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カレーは20人前が美味しい

妻のパート先で、僕の会員管理システムを使っていただいているスイミングスクールさんに時折お裾分けをしている。先日オデンをお持ちしたらプールの中でコーチにめちゃ褒められたのでカレーも美味しいと話して持っていく約束をした。

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コーチは一日プールでっ指導する過酷な肉体労働である。思い切り作って持っていくことにした。保温鍋にいっぱい作ることにして、鳥のカレーにした。人参12本、タマネギ10個である。Sさんのお裾分けも一緒に作ればベリーグッドである。

始まり

朝5時に作り始める。年寄り(僕)は朝が早い。マユに起こされた。

人参は良さげなものがあったので筒状に切った。面白みがある。

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タマネギは大き目に切って面白みを出す。2個分くらいを微塵に切って鶏肉と炒めてトマト缶を入れてベースのソースにする。

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ニンニクもたっぷり入れる。肉と玉葱と一緒にソフリットにして煮込むと溶けて味わいの内に香りが残る。

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鳥、挽き肉、牛肉を入れてソフリットになる。

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トマト缶、白ワインで鍋底の味を浮かせる。

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ここが失敗、一番底に焦げやすいソフリットを入れた。

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みな揃ったら鍋に入れて1時間保温する。まだルー入れない。

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タマネギの中の水分が出てきてあれだけあったタマネが少く見える。トマト缶の味が美味しくでている。このままでも十分うまい。

ルーはバーモントとジャワの辛口

1時間位で水が上がるので一回別鍋に取ってルーを入れる。

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9皿分オルーで十分にトロミが出る。少し薄い味だが玉葱と人参の甘みが出ている。

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硬さを見ながら鍋に戻して煮込む。

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自分の家の分を取り分けて、小ぶりのほ保温鍋に入れる。この鍋は娘に買ったもので、学校から戻り今は厨房にいる。小ぶりな分保温力は少ないが、色々なものが美味しく出来る。

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スパイスに凝ったカレーは美味しい。ソレはソレでいいと思う。僕の食事メソッドでは、出来るだけ素材の中の水(生命=タンパク・脂質の立体構造)を大事にする。そして旬の野菜を沢山食べるのだ。

人参が12本、タマネギが9個「僕の身体というコロニー」に入ってきて細胞生命がダンスするのだ。食事とは「栄養素」を取ることではない。輪廻転生(食物連鎖)と言う生命が長く生きてきたステージを取り戻すことなのだ。「政治的に正しい栄養学」がいくら知識をバラ撒こうとも多くの災厄は消えることはない。食事には価値がある。僕は『百年のお裾分け』で、その価値が現実化することが出来ることを実証したい。80歳の自分に届ける食事である。

試食

試食してみたら鍋底で焦げていた。一番底にソフリットしたタマネギを入れて上から抑えすぎたのだ。タマネギを一番先に入れてソフリットは最後に入れればよかったのだ。

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失敗は明日の糧になる。仕方がないから、「鍋底焦がしカレー」と名付けることにした。『バグは機能にしてしまえ』と言う開発者の裏ルールの適用である。ソフト開発の仕事は少しだけ役に立つ。

ルーは9皿分である。カレーはどう見ても20皿はある。トロミは十分にある。味は薄めに感じるが玉ねぎの甘さが心地良い。

こんなカレーは自分で作らなきゃ食べることは出来ない。箱裏のマニュアル通りに食べていたらこんない美味いものにはありつけない。

ご飯はお櫃が一番

僕は保温機能が大嫌い。肉でも汁でも保温したままに長くおくと味が落ちる。米もそうである。

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かなり昔に玄米を食べる時に買った。当時は圧力鍋で炊いたものだ。もう30年になるかなあ。ジックリ冷えながら杉が蒸気を吸い、香りを戻してくれる。

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ああ、楽しかった。

食べ物さんありがとう。

なんか腹減ってきた。

このお話の続きです。

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#カレー

#保温鍋

#百年のお裾分け

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。