倒錯と芸の肥やし、変なのはどの部分なのかをクリアに

カウアン君が話し始めて、多くの人がジャニーズの内情を知った。

私はその昔、ヒットスタジオなどという番組にレギュラーで3年ほども居たため、ジャニーさんは時々見かけた。私たちの振り付け師、西条満先生(故人)とジャニーさんは仲良しだったため、リハーサル室にひょこひょこ現れては西条先生と話し、レオタードのわたしたちには目もくれずにさっさと帰った。
 
リハーサルの最中だったか、とあるグループの子がキラキラ輝きながら「おい、オレ、ジャニーさんにジャニーって呼び捨てにして、って言われちゃったよ、え?お前も?やっぱ、言えねえよなーー!」みたいに言っていたのを思い出す。その時はなんで呼び捨てなのか?と思っていたけど、カウアンくんのインタビューをいくつか見ていて、そのクダリがあって、ああ、そういう事だったのか、と思った。

芸能界の闇、って人は言う。

児童への性犯罪というところから見ると、100%闇だ。アメリカに住んでいると20歳以上のオトナが未成年に手を下すなんてすぐに逮捕だから、その観点から行くと100%以上悪い。

そういう意味では「未成年に手を出した」のは、100%イケナイのだ。
だが、世の中のバカオヤジもJK買うんだよ。うちの元夫もJKイッテたし、それを自慢してたし。
大体、自分の弱さを見たくないから、より弱いものを周りに置いて自分の強さを確認する。これが小児愛の仕組みなんじゃないかと思う。
オヤジが老いてきて赤玉出る手前に、必死こいて若い子を侍らすのはこの仕組み。
 
子供に手を出すなんて子供の立場から行けばとんでもない事だし、彼らが大人になってからの苦痛を考えると、本当に守られるべきだと思う。
 
それは踏まえた上で、書くことにする。
 

【ジャニー喜多川性加害のビデオ】
青汁王子(三崎優太さん 結構好き)との対談

https://www.youtube.com/watch?v=KNHdUlfJUME&t=291s

【マーケティングにおける特殊な嗅覚】
この、第2弾の方の12分7秒過ぎくらいから喋っているのが個人的には興味深く面白い。今の若い人(三崎さん)って上手に言葉選んでスッキリ言ってるのだけど、ジャニーズ事務所の社長の、当時高校生だった娘さんがホストクラブ状態で好みの男の子たちを選んで出していた、という話の時に
「マーケティング的には、高校生の女の子の好みって当たってる」という三崎さんの意見に思わずうなづく。
売れる人を見つける、見つけないというのは
完全に嗅覚のようなところがあるのだと思う。

話が少しズレるんだけど、
10代後半の男の子が「小さいカンと大きいカンだとプルトップのあたり口が違うんすよ。するとコーラの味が微妙に変わっちゃうんっすよ」って言っってた。内容は一緒だけど細かい好みとかそこから派生する伸びみたいなものは、本当にある意味本当に好きな人にしか見分けられない嗅覚のようなものがあるのだと思う。

うん、マーケティング的に考えると、誰を選ぶかのキャスティングの能力はものすごく大切だ。

そういう目を高校生である娘さんは強く持っていたのだと思うし、そういう意味で言えばジャニーさんは「男の子を見る愛欲の目」で見ていたからこそ、ジャニーズ事務所の成功があったのだろうと思う。アレは女社長やノンケの男じゃあり得ない。
大体、成長しかけの仔犬のように鼻から大きくなったり目から成長する13歳くらいの香取君や赤坂君から、その後の素敵さなんて読めないと思うよ。私は実際に彼らをその年代に見たとき「キモっ!」って思ったから。それ考えるとジャニーさんは男の子を見る目の天才だったのだ。

と言って、少年への性犯罪を見逃せと言っているのではない。
が、少年を観る眼力はそこはかとなく鋭く、そこへ罪の捺印を押し、彼らを不幸にもより魅力的にしたのではないか。

【本来は見せない場所】
大昔はお殿様の性の対処法にお小姓さんがいた。
それはその世界のみの話だった。

光源氏が色んな幼子を小さい時から育て上げた。
普通の男がやったらブッ飛ばされる。それはその世界のみの話だった。

大奥だって、今から考えるに多妻性とか、離婚モノだけど
それはその世界のみの話だった。

「芸のためなら女房も泣かす」という歌のフレーズもあった。(なにわ恋しぐれ)芸人の妻に一般の浮気という常識は通じず、それはその世界のみの話だった。

そういう性的なことだけではなく、
画家さん、芸術家さん、ドラァグクイーンさん、スポーツ選手、
ヤクザさん、マフィアさん、社長さん、政治家さん、e.t.c
そしてそれらの家族さん。
 
彼らは私たちの知り得ない、ベートーベンみたいに自分の頭を撃ち抜いたりする特殊なリスクを皆背負うからこその、何らかの報酬のようなもの。
狂気と隣り合わせの、突き抜けた場所での倒錯の世界。
 
そして、
倒錯の世界を知っている人にしか出せない光がある。
そしてそれは皆が見たい憧れの狂気であり、光。

実際には申し訳ないけど、倒錯したり傷ついた人にしか出ない魅力があるのも事実。ジャニーズの魅力はこことも少し関係していないか?

何度もいうが、だからと言って青少年の心に傷をつけていいと言っている訳ではない。だが、私たち人間の残忍な奥底に、そういうものを(そうとは知らず)見てみたい!と求めてしまう事もあるよね。

倒錯の世界。
自分が知らない世界。
美しくも傷つけるガラスの破片のような、
そんなのに魅了を感じるから
人はロックが好きだったり、悲しい小説が好きだったりするんだと思う。
そのエッセンスは、芸能界やを代表する特殊な世界、命を張ってる場所にはいっぱいある。
命懸けって、悲しいかな、セクシーで美しい。
 
そこへ自分が行く勇気はないし、嫌だけれども
それをただ「光」として見たい。
その光の中に、自分の代わりに実現してくれている最高の自分を、
リスクを背負う事なく写しているのだ。

だから、目をつぶれと言っているわけではない。
だけど、そこをやってくれてるんだよね、って言う尊敬は私は忘れたくないなと思う。(この場合、ジャニーさん側じゃなく、少年たち側ね)
それは「火花」を見ても思った。
ジャニーさん自身であれ誰であれ、狂気とは脅威であると同時に憧れの部分も含んでいるのだ。
 

【私なりの結論っぽい推測】
昔なら隠されていた部分も、時代が変わってきて、一億総Youtuberになり、ごく普通の人たちもリスクを負って来ているからこそ、こういった今までなら特別だった事も一般に降りて暴露され始めてきたのかもしれない。


さて、日本のテレビ局やマスコミ。
全部知りながら隠蔽し、いまだにコントロールしようとしている体制は、一言でいってしまえば、「なまら古い」。
芸能人同士のスキャンダルを連日あんなに取り上げるくせに、青少年への性被害が社会的に絶対的悪である海外の番組で、あそこまではっきりと出されてさえ、一つも報道しないというのは茶番だ。
(ちなみに嵐の櫻井パパは総務省の人だったらしく、電波権限に関わってるいた。興味ある人、調べてね)
誰もイケてないのだ。誰も!
テレビが世の中を牛耳ってなど、もういない。
 
まあね、どう頑張っても、
もうそろそろコントロールは効かない時代だと思う。
 
だって一億総Youtuberの時代、一般の人だってリスクを背負うことをするようになったわけだし、そしたらもはや大奥やヤクザな世界との境目が薄くなってきたんだから、フツーの判断基準というまな板の上に載せられるのは当然なのだろうな、と思う。もはや隠された事は極端に少なくなってきたのだと思う。

何かがあった時は、何かが変わる時。
これを機に、売名行為と言われようと、それは彼の運命。カウアン君も自分の人生を切り拓けばいいと思うし、日本の芸能界も新しく生まれ変わる時だとも思う。
 
そして、策略、戦略、コントロールの古い体制の大人たちは、壊れる勇気を持とう。

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