2024年7月12日（金）「有害鳥獣・キョンのお肉」

今日の東京はほぼ終日雨。夜には曇りになるみたいですが。
朝の最低気温は25℃弱、日中の最高気温はどんどんと低下して昼過ぎ頃で23℃。久々に気温的には低い一日でしたが、湿度は終日90％超。涼しいとは言えぬお天気でした。
今日からは二十四節気・小暑の次項、七十二候の「蓮始開（はすはじめてひらく）」（蓮の花が開き始める時季）。そうですね、今蓮の花咲いてます。さて、

昨日は「漁師料理（？）・韓国のヘムルタン」について書いてみましたが、今日は「有害鳥獣・キョンのお肉」についてお届けしたいと思います。

キョン。
コレについては以前書きましたので、その詳細はコチラをご覧下さりませ。キョンは狩猟鳥獣ではないものの、有害鳥獣指定されていると言う、チト変わった動物です。シカの仲間ですが、小型犬くらいの大きさしかなく（成獣でも10㎏前後）、コレを解体するとなると、大型の鹿やイノシシと同様の手間暇が掛かる割に可食肉は2～3㎏程度しか取れないと言う、どうにも効率の悪い獣であります。
ただ、以前書いたように繁殖力が滅法強く、コレ迄は大島と千葉県内で留まっていたのが、どんどん溢れ出しつつあり、既に茨城や埼玉での目撃情報もあり、どうやら繁殖・定着もしてしまっているようです。

そんなキョン、有害鳥獣として獲って廃棄してしまうにはあまりにも勿体ないし、命を粗末にするなんてコトはすべきじゃない、と言うコトで千葉県内の一部の解体処理施設では手間暇を掛けて食肉用に解体して生肉にしたり、加工品にしたりして売り出しているトコロが幾つか出て来ています。
そんな中でも、一番大々的にやっておられるのが狩猟ビジネス界でも有名で、原田祐介さんが代表を務めておられる「猟師工房ドライブイン」。

以前から一度は行かないとイカンと思いつつ、先延ばしになっていたのですが、この間やっとのコトで訪問することが出来ました。千葉県内でのブラックバス釣りで有名な亀山ダムに近い君津の山の中にあります（ホントにドライブインってカンジのお店でした）。
ソコでは、キョンを始めとしてイノシシやシカのお肉や加工品、狩猟関係商品（薬莢やホネのキーホルダー、鞣した皮やスカル、Madani T-shirts等々）が売られていて、見てても楽しいですね。また、物販区域のお隣にはレストラン・カフェスペースもあり、ハンバーグやカレー等もあるし、ジビエビュッフェなんかも食べられるようになったりもしてます。

と言うコトで、コレ迄キョンは自分で調理して食べたコトがなかったので、少量ではありますが試しに買ってみました。
なんせ、キョンは有害鳥獣ではあるものの、台湾やヨーロッパでは高級食材として扱われていて、とても美味いらしいんです。今回のお買い上げは、背ロース部分。シカやイノシシの3倍位の値がしましたので、可也お高いお肉であると言えます（上述の通り、手間暇が掛かるので已むを得ぬようです）。

量も少なかったし、一番味が分かり易い調理方法ってコトで、塩胡椒で焼いてみました。
鹿の背ロースとサイズは違うものの似たカンジですね（って、同じシカの仲間なんだから当然ですが）。スライスして塩胡椒してフライパンで焼いてみました。
前評判通り、あまりクセもなく（獣臭も殆ど無く）、柔らかくて美味しいお肉でした。牛肉とは違うのだけれども、やや鹿肉に近いカンジのお肉で、コレはレベルの高いお肉であると言えましょう。ホント、美味かった～！ただ、この価格では、気軽にお店では出せるモノではなさそうです（泣）。

今回はお試しで、どんな味なのかを確認する為のお買い上げだったので、まぁコレで良しとしましょう。アトは、何らかの理由で販売価格が下がるコトを期待して気長に待つとしますかね。

と言うコトで、今週はコレにて。
週末もあまりハッキリしない雨模様が続くようですが、恐らく今年の梅雨もアト1週間ってトコロなのだろうと思います。
来週は「醗酵飲料（ウィスキー）・Bow More」についてお届けしたいと思います。
では、良い週末をお過ごし下さりませ～！