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7月6日(木) 「醗酵飲料(日本酒)・醴泉」

今日の東京は朝方は小雨、のち曇り。午後からは晴れ。
最低気温は22℃、最高気温は33℃迄上昇。
やっと梅雨らしい天気になったかと思いきや、スグに真夏モードに(笑)。さて、

昨日は、ちと生々しい「有害鳥獣・ニホンジカ(内臓編)」について書いてみましたが、今日は数ある日本酒の中でも割と好きな部類に入る「醗酵飲料(日本酒)・醴泉」について書いて行こうと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

このお酒は、岐阜県は養老町にある玉泉洞酒造さんが造っているお酒です。養老と言えば養老孝子伝説(物語?)、即ち親孝行な樵(きこり)の息子(源丞内)が病気の父親の為に酒を買いに行くもカネがなく、養老の滝のトコロで水を汲んだら、ソレが酒になったと言う古今著聞集のおハナシで有名ですね(そんな滝があったら、自分も水汲みしたい(笑))。その養老孝子伝説からこの名前が来たのかと思いきや、どうやら直接的にはそうではないらしいんです(間接的には以下の通りなのですが)。
この「醴泉」と言う名前は、元々は中国は唐の時代の著名な書家である欧陽諄の書いた「九成宮醴泉銘」から来ているらしいんです。では、コレとこのお酒との関係はと言うと、上述の養老孝子伝説を聞いた元正天皇(女帝)が養老の地に行幸された際に、「醴泉は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」との詔を出し年号を「養老」に改元した、と言うトコロから来ているようです。因みに、醴泉とは「甘い味のある泉」、「美味な泉」を意味しているのだとか。

とまぁ、そんな由来のあるこのお酒ですが、造っている蔵自体は創業1806年と言うので200年以上の歴史を持つ古い蔵でありまして、従業員は25名程度と少数精鋭乍ら、日本酒のみならず焼酎やウィスキーにリカー、みりん等手広く造っている蔵でもあります。

ココが造る日本酒のラインナップも可也多彩であり、純米大吟醸から活性濁り、フツー酒迄と、25人規模の蔵にしては相当に豊富な選択肢あり、楽しいモノです。
ただ、このお酒は然程メジャーではない為、ドコの酒屋さんにも置いていると言うワケではなさそうです。少なくとも、以前「醗酵飲料・仕入候補先の酒屋さん」でご紹介した千葉の相定酒店さんやはせがわ酒店さん等では買うコトが出来ます。ネットでも、amazon楽天市場等でも(多分、プレミアム無しで)購入可能なようです。

お味の方はと言えば、勿論銘柄によって異なるのでありますが、全体的に言えば割と上品な旨味と香りがあり、キレのあるお酒が多く、やや辛口系かな。蔵が自ら語っておられるように、「旨い酒」、「垢ぬけて、品格のある酒」を目指しておられるようなので、敢えてそのような造りになっているのだと思います。
個人的には、季節モノではありますが「活性にごり 純米吟醸」(開栓注意!何度もヤラかしてます…)や「特別本醸造」等は割と好きな方で、酒屋さんで見付けるとついつい買ってしまいますかね。

と言うことで、明日からは今の夏至も終わり小暑に入りますので「二十四節気小暑」について書いて行きたいと思います。


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