ(トヤマエビ)等と同じタラバエビ科に属するエビである為(?)、ヤツらに負けず劣らず美味いんです。上述の通り、可食部は然程多くは無いものの、甘いんですよね。刺身で食っても美味いし、漬けにしても良い。焼いたら可食部が更に少なくなるカンジではあるものの、美味いのは美味い。
自分の場合、買って来たらアタマ取って殻剥いて、身の部分は刺身か漬けにし、アタマと殻は水から煮だしてスープにするんです。アタマと殻は煮ている間に擂粉木なんかで潰して旨いエキスを出して、濾す。
その後、洋風にしたければ塩胡椒で味を調えれば良いし、和風ならば味噌を溶くだけでOK。そりゃあ、エビ出汁の良く効いた美味いスープが取れるんですよ。こりゃあ、イケます。文句なしで、美味い。

西浦では、このミノエビに混じってミノエビ属5種の中のアカモンミノエビも偶に入ります。ミノエビよりもやや白っぽくて、ど真ん中に赤い紋が入っているのが特徴で、どうやらミノエビとほぼ同じ海域に棲息しているようなのです。他の3種は日本では殆ど獲れないようなので(マルゴシミノエビは沖縄近辺でも獲れるのかな?)、この2種でほぼコンプリート(?)ですかね(笑)。

まぁ、上述のような理由で関東の市場で見掛けるコトはほぼ皆無なので、関東にいながらにして入手するコトは困難でしょうが、地元で水揚げがあったら送って貰ってお店で出せれば良いな、と考える未利用食材の一つです。
この間ご紹介したジンケンエビは足が速くて、スグに真っ黒になってしまって見栄えが悪くなってしまいますが、コチラはソレほどには足が速くないので、送りであってもナンとか対応出来るのでは無いかな、と考えてます。

と言うコトで、本日はコレにて。
では夏休みに入りますので、次は9月に。
暑い日が続きますが、皆さんも良い8月をお過ごし下さりませ~!

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