高校野球における新基準のバットについて思うこと
今日、デイリースポーツが高校野球の新基準バット導入についての記事をリリースしていた。
投手の怪我防止を主な目的としてこの選抜大会から導入されることになったバットだが、「飛ばない」という声が多いようだ。きっとこの選抜大会以降、ロースコアの試合が多くなるだろうし、何より些細なミスが勝敗を分けるケースも増えるだろう。
尚、私はこのバット導入に賛成である。それは怪我防止という意味だけでなく、言葉は悪いが金属バットでのホームランは「麻薬」だからである。
最初にそれを思ったのは7年前の夏に甲子園に行った時。
「その打ち方でスタンドに入るの?」と思うホームランが多かった覚えがある。実際、この年は歴代最多のホームラン数が飛び出した。近年の高校生のレベルは高いなと思った一方、こんな簡単にホームランが出たら高校卒業後も野球を続ける選手にとっては却って弊害にならないかと危惧していた。
ソフトバンクでプレーする今宮選手は明豊時代に62本のホームランを放ちながら、プロでは史上最年少での通算200犠打、250犠打を達成するなど、いわゆる「脇役」に徹している。本人は「金属バットだから打てただけ。自分にホームランは合っていない」と言っていた。それほど金属と木製は違うのかと感じた。
他にも、大学に行った大物選手が「木製バットの対応に苦しんだ」なんて記事は今まで何度も見てきた。
今回の新基準バット導入は高校生に「正しい打ち方を身につけるように」というメッセージも込められているように思う。完全に慣れるのに数年はかかるかもしれないが、打者の適応力が上がり、高校野球の更なるレベルアップに期待したい。
追伸:ここ1年半甲子園に行けていないから今年は観に行こう。できれば大阪桐蔭戦で。平嶋君が大会史上最速記録を更新するかもしれないから。
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