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お正月映画 ”みんなの学校 in 濱時間”

Chigasaki Kodomo Cinemaの
お正月映画 ”みんなの学校 in 濱時間”
で映画「みんなの学校」を鑑賞。


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インクルーシブ教育に関心があって、前から観たいと思っていたのでこの機会に。

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「学校はみんなでつくる」

体育館で校長先生が在校生に、大空小学校はみんなでつくる学校であることを伝え、そのことについてみんなで対話するシーンが印象深い。問われる機会があればみんな自分の考えを言葉にできる。

「こどもと一緒にオトナも育つ」

映画の中では、新人教師が成長していく姿も描かれていて、こどもと一緒にオトナも成長していく様子が伺える。不登校の生徒が出席していないことに対して自分がどうありたいか問われ、なぜ生徒に対して大声を出して感情的な対応をしたのか問われたり。

「不登校をつくる教室と学校」

不登校の生徒が変わらなくても、不登校の生徒を見る同級生や学校が変われば、不登校は解決するのかもしれない。不登校って「対象となるこどもの課題」という先入観を持ってしまっていたけど、対象となるこどもだけじゃなくて「学校や教室(同級生)や家庭環境(保護者)」が作り出しているのかもしれない。誰も自分らしくいられない(自分を受け入れてくれない)場にはいたいと思わない。

「絶対的な評価ではなく、ひとりひとりに合わせた相対的な評価」

こどもはひとりひとり能力の基準が異なるので、特定の基準による絶対評価をするのではなく、ひとりひとりの基準に合わせてどれだけ成長したかを相対的に評価すべきなのでは。

「違いを受け入れる、違いを楽しむ」

発達障害や不登校など、特徴的な個性が身近にあり接する機会があるからこそ、様々な個性を受け入れやすくなる。運動会での6年生による世界一難しいリレーでは、チームメンバーに発達障害を持つメンバーがいる中で、日頃の学びを活かしてチームで工夫してリレーに挑む。こういった多様なメンバーによるチームワークって、日本人のみのチームのチームワークだけじゃなく、多国籍メンバーによるチームワークにも活かせそう。

「大空小学校とHIGH TECH HIGH」

映画「Most Likely to Succeed」の舞台で、PBLが導入されているチャータースクール「HIGH TECH HIGH」と大空小学校の共通点。
安心安全な自分らしくいられる場所、ファシリテーターのように見守り問いかける教師、個性的な生徒の多様性、学力や進学率の高さ(大空小は全国学力調査の平均点が高く、HTHは大学進学率が高い)、教師の説明責任、保護者と一緒に地域でつくられる学校。

様々な不登校の問題、教師の問題、生徒同士の問題、生徒とサポーターの問題など、かなり生々しく描かれている。
そして個性が強烈であればあるほど、自分に素直で違和感に敏感で、周囲の人間にも個性を引き出して向き合うことが求められる。

個性をころさず、個性を育むインクルーシブ教育は興味深い。
学習指導要領改訂、アクティブラーニング(PBLなど)、イエナプラン、インクルーシブ教育、コミュニティスクールなどなど、様々な考え方が出てきてるけど、地域や学校がどんどん個性的になって多様化が進んでるのかな。

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