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妻の作る2020年のタクワン漬け

結婚してから、妻と僕の母は不仲であった。母の作ったタクワンは口に合わないと食べない、皿が汚いと実家で食事を嫌がった。母が来てもお茶も出さないし、話もしなかった。

そもそも2人目の子供を作るなと言った母が悪い。結婚しても会社やめるなと言った母が悪い。十分な売上のない僕が悪い。

20年で何度も離婚を話しあった。ごく最近までの話である。「アンタの仕事はみんなこれからカネになるとばかり言う」と言われると腹が立つが、客に頭下げながら十分な売上がないのは、僕がバカな証拠だ。株式公開企業の地元採用のOLだった妻から見れば僕は無能で負け組だ。

16年くらい前に一度だけ妻を思い切り殴ったことがある。DVである。逮捕である。グーであった。離婚届けを書いてわたしたがウヤムヤになった。

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とかくこの世は面倒だ、食事もセックスも一人では、ままならない。

スーパーでぽんと弁当買ってくるのも理解できる。ネットでアダルトサイトが流行るわけだ。

セックスレスと言うが、嫌な相手とするのは最悪だ。金もらえるなら仕事と割り切れるが、生活の保証ではなあ。LGBTQといって、性的指向を尊重しろと言うが、セックスの対象に関しては「性別」ではない。まさにピンポイントで好みはある。自分が好きでないと言うなら拒否するのも当たり前だ。多くの夫婦で子供が出来るとセックスレスになるというが、それには合理的な説明がある。マイクロバイオーム仮説である(笑)。

僕は女性とのセックスを好むが、女なら誰でもいいというわけではない。年令や容貌や匂い、仕草に好みがある。

食事でもセックスでも「口に含む前に匂いかがれる」のは嫌だ。(笑)。

萎える。

怪しいものの匂いをかぐのは普通であるし問題はないのだが、クンクンといかにも匂い嗅いでますよというのがダメだ。ごめんなさい、匂いにセンシティブな皆さま。

「アンタを信用していないよ」と言うメッセージが伝わってくる。狂おしいほど相手が好きならば、匂いなど関係なく舐めたりしゃぶったりするではないか。遠征から帰るナポレオンはジョセフィーヌに風呂に入らないで臭ためといてくれといったという。とは言っても、僕だって好まない匂いはある(笑)。

食事も一緒である。

「食事とセックス」は満足に対しての代用品がない。他人には理解できない欲望である。『過食・拒食・依存』いずれも心の問題であり、特効薬はない。そして結婚していたら否が応でも相手させられなければならない。パートナーが金持ちならばである。それはかぐや姫の時代(満足を金で買える時代)からの世の摂理である。

多くのドラマはこれらの欲望に対しての渇望が根源にある。

そして、「欲望」はいくつになろうとも尽きることはない。やっぱりマイクロバイオーム仮説が正しいのだ(笑)。

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もう母はいなくなった。今年3月に父も逝った。

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今年は妻が自分でタクワンをつけるという。塩砂糖の分量や米糠の買い出しから、皆自分でやるという。自分の実家で母が作っていたという。

丁度忙しかったので作っている所は見ていなかった。今年のタクワンのできが楽しみである。

ショッパすぎるかもと言いながら塩塩梅を測っていた。

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自分で料理を作るというのは大変なことである。

親に習った料理というのは誰にも文句を言わせない力がある。

ネットでレシピを見て作っても誰も責任取らない。

まずかろうが、美味かろうが、口に合わなかろうが、自分の人生は自分で見つけなければならない。レシピ本にはそんな事は書かれていない。結婚も料理もやってみなけりゃわからない。

家庭というのは、「欲望」を閉じ込める檻なのだ。

そんなところで我慢しなさい、それがあなたの「あたわり」だよと言っている母が見えるようだ。どうせ、川向うには何も持っていけない。

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10本で8kgと言う、例年の半分以下である。塩塩梅などは明日にでも聞こう。--->4.3kgであった。2020/12/1

大根 4.7kg
米糠 500g
塩  150g
砂糖  50g 
とのことであった。楽しみ楽しみ。

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今年のタクワンは美味かろうや。

実質的にこのお話の続きです。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。