トレーディング初心者必見!プライスアクションとインジケーターによる正確な市場分析
「プライスアクションの種類や意味が分からない」
「どのインジケーターを選べば良いのか迷ってしまう」
「トレンドとレンジの特徴を見分ける方法が分からない」
これらはよく聞く悩みです。
プライスアクションやインジケーターの種類や意味を十分に理解できていない人が多いのではないでしょうか?
ローソク足、トレンドとレンジ、インジケーターの種類やパターンは非常に多岐にわたります。
ですが、まずは基本的なパターンを理解することが特に重要です。
そして、それらのパターンを学んだ後は、実際のチャートを分析しながら経験を積むことが、チャート分析の第一歩となります。
この記事を読む事で
ローソク足とインジケーターの基本的な理解が得られるため、初心者トレーダーは市場の価格変動をより的確に分析する能力が向上します。
トレンドとレンジの特徴を見分ける方法についての洞察が提供されるため、トレーダーは市場状況を正しく判断し、取引のタイミングをより適切に選択することができます。
ローソク足の基本パターンやインジケーターの使い方に関する事例と解決策が提供されるため、初心者トレーダーは迷いや困惑を解消し、スキル向上に役立つ情報を得ることができます。
最後に、この講義のポイントを分かりやすいリスト形式でまとめてありますので、学習の参考にしてください。
1.今回の学び
1.ローソク足(プライスアクション)とインジケーターの深堀
2.トレンドの特徴とレンジの特徴
今回は、ローソク足(プライスアクション)とインジケーターの深堀、トレンドとレンジの特徴についてお話をします。
ローソク足のプライスアクションとインジケーターは、金融市場で取引に役立つツールです。ローソク足のプライスアクションは、価格の動きを可視化するための優れた手法であり、インジケーターは市場のトレンドや相場の範囲を理解するための指標です。
本講義では、ローソク足のプライスアクションとインジケーターについて詳しく解説していきます。
2.ローソク足の深堀
おさらい
スラストアップ&ダウン、ランウェイアップ&ダウン、インサイド&アウトサイドは、相場の強さを表すチャートパターンです。
2022年3月以降のドル円相場を例に取ると、スラストアップが連続して発生し、相場の強弱を5段階で評価すると「5」に相当します。
急騰急落は相場の突発的な動きを示し、「強い値動き」というよりは「急な値動き」と考えるべきです。
したがって、「相場の本質的な方向性のある値動きの強さ」は、スラストアップ&ダウンの継続によって示されます。
ただし、押し目や戻し目がない相場が続いているため、エントリーは容易ではありません。
フェイクとは?
前回の第2回講義で紹介したプライスアクションのパターン、特にピンバー、スパイクロー、スパイクハイ、リバーサルロー、リバーサルハイなどは転換を示唆しています。
しかし、これらのパターンが現れたとしても、機関投資家がそれを逆手に取り利益に変えることがありますので、注意が必要です。
下記に同じようなパターンで転換した場面と、ダマシになったの場面を掲載しておきます。
スパイクロー
上↑がスパイクローで転換した場面(赤いV字部分)
下↓がスパイクローがフェイク(ダマシ)となり下落トレンドが継続した例です。
スパイクハイ
上↑がスパイクハイで転換した場面
下↓がスパイクハイがフェイク(ダマシ)となり上昇トレンドが継続した例です。
リバーサルハイ
上↑がリバーサルハイで転換した場面
下↓がリバーサルハイがフェイク(ダマシ)となり上昇トレンドが継続した例です。
リバーサルロー
上↑がリバーサルローで転換した場面
下↓がリバーサルローがフェイク(ダマシ)となり下落トレンドが継続した例です。
これらのパターンが発生したとしても、安易なエントリーにはリスクが伴います。特に、エントリーが反対方向に進み損失を抱える可能性がありますので、慎重に行動する必要があります。
損切りルールをしっかりと決めている場合、これらのパターンでエントリーする際の期待値を計算し、その後でエントリーを検証することをお勧めします。
3.インジケーターってなに?
インジケーターには様々な種類と使用方法があります。では、インジケーターとは具体的にどのようなものでしょうか?
インジケーターとは?
インジケーターとは下記の様に定義されています。
インジケーターは、チャート上に表示される指標のことで、相場のトレンド、勢い、エントリーやエグジットのタイミングを判断するためのツールです。
インジケーターは、チャート上に表示される指標のことで、相場のトレンド、勢い、エントリーやエグジットのタイミングを判断するためのツールです。
インジケータを深堀
インジケーターには、トレンド系とオシレーター系の2種類があります。
・トレンド系インジケーター
これらは相場の大きな流れを視覚的に確認し、今後のトレンドの方向性を予想するのに役立ちます。主にトレンドがはっきりしている相場で効果を発揮し、相場の動きに合わせた「順張り」戦略に用いられます。
使いどころは、相場の動きに合わせた「順張り」に使われやすく、主にトレンド相場で効果を発揮します。
※移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表などがある。
・オシレーター系インジケーター
現在の相場が「買われすぎ」や「売られすぎ」かを視覚的に判断できるインジケーターです。レンジ相場、つまり一定の範囲内で価格が上下に変動する相場でよく使用されます。
使いどころは、一定の範囲内で上下変動を繰り返すレンジ相場でよく使われ、現在の方向性が不明な時に役に立ちます。
※MACD、RSI、ストキャスティクスなどがある。
4.トレンドとレンジを細かく説明
トレンドの特徴
一方向のトレンド(方向性)が出ている状態
相場は、常に価格が上がったり下がったりを繰り返しますが、ときに上がり続ける、または下がり続けるトレンド(方向性)が出ることがあります。
トレンド相場は、しばらくの間は上昇局面や下落局面が継続するため、現在為替レートが上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかを理解してエントリーすれば、比較的容易に利益を出せる可能性があります。
トレンドは同じ方向への値動きが継続するため、多少エントリーが遅れてもタイミングよく入れば、利益を狙える事を覚えておきましょう。
レンジの特徴
一定の値幅で値動きを繰り返す状態
レンジとは、価格が一定の幅(間隔)で上下を繰り返す状態で、トレンド相場のように価格が大きく動かないため、利益を出しにくい特徴があります。
売買が均衡しているレンジ相場では、レンジ相場では売買が均衡しており、一定の範囲での価格変動が続きますが、時には突然レンジをブレイクすることがあり、そのタイミングで大きな利益を得るチャンスがあるため、注意深く市場を観察することが重要です。
転換点の特徴
転換点とは、トレンドが反転するポイント
トレンド相場とレンジ相場の間、あるいは上昇トレンドと下降トレンドの境界に位置し、相場の大きな変化の予兆となることが多いです。
転換点は相場の反転ポイントであるため、トレンド転換のタイミングを予測するのに役立つだけでなく、利益確定のタイミングを判断する際にも重要なポイントとなります。
5.おすすめのトレンド系インジケータを紹介
相場の方向性や強さ、レンジを判断するために、GMMA(Guppy Multiple Moving Averages)やボリンジャーバンドを使用してみましょう。
GMMA ~Guppy Multi Moving Average~
GMMAは、12本の指数平滑移動平均線(EMA)を組み合わせたチャートで、トレンドの有無、方向性、強さを視覚的に判断するための指標です。Daryl Guppy氏によって考案され、特にオーストラリアの株式市場での運用を通じて開発されました。
売買シグナル
GMMAの各ラインはEMAで構成されており、SMA(単純移動平均線)よりも価格変動に敏感です。
これにより、市場の方向性を迅速に確認することが可能です。
一般に、価格が上昇している場合はGMMAも上昇傾向にあり、価格が下落している場合はGMMAも下降傾向にあります。
GMMAを見るポイント
GMMAを見る際の重要なポイントは、12本のラインの広がり、収束、および順序です。
下の画像の様にトレンドが発生している場合は、短期バンドと長期バンドが開き、レンジ相場の場合は収束して狭くなります。
短期束(青)・・・ 3・5・8・10・12・15のEMA6本
長期束(赤)・・・ 30・35・40・45・50・60のEMA6本
以下は、GMMAの特徴です。
・トレンドの方向性を識別するには
⇒短期線と長期線がどちらの方向に動いているかを確認する。
※短期線が上昇し、長期線が追随している場合、トレンドは上昇しています。短期線が下降し、長期線が追随している場合、トレンドは下降しています。
・トレンドの強さを識別するには
⇒短期線と長期線の位置関係を確認し広がっているか確認する。
※強いトレンドを示しています。
・レンジ相場を識別するには
⇒短期線と長期線が収束しているかどうかを確認する。
※短期線と長期線が収束している場合、市場はレンジ相場です。
GMMAは、トレンドの方向性、強さ、レンジ相場を判断するために使用できるテクニカルなので、あくまでも相場のトレンドを判断するために使用し、エントリー判断を行う際の参考情報としてのみ使用するようにしましょう。
6.ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、FXにおける代表的なテクニカル指標の一つです。この指標は、数学や統計学における「標準偏差と正規分布」の概念に基づき、価格が特定の範囲内で変動すると予測します。この指標の開発者はジョン・ボリンジャー氏です。
ボリンジャーバンドは、中心の移動平均線(基軸線)と、その上下に配置された+1σ(シグマ)、+2σ、+3σ、-1σ、-2σ、-3σの6本の線から構成されており、市場の変動性を可視化します。この指標の特徴は、バンドの幅が広がる(エクスパンション)か狭まる(スクイーズ)ことによって、市場の変動性を示す点です。
シグマ(σ)とは?
σ(シグマ)は統計学で用いられる標準偏差の単位であり、各シグマ範囲内に収まる確率は以下の通りです。
±1の範囲内に収まる確率→約68.3%
±2の範囲内に収まる確率→約95.4%
±3の範囲内に収まる確率→約99.7% ←!?
各チャートプラットフォームによって、ボリンジャーバンドの「σ」表示に±3σがない場合があるため、±3σに対応しているプラットフォームを選択することが重要です。
売買シグナル
ボリンジャーバンドがスクイーズ(狭い)状態からエクスパンション(広がり)し始めると、相場が動き出したサインと見なされ、エクスパンションして動いた方向にエントリー(順張り)することが良いとされています。
バンドウォーク
バンドウォークは、価格がボリンジャーバンドの±2σに沿って上昇または下落する現象であり、強いトレンドが発生している時に見られます。
注意
ボリンジャーバンドは逆張り指標とされている部分があるのですが、それは99%そのボリンジャーバンド内に収まるとされている「3σ」の存在があるからと考えられます。
しかし、FXや株式、暗号通貨は、エントリーポイントから距離(pips、point)を取らなければ利益につながらないため、トレンドが発生した方向に従うことが重要です。
ボリンジャーバンドは市場の将来の動向を予測する有用なツールですが、その予測が常に正確であるわけではありません。使用する際は、リスクを理解し、適切なリスク管理戦略を立てることが重要です。
7.まとめ
第3回目の講義、お疲れさまでした。
今回は、トレンドとレンジの見極め方、および天井と底の判断方法について学びました。
大きな時間軸で見ることにより、これらの概念の意味がより明確になります。
今回の講義のポイント:
・プライスアクション: ローソク足の形状や動きから市場のトレンドや方向性を分析する方法。
・インジケーター: 相場の動向を分析するために使用されるツール。
・トレンド: 価格が継続的に上昇または下降する状態。
・レンジ: 価格が一定の範囲内で上下動しながら推移する状態。
・転換点: トレンド相場とレンジ相場の境界点。
相場は値動きが全てであり、インジケーター、トレンド、レンジ、プライスアクションなどの分析ツールは相場を分析する方法の一つにすぎません。
最終的には、これらを組み合わせて、自分のトレードスタイルに合った独自の分析方法を開発することが重要です。
次回第4回では今回の部分も含めエリオット波動の説明に入ります
エリオット波動深堀①、フィボナッチリトレースメントの紹介
この講座では、エリオット波動理論をさらに深く掘り下げ、実用的な分析手法を紹介します。フィボナッチリトレースメントなどのテクニカル指標を用いて、エリオット波動に焦点を当てています。
ではお疲れさまでした。
※当講義で使用されるチャートはすべて「Tradingview」に帰属します
さらにエリオット波動を深く知りたい方へ
この講座では、一目均衡表やSMA(ダウ理論)などの代表的なテクニカル指標の使い方を詳しく解説します。これらの指標を組み合わせることで、相場のトレンドやサポート・レジスタンスラインをより明確に捉えることができます。
実践的なスキルを身につけたい方向け
この講座では、出来高やチャネルラインなどのテクニカル指標を用いて、具体的なトレード戦略を解説します。
これらの指標を活用することで、より有利なタイミングでエントリー・エグジットを行うことができます。
有料記事になりますが
さらに「エリオット波動、フィボナッチ」などの理解を深めたいと思っていただけたら、是非チェックしてみてください!
注意事項
・投資、投機はいかなる場合においても自己責任です。
・エントリーした価格や利確の目安などは記述しているだけであり、読者様に同様の売買を「推奨」するないようではありません。
・トレードなので100%かつ保証はありません。
・建値カットという記述は建値で0カットを意味しますがスリッページによる損失を被る可能性があるので、100%損しないと言うことではありません。
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