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2022年1月の記事一覧

10万年後もここにある危機

スッカリ何もなかったがように『処理水』は排出される事になるのだろうか。しかし、「汚染水」ではなく「処理水」と言い換えるというのは見事なダブルスピークである。 「フクイチは遠くになりにけり」 今年も春から憂鬱である。しかし、皆様お忘れになるのが早すぎる。 原発の問題は、パブリック問題の最たるものである。『電気を使っているくせに、原発反対などと言うな。』なんとすごい理論だろうか。ここでも専門家の太鼓判が効力を持っているのだ。 しかし、仕事とは言え困ったものである。 オマケに

「ガープの世界」:When I'm Sixty-Four   64歳まで生き延びれたら.....

生涯に一度しかセックスをしなかったジュニー・フィールズの子供ガープの物語である。意識なく死ぬ直前の敵兵士(一等軍曹:TS)の勃起したペニスに跨り受胎した。脳を損傷していた彼は「ガープ」としか言えなかった。とんでもない物語の発端である。 浪人時代に、ちょっと上品なオッパイに惹かれ、古本屋で買った月刊プレイボーイで「始まりの一章」を読んだ。映画の公開はその後であった。 人生というのは恐ろしい。血まみれで生まれてきて、欲望に満ちた身体の命じるままに、殺し、犯し、傷つけ生きる。こ

「ストレイト・ストーリー」はいい映画:2021年の最後に見た映画

この映画を見ると自分が人生の何合目にいるのかが分かる。最後まで登りきれればいいのだが。 ニューヨーク・タイムズに載った数行の記事を元に作られたという。誰もがどこかで旅の終りを迎える。 デビット・リンチ監督って、恐ろしい映画を撮る人だなあと思っていたが、この映画はまったく作風が違う。彼の映画の内側には「家族」という主題が流れていることに気がつく。 いい映画だと思う。時折見ては泣いておるのだ。2021年に見た最後の映画であった。 11月から、母の友人のSさんにお裾分けの食