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10月18日(水)「有害鳥獣・ヌートリア」

今日の豊田も晴れ。どうも、今週は基本全部晴れだな。
朝方の最低気温は10℃迄低下、日中は昨日と同様に25℃近く迄上昇。
今日からは二十四節気寒露の末項、七十二候の「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」(秋の虫が戸口で鳴く時季)。確かに、気が付けば窓の外では秋の虫が鳴いてますねぇ。日中は夏日にもなるけれども、ホント本格的な秋になって来ましたね。さて、

昨日は美味い「未利用魚・コバンザメ」について書いてみましたが、本日はまだ見たコトも食ったコトもない「有害鳥獣・ヌートリア」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

ヌートリア。
ある地方では沢山見掛けるらしいのですが、ある地方では全く見掛けもしないと言う特定外来生物
日本に於けるヌートリアは、元々1930年代の戦時中に軍服用の毛皮を取る為、そして食用としてアメリカ等から輸入され養殖されていたモノらしいのですが(但し、原産地は南米らしい)、戦後になってソレらが野生化して今日に至る、と言うコトのようです。主に東海地方から西日本で自然繁殖しているらしく、主として草食性の齧歯類(ネズミ目ヌートリア科)であり、平野部の河川や池沼等の水辺に棲息している泳ぎの達者なネズミの仲間なのです(要は、泳ぐネズミですね)。ソレが故にイネ(稲)やハス(蓮)等への農作物被害を与えるだけではなく、彼らが棲む巣穴が深く複雑に入り組んだモノとなっているが為に、水田の畔(あぜ)や貯水池を決壊させてしまう等の被害も及ぼしているようです。

現に、この間の旅で訪問した岡山では、このヌートリアが自然繁殖していて、貯水池決壊被害が結構多いのだと、定年後ご実家にUターンされた釣友であり猟友が言っておられました。そもそも岡山は「晴れの国」と言うキャッチフレーズがあるものの、実際のトコロ年間日照時間は12位(2021年)、年間を通じた快晴日数では9位(2018年)と全然晴れの国じゃあないのですが(笑)、年間降水量の少なさでは2位降水量1mm未満の日数の多さでは1位(共に1991~2020年平均値)と言うコトで、要は「晴れの国」と言うのは少々ヘンデ、実態としては「雨が降らない国」なのでありました。
従い、昔から農業用の貯水池がアチコチにあり、その近辺に棲息しているヌートリアが巣穴を作って貯水池決壊被害を及ぼしているとの由。実際、ヒョコヒョコとその辺をヌートリアが歩いているのを昼間でも良く見掛けるのだとか。
ただ、そんな悪さをするヌートリアを駆除はするものの、ネズミっぽい容姿もあって、誰も食べないのだとか。

そもそも、ネズミの仲間ってのは鶏肉にも似た食感のある小中型動物であり、例えば30年ホド前にペルーのクスコで食べた名物料理「クイ」ペルーテンジクネズミが原種のようだし、以前お伝えしたモンゴルのタルバガンはリス目だけど広く言えばネズミみたいなモンだし(ちと強引かな…)、その何れも割と淡白で美味。
食ったコトは無いけれども、ネットでの書き込み等を見てみても、味的には悪くないようで、魚に近いとか鶏に似てるとか、割と淡白だとか言われている模様。

自分が猟をやっていたのは関東だったので、ヌートリアを狩るヒトはいなかったけれども、岡山では相当数いるようだし(岡山のヌートリア棲息数は日本一なのだとも)、愛知県の河川にも棲息はしているみたいなので、一度伝手を辿ってそのお肉を入手、一度は食べてみたいと考えている次第であります。ヌートリア肉売ってくれる方がおられれば、是非ご連絡を(笑)。

と言うコトで、本日はコレにて。
明日は「醗酵食品・ねむらせ豆腐椎葉村)」についてお届けする予定です。


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