見出し画像

澁澤龍彦さん大好き、中世という「医学(=権威)」が生まれる直前の話。「薔薇の名前」も大好き。


最近はあまり見かけないけど、20代の半ばに澁澤龍彦さんの本は随分読んだ。大学のような権威には属さず人の不思議さを教えてくれた。文章が優しく、それでいて億の深さが感じられて素晴らしい。同じテーマを書いた作品も多いがそれはそれで面白い。「あ、それ読みましたよ、困るなあ」っていう感じであろうか。僕のnoteも同じである。なかなか世の中変わらないから同じこと書いておる。

最近友人とのメールの中で「精油」の話から、ヨーロッパでの民間療法的な物の話になった。まさに医学という権威が生まれる直前の事だ。

民間療法と医学が馬鹿にする「経験の集積」を僕は重視する。患者と向き合い自分の経験を重視する医師は素晴らしいと思う。

そんなふうに考えることが出来るようになったのも、澁澤さんの本のおかげかも知れない。

画像6

「毒薬の手帳」が面白かったかなあ。老眼で確認するのが辛い。黒魔術の事や魔女狩りのこと、結構楽しく読んだなあ。そうそう、この後で中世の拷問器具の本とか買った。痛がりの僕は見るのも辛かった。

南方熊楠さんの研究を知ったのもこの頃かもしれない。確か分厚い解説書が会ったなあ。文学部に行った友人が「民俗学(柳田国男さんとか折口信夫さんとか)」の研究していて、会って話聞くのが大好きだった。

彼の影響で僕は文化人類学大好きになった。夏休みの課題で母方の祖母の若い頃の話をインタビューしてレポート作ったのは一生の宝だ。4時間分くらいのテープが残っている。戦後の事を語る彼女の言葉は今聞いても素晴らしい。今度youtubeにアップしよう。

彼はどこに行ったかしら、会いたい。千葉か神奈川で学校の先生になったというところまでは知っているのだが、僕のほうが波乱の人生でロストしたのかされたのか?今どんな世界を見つめているのだろうか?きっと一生学び続けているだろう。いい先生になっているだろうか。

1960年くらいに生まれて、明訓高校出て駒沢大学行って柳田国男全集読破して国語の教師になったIさん、本名そえてメールください(笑)。

しかし、菌類の研究は面白い。植物と動物をつなぐ生命だ。

画像4

医師の「知識」などという物は、学生時代に数年勉強して、あとは製薬会社の営業が耳打ちする言葉程度でしかない。真剣に学べば同じレベルのことは分かる。

そして、自分の体という実験台を真剣に見つめることだ。自分という患者の主治医は自分なのだから。

医師(臨床医)は、多くの患者に向き合うことになる。自分という専門家」が多くの苦しむ患者の言葉を聞き、権威の持っている仮説に異を唱えることこそが大事だと思う。

それに対して、指導医(研究医)は権威を守るために知識を「取捨選択」する。製薬会社の方を向いて金を引っ張り出し、金になる手術やマニュアルを確立する。薬師無患者に向き合うことはない。役人の一種だ。僕は大嫌い。

自分も、患者と同じ道を通るのだと言うことを分かっているのだろうか。医者は賢いから癌になったりしないと思っているのだろうか。

一時期、「医者が癌になって分かったこと」と言う趣旨の本がたくさん出た(今もでている)。最近では「認知症になった本」を見かけた。馬鹿じゃなかろうか’。医師は自分が患者になるということを想定して仕事しておらんのか(笑)。

まあ、センセイと呼ばれるお仕事の方々(医師、教師、大学教授、政治家)は、度し難く潰しが効かない。その世界の階級の中で生きるほかない。可愛そうであるが、そんな物に命あずける患者はもっと可愛そうだ。

画像1

中世のお話として僕がスキなのは「薔薇の名前」だなあ。劇場公開の時に高田馬場の映画館で見た覚えがある。

中世の修道院のイメージが圧巻だ。全て過ぎ去ったものである。本当かどうかなどということは意味がない。


精神病院の描写では、アマデウスがすごかったなあ。


後この映画には、あんまり期待していなかっただけに驚かされた。

画像6

余談では有るが.......

最近この動画よくお勧めに出るのだが、ここまでいいところフリーで出してどうするんだろうか。もう結末がわかっていることでは有るが。トム・ハンクスが海の藻屑になるわけがない。

ハンターキラーもそうだよね。ジェラルド・バトラーが海に消えるわけがない。


この曲いいね。夜半に一人踊る。このムービーの中の「この女の人」と直後の「なんとも言えない動きをする人」のダンスがもっと見たいのだがどうすればいいのだろうか。この手のことは、時折悩む。

スクリーンショット 2020-09-26 3.08.06

スクリーンショット 2020-09-26 3.27.16

画像7


厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。