![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92259437/rectangle_large_type_2_e55359226f889f603485dce3227f6e64.jpeg?width=1200)
土鍋が物を言う。朝4時の「ネギ味噌大根」
朝4時である。少し寝てしまった。大体、1時位から6時位までが一番仕事が捗る。昨日は妻がパートで10時くらいに帰るまでに汁を作ったのだがあまり美味しくなかった。
今朝起きた時に、その続きを食べさせるのは申し訳ないので大根を煮ることにした。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754388281-nQJYnCpH0h.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1669754465425-rWyVErEeej.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1669754497601-VCe2o16iei.jpg?width=1200)
オデンもいいいいのだが、僕が一番好きなのは「ネギ味噌大根」だ。
昆布と大根をジックリと土鍋で煮る。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754631521-xyZyqO7Jyy.jpg?width=1200)
うちの土鍋は一品である。土の密度が高く厚く重い。どの店に行ってもこの鍋と比類するものはない。何というのか何処のものなのかはわからない。随分昔に大事な友人から譲ってもらったのだ。
料理は、調理プロセスが大事。そして道具も大事。
しかし、一番大事なのは毎日続けるという決意である。どれこそが食事の価値なのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754723849-aCs1v5vHvz.jpg?width=1200)
昆布も大根も名もないものである。豆腐も地元のもの。昆布は安い販売品である。大根は『土の中の生命と水』を持ってきてくれる。長い道のりを旅してここに来てくれたのである。
大事に迎えてあげよう。
昨今のグルメ様たちは素材の高級を競う。
何処かの殿様のようである。みな贅沢病で死んでしまうのだ。そしてその富は安い時給でヒトを雇って得たものである。自分の時間を売って人生を借りている(ローにクレジット、銀行残高に追い回される)可愛そうな奴隷たちは、フードサプライチェーンの食事で辛い人生の終わりを迎える。
「病因のない症状という病」に苦しめられて一人では何もできなくなっていく。食事こそがその源である。
やがて、「認知症と政治的な病名を与えられる。
管だらけにされて、病院やら施設やらの箱の中で一人死ぬのである。統計的に私達はそうなることになっている。
僕はまっぴらだから毎日料理を作る。
自宅である日コロリと死にたい。
ネギと味噌は地元のものだ。スリコギで叩くように味噌と合わせて行く。
このねぎ味噌こそが素晴らしい。ネギはそのままでは食べることが出来ない。生きるために他の生物の嫌う辛さを身体の海に持つのだ。しかし、味噌と合わせて叩いてやると素晴らしい美味しさに変わる。誰が見つけたのか知らないが、遠い昔に母に習った。父や母がネギを叩いている時に僕はすり鉢を固定する役であった。既に二人共ここにはいない。
思い出しながら何度も練習した。
豆腐があったので入れた。最高である。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754783305-FTRfE4illl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1669754566481-kOxu8nktMp.jpg?width=1200)
少し熱があるような時はこれが一番である。
僕は幸せだ。売れないソフト会社の社長だから時間だけは自由に使える。妻・娘やマユ君には精一杯食事を作る。家族と共にピンコロの人生の終りを迎えたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754812545-iIMO86z2ZN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1669754882567-MUoSmJbJ1W.jpg?width=1200)
やっぱりおうちが一番である。
![](https://assets.st-note.com/img/1669754945888-Z82JEFHcl3.jpg?width=1200)
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。