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加島屋の鮭茶漬け

小さい頃は、鮭のフレークなどというものはなかった。加島屋の鮭茶漬けだけが燦然とそこにはあった。
父は、会社の総務部長だった、社長は東京在住で、会社にお歳暮が来ては(生物だったので)家に持ってきてで食べたものである。高級なものである。味もよろしい。大ごちそうであった。

やがて、低価格の類似品が現れるようになるが、美味しさは例えることはど出来はしなかった。お歳暮を食べ尽くすと仕方なく母はスーパーから鮭のフレークを買って来ては翌年のお歳暮の時期を待つのであった。

そもそも、加島創業者の方は体が弱かったそうだ。お祖母さんはなんとか強い子に育ってもらいたくて、鮭をほぐして鮭茶漬けを作ったのだという。
その頃は、よく効く薬もなく只々元気に育ってもらいたいという家族の気持ちだけであった。
当時は川に上ってくる鮭を取って作っていたと聞くが今では外洋で取れた鮭を使うそうだ(なにかの本で読んだことがある)。
妻と話したが、少し味わいが変わっている(脂ぽさが少なくなった)が時代の流れであろう。
市販のフレークに比較して、一番いい部分の身と数倍の鮭を使い、シットリと仕上げているのだ。まずいわけがない。

新潟には、「加島屋の鮭茶」と「その他の鮭のフレーク」があるのだ。




父が会社をやめてから家で食べれたのは、フツーの(500円)鮭のフレークである。加島屋はその3-4倍の値段である(笑)。

ここ暫く調子が悪かったので、死ぬ前に加島屋を食べたいと妻に話したら、買ってきてくれた。
寝ている間に、娘は帰ってきて、僕にお握りを作ってくれた。
なにかのフラグであろうか?

小茄子に丸なすの炒め。
加島屋の鮭握り、デザートはマンゴ。
美味しくて皆食べた。

朝ごはん。
昼ごはん、半分食べれなかった。
朝ごはん、鮭を焼いておにぎりを作ってくれた。
味噌汁は妻の味噌汁

アトカタもお願いした

2023/08/07

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。