見出し画像

雨宿り

チェンマイに引っ越してから傘を使わなくなった。

日本にいた時は、天気予報を見て雨が降りそうなら傘や折り畳み傘を持って出掛けていたが、タイの雨季はいつ雨が降るか分からず、短期間に集中的に降るので、雨が降り始めたらその場で雨宿りすることが多い。

昨日はワロロット市場に出かけ、帰り際に猛烈な雨につかまり、それもなかなか止まず、1時間近く市場の中で雨宿りをしていた。

自分だけではなく、同じように雨宿りしている買い物客がいて、また市場の軒先で商売していた人も一時的にお店を畳み、雨が止むのをただ待っている。それまで各々が自分のことにだけ集中していたのが中断を余儀なくされた結果なのか、湿度がじわじわと上がる中、場が統一されているような感覚があり、その場に身を任せているのが心地よかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?