4.関数:掛け算計算機を作ろう
次に、関数について学んでいきます。
前の章で作った掛け算のプログラムですが
3×5
2×7
4×6
と、同じ計算を繰り返すたびにプログラムを書いていては、読みにくくなる上に、プログラムを間違えてしまう可能性があります。
そこで、繰返として使用する処理は、関数としてくくりだすことができます。
関数といえば
y = f(x)
です。f を1からxまでの合計を求める「合計を求める関数」という名称の関数とします。このときx=10とした場合、次のように書くことができます。
55 = 合計を求める関数(10)
では、実際にMakecodeで関数を作ってみましょう。
関数のブロックは、「高度なプロックの似中にあります」
高度なプロックの「関数」からから「関数を作成する」をクリックすると関数を作る画面が表示されます。
ここで、「doSomething」をクリックすると関数名を入力することができます。この場合関数名として「合計を求める」とします。
次に「パラメーターを追加する」から「数値」を選択します。
パラメーターとは、関数に渡す値を受け取る変数のことです。ここでは繰り返す回数を受け取るので、「繰り返し」とします。
ここまでできたら「完了」をクリックします。
(動画: 4-1.数の作り方(1))
関数「合計を求める」は、パラメーターとして、「繰り返し」の数を受け取り、合計した値を返します。値を返す場合、関数のメニューから「戻る」を選択します。
(動画: 4-2.関数の作り方(2))
プログラムの中から関数を呼び出すためには、関数メニューから「呼び出し」を選択します。
(動画: 4-3.関数の作り方(3))
それでは、次の問題に挑戦してみてください。
[問題 4-1]
前の章で作った掛け算のプログラムを関数にしてみましょう。
ただし、関数「掛け算をする」は次のように作ってください。
関数の名前は「掛け算をする」とします。
もとのプログラムから、数字1と数字2を渡します。
数字1と数字2を掛けた答えを、もとのプログラムに返します。